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公開番号
2025068110
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025026788,2021110365
出願日
2025-02-21,2021-07-01
発明の名称
血液浄化装置
出願人
日機装株式会社
代理人
個人
主分類
A61M
1/16 20060101AFI20250417BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】血液浄化治療工程で使用したB剤原液を脱油脂洗浄工程で使用するアルカリ剤として流用することができるとともに、脱油脂洗浄工程を確実かつ円滑に行わせることができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】制御部13は、加熱部4及び脱気部5によって、二酸化炭素を排出しつつ所定容量の炭酸水素ナトリウム水溶液を生成する重炭酸塩水溶液生成工程を実行した後に、炭酸水素ナトリウム水溶液を用いて脱油脂洗浄工程を実行するよう構成され、配管部に導入したB剤原液を循環させる循環流路を有し、循環流路でB剤原液を循環させる過程において、加熱部でB剤原液を加熱して重炭酸塩水溶液を生成しつつ脱気部にて二酸化炭素を排出するよう構成され、加熱部及び脱気部は、血液浄化治療工程においてA剤原液及びB剤原液と混合して所定濃度の透析液を作製するための清浄水を加熱及び脱気するものである。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
血液浄化器及び血液回路を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化する血液浄化装置であって、
前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ライン、および前記血液浄化器から排液を排出する排液排出ラインを有する配管部と、
前記配管部の透析液及び排液を送液させる送液部と、
A剤原液及びB剤原液を前記配管部に導入して混合し、且つ、所定濃度に希釈することにより作製された透析液を前記血液浄化器に送液して血液浄化治療を行う血液浄化治療工程、および前記配管部に重炭酸塩水溶液を流通させて前記配管部の油脂を除去する脱油脂洗浄を行う脱油脂洗浄工程を実行する制御部と、
前記配管部に導入した前記B剤原液を加熱する加熱部と、
前記加熱部が前記B剤原液を加熱した際に生成される二酸化炭素を前記配管部の外部に排出する脱気部と、
を具備し、前記制御部は、前記加熱部及び脱気部によって、二酸化炭素を排出しつつ所定容量の重炭酸塩水溶液を生成する重炭酸塩水溶液生成工程を実行した後に、前記重炭酸塩水溶液を用いて前記脱油脂洗浄工程を実行するものとされ、且つ、
前記配管部に導入した前記B剤原液を循環させる循環流路を有し、前記循環流路で前記B剤原液を循環させる過程において、前記加熱部で前記B剤原液を加熱して重炭酸塩水溶液を生成しつつ前記脱気部にて二酸化炭素を排出するよう構成され、前記加熱部及び脱気部は、前記血液浄化治療工程において前記A剤原液及びB剤原液と混合して所定濃度の透析液を作製するための清浄水を加熱及び脱気する、血液浄化装置。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記加熱部は、前記透析液導入ラインに取り付けられたヒータから成るとともに、前記脱気部は、前記透析液導入ラインに接続されたチャンバから成る、請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項3】
前記循環流路は、前記血液浄化治療工程において、前記清浄水を循環させるものとされ、前記循環流路にて前記清浄水が循環される過程において前記加熱部による加熱及び前記脱気部による脱気が行われるとともに、前記脱油脂洗浄工程において、前記B剤原液を循環させて重炭酸塩水溶液を生成する、請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項4】
前記透析液導入ラインは、駆動により前記B剤原液を前記循環流路にて循環させる脱気用ポンプが配設された、請求項3記載の血液浄化装置。
【請求項5】
前記B剤原液を加熱して生成された所定容量の重炭酸塩水溶液を貯留する貯留部を有する、請求項1記載の血液浄化装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液浄化器及び血液回路を通じて患者の血液を体外循環させ、血液を浄化する血液浄化装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、通常、血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ライン、および血液浄化器から排液を排出する排液排出ラインを有する配管部と、配管部内の透析液及び排液を送液させる送液部とを有し、患者の血液を体外循環させるための血液回路を血液浄化器に接続して構成されており、血液回路にて患者の血液を体外循環させつつ血液浄化器にて透析治療(血液浄化治療)を行わせるものとされている。
【0003】
かかる血液浄化装置は、通常、例えば炭酸ナトリウムや次亜塩素酸ナトリウムなどのアルカリ剤を配管部の流路に導入して流通させることにより脱油脂洗浄する脱油脂工程を定期的に実施することにより、長期に亘って衛生が保たれるようになっている。そして、従来、透析液を作製するためのB剤原液を加熱することにより炭酸ナトリウム水溶液を生成し、この得られた炭酸ナトリウム水溶液を脱油脂工程にて配管部に流通させるアルカリ剤として使用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このように、透析治療で透析液を作製するためのB剤原液を加熱し、生成された炭酸ナトリウム水溶液を脱油脂工程にて流通させるアルカリ剤として使用することにより、透析治療で残余したB剤原液を再利用することができ、薬剤の使用コストを低減させることができるとともに、脱油脂工程にて使用する薬剤の種類を削減することができ、管理の手間を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-118033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、透析治療(血液浄化治療工程)で使用したB剤原液を脱油脂洗浄工程で使用するアルカリ剤(炭酸ナトリウム水溶液)として流用することができるものの、B剤原液を加熱した際に生じた二酸化炭素(CO
2
)が配管部で滞留してしまうことが予想され、脱油脂洗浄を良好に行うことができない虞があった。また、脱油脂洗浄工程中においてB剤原液を加熱して炭酸ナトリウム水溶液を生じさせてアルカリ剤として使用する場合、炭酸ナトリウム水溶液が不足して脱油脂洗浄工程を中断せざるを得ない虞があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、血液浄化治療工程で使用したB剤原液を脱油脂洗浄工程で使用するアルカリ剤として流用することができるとともに、脱油脂洗浄工程を確実かつ円滑に行わせることができる血液浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る一実施形態の血液浄化装置は、血液浄化器及び血液回路を通じて患者の血液を体外循環させ、前記血液を浄化する血液浄化装置であって、前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ライン、および前記血液浄化器から排液を排出する排液排出ラインを有する配管部と、前記配管部の透析液及び排液を送液させる送液部と、A剤原液及びB剤原液を前記配管部に導入して混合し、且つ、所定濃度に希釈することにより作製された透析液を前記血液浄化器に送液して血液浄化治療を行う血液浄化治療工程、および前記配管部に重炭酸塩水溶液を流通させて前記配管部の油脂を除去する脱油脂洗浄を行う脱油脂洗浄工程を実行する制御部と、前記配管部に導入した前記B剤原液を加熱する加熱部と、前記加熱部が前記B剤原液を加熱した際に生成される二酸化炭素を前記配管部の外部に排出する脱気部とを具備し、前記制御部は、前記加熱部及び脱気部によって、二酸化炭素を排出しつつ所定容量の重炭酸塩水溶液を生成する重炭酸塩水溶液生成工程を実行した後に、前記重炭酸塩水溶液を用いて前記脱油脂洗浄工程を実行するものとされ、且つ、前記配管部に導入した前記B剤原液を循環させる循環流路を有し、前記循環流路で前記B剤原液を循環させる過程において、前記加熱部で前記B剤原液を加熱して重炭酸塩水溶液を生成しつつ前記脱気部にて二酸化炭素を排出するよう構成され、前記加熱部及び脱気部は、前記血液浄化治療工程において前記A剤原液及びB剤原液と混合して所定濃度の透析液を作製するための清浄水を加熱及び脱気するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、加熱部及び脱気部によって、二酸化炭素を排出しつつ所定容量の重炭酸塩水溶液を生成する重炭酸塩水溶液生成工程を実行した後に、重炭酸塩水溶液を用いて脱油脂洗浄工程を実行するので、血液浄化治療工程で使用したB剤原液を脱油脂洗浄工程で使用するアルカリ剤として流用することができるとともに、脱油脂洗浄工程を確実かつ円滑に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る血液浄化装置を示す模式図
同血液浄化装置で実行される血液浄化治療工程を説明するための模式図
同血液浄化装置で実行される重炭酸塩水溶液生成工程を説明するための模式図
同血液浄化装置で実行される脱油脂洗浄工程を説明するための模式図
同血液浄化装置の制御部による制御を示すフローチャート
本発明の他の実施形態に係る血液浄化装置における加熱部及び脱気部を兼ねた部位を示す模式図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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