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公開番号
2025068272
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178056
出願日
2023-10-16
発明の名称
果実風味飲料および果実風味飲料の製造方法
出願人
アサヒ飲料株式会社
代理人
個人
主分類
A23L
2/56 20060101AFI20250421BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】果実風味飲料の果実香味を向上できる技術を提供する。
【解決手段】果実風味飲料は、γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含有し、(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下であり、(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下であり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含有し、
(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下であり、
(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下であり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下である、果実風味飲料。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
果実フレーバーを含む、請求項1に記載の果実風味飲料。
【請求項3】
果汁率(ストレート果汁換算)が10質量%以下である、請求項1または2に記載の果実風味飲料。
【請求項4】
果汁を含む、請求項1または2に記載の果実風味飲料。
【請求項5】
炭酸ガスを含む、請求項1または2に記載の果実風味飲料。
【請求項6】
非アルコール飲料である、請求項1または2に記載の果実風味飲料。
【請求項7】
容器詰めされた、請求項1または2に記載の果実風味飲料。
【請求項8】
果実風味飲料の製造方法であって、
γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを添加し
(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下となり、
(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下となり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下となるように調整する工程を含む、果実風味飲料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、果実風味飲料および果実風味飲料の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、果実風味飲料は、手軽に果実感を味わえること等の理由から広く親しまれている一方で、果実風味飲料の果実感等の香味の改善を目的とした研究・開発も進められている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2020-28244号公報)には、飲食品の香味改善剤のため、4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを有効成分とする、飲食品用香味改善剤が開示されている。
また、特許文献2(特開2020-103098号公報)には、果実風味飲料に、天然感に優れ、熟した果実が有する熟成感やコク、ボリューム感を付与するための香味改善剤が開示され、当該香味改善剤の有効成分の一つとして4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン(フラネオール)が挙げられている。
一方で、特許文献3(特開2012-121868号公報)には、γ-ウンデカラクトンを有効成分とする苦味抑制剤が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-28244号公報
特開2020-103098号公報
特開2012-121868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3開示されるような従来技術においては、果実風味の香味を向上させる点で改善の余地があった。
そこで、本発明者は、果実風味飲料の果実香味を向上させる点から鋭意検討を行ったところ、γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを併用した飲料において、γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンの濃度バランスを高度に制御することが有効であることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、以下の果実風味飲料、およびこれに関する技術が提供される。
【0007】
[1] γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含有し、
(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下であり、
(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下であり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下である、果実風味飲料。
[2] 果実フレーバーを含む、[1]に記載の果実風味飲料。
[3] 果汁率(ストレート果汁換算)が10質量%以下である、[1]または[2]に記載の果実風味飲料。
[4] 果汁を含む、[1]乃至[3]いずれかひとつに記載の果実風味飲料。
[5] 炭酸ガスを含む、[1]乃至[4]いずれかひとつに記載の果実風味飲料。
[6] 非アルコール飲料である、[1]乃至[5]いずれかひとつに記載の果実風味飲料。
[7] 容器詰めされた、[1]乃至[6]いずれかひとつに記載の果実風味飲料。
[8] 果実風味飲料の製造方法であって、
γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを添加し
(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下となり、
(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下となり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下となるように調整する工程を含む、果実風味飲料の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、果実風味飲料の果実香味を向上できる技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書中、数値範囲の説明における「a~b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。
【0010】
<果実風味飲料>
本実施形態の果実風味飲料は、γ-ウンデカラクトンおよび4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノンを含有し、
(i)前記γ-ウンデカラクトン濃度が0.1ppb以上10ppb未満のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が20ppb以上20000ppb以下であり、
(ii)前記γ-ウンデカラクトン濃度が10ppb以上50000ppb以下のとき、前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度が4ppb以上2000ppb以下であり、前記γ-ウンデカラクトン濃度(ppb)と前記4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度(ppb)の比(γ-ウンデカラクトン濃度/4-ヒドロキシ-2,5-ジメチル-3(2H)-フラノン濃度)が0.01以上6000以下である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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