TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025066629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2024064148
出願日2024-04-11
発明の名称金属窒化物、膜、積層体、素子、デバイス、膜の製造方法、磁気トンネル接合素子、及び、磁気デバイス
出願人住友化学株式会社,国立大学法人東京科学大学
代理人個人,個人,個人
主分類C01B 21/072 20060101AFI20250416BHJP(無機化学)
要約【課題】磁気トンネル接合の低消費電力化を可能とする金属窒化物、膜、積層体、素子、デバイス、膜の製造方法、磁気トンネル接合素子、及び、磁気デバイスを提供する。
【解決手段】金属酸化物は、ウルツ鉱型構造を有し、一般式Z1-xMxWyN1-yで表され、Zは、Al、In、及び、Gaからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、Mは、Sc、B、Gd、Cr、Zn、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Ti、Hf、及び、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、Wは、O、S、Se、F、Cl、Br、及び、Iからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、0<x≦0.45、及び、0<y≦0.4であり、n型半導体ではない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ウルツ鉱型構造を有し、
一般式Z
1-x





1-y
で表され、
Zは、Al、In、及び、Gaからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
Mは、Sc、B、Gd、Cr、Zn、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Ti、Hf、及び、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
Wは、O、S、Se、F、Cl、Br、及び、Iからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
0<x≦0.45、及び、0<y≦0.4であり、
n型半導体ではない、
金属窒化物。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
Zは、Alである、請求項1に記載の金属窒化物。
【請求項3】
Zは、Inである、請求項1に記載の金属窒化物。
【請求項4】
Zは、Gaである、請求項1に記載の金属窒化物。
【請求項5】
Mは、Scである、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物。
【請求項6】
Mは、Bである、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物。
【請求項7】
Wは、Oである、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物。
【請求項8】
Wは、Sである、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物。
【請求項9】
Wは、Seである、請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか一項に記載の金属窒化物を含む、膜。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、金属窒化物、膜、積層体、素子、デバイス、膜の製造方法、磁気トンネル接合素子、及び、磁気デバイスに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction=MTJ)が知られている(例えば、特許文献1又は特許文献2)。MTJは、室温において巨大な磁気抵抗効果を示すことから、ハードディスクドライブ(HDD)に搭載されている磁気ヘッドや磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)などに採用されている。MTJは、二つの強磁性層の間に絶縁層が配置された構造を有する。絶縁層の厚さが非常に薄いため、トンネル効果により二つの強磁性層の間に微小の電流(トンネル電流)が流れる。二つの強磁性層が互いに平行のとき、MTJの電気抵抗が低くなり、トンネル電流が増加する。一方、二つの強磁性層が互いに反平行のとき、MTJの電気抵抗が高くなり、トンネル電流が減少する。MTJを採用したデバイスでは、一方の強磁性層の磁化方向を反強磁性層により固定するとともに、他方の強磁性層の磁化方向を自由に反転できるようにして、電気抵抗を変化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-229706号公報
特開2022-069247号公報
特開2007-261883号公報
【非特許文献】
【0004】
HC Lee, “Influence of sputtering pressure on the microstructure evolution of AlN thin films prepared by reactive sputtering”, Thin Solid Films, Volume 261, Issues 1-2, 1 June 1995, Pages 148-153
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のMTJにおいて、外部磁界を用いて電気抵抗を変化させるには、大きな電力が必要である。よって、低消費電力化が望まれている。
【0006】
本開示は、MTJの低消費電力化を可能とする金属窒化物、膜、積層体、素子、デバイス、膜の製造方法、磁気トンネル接合素子、及び、磁気デバイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を進めたところ、ウルツ鉱型構造を有する特定の金属窒化物がMTJの低消費電力化を可能とすることを見出し、本発明を想到した。
【0008】
[1]
ウルツ鉱型構造を有し、
一般式Z
1-x





1-y
で表され、
Zは、Al、In、及び、Gaからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
Mは、Sc、B、Gd、Cr、Zn、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Ti、Hf、及び、Zrからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
Wは、O、S、Se、F、Cl、Br、及び、Iからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素であり、
0<x≦0.45、及び、0<y≦0.4であり、
n型半導体ではない、
金属窒化物。
[2]
Zは、Alである、[1]に記載の金属窒化物。
[3]
Zは、Inである、[1]に記載の金属窒化物。
[4]
Zは、Gaである、[1]に記載の金属窒化物。
[5]
Mは、Scである、[1]~[4]のいずれか一項に記載の金属窒化物。
[6]
Mは、Bである、[1]~[4]のいずれか一項に記載の金属窒化物。
[7]
Wは、Oである、[1]~[6]のいずれか一項に記載の金属窒化物。
[8]
Wは、Sである、[1]~[6]のいずれか一項に記載の金属窒化物。
[9]
Wは、Seである、[1]~[6]のいずれか一項に記載の金属窒化物。
[10]
[1]~[9]のいずれか一項に記載の金属窒化物を含む、膜。
[11]
[10]に記載の膜と、
前記膜上に設けられた導電層と、を備える、積層体。
[12]
[11]に記載の積層体を備える、素子。
[13]
[12]に記載の素子を備える、デバイス。
[14]
[10]に記載の膜の製造方法であって、
スパッタリング工程を含む、膜の製造方法。
[15]
磁化固定層である第1強磁性層と、
磁化自由層である第2強磁性層と、
前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に介在するトンネル絶縁層と、
前記第1強磁性層上に設けられた金属窒化層と、
前記金属窒化層上に設けられた第1導電層と、を備え、
前記金属窒化層は、
ウルツ鉱型構造を有し、
一般式Z
1-x
【発明の効果】
【0009】
本開示の一態様によれば、MTJの低消費電力化を可能とする金属窒化物、膜、積層体、素子、デバイス、膜の製造方法、磁気トンネル接合素子、及び、磁気デバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係るMTJ素子を示す断面図である。
図2は、実施形態に係るMRAMの単一セルを示す断面図である。
図3は、変形例に係るMTJ素子を示す断面図である。
図4は、AFMを用いたAl
0.7
Sc
0.3

0.05

0.95
膜の評価方法を説明する図である。
図5(a)は、書き込み領域及び書き込み電圧の説明図である。図5(b)は、書き込み後の磁化状態を示すMFM像である。
図6(a)は、書き込み領域及び書き込み電圧の説明図である。図6(b)は、書き込み後の表面形状を示すAFM像である。図6(c)は、書き込み後の磁化状態を示す膜のMFM像である。
図7(a)は、Al
0.7
Sc
0.3

0.05

0.95
膜の磁化曲線を示すグラフである。図7(b)は、Al
0.7
Sc
0.3

0.2

0.8
膜の磁化曲線を示すグラフである。
図8は、AlScN膜のX線回折の結果である。
図9は、Al
0.7
Sc
0.3



1-y
膜の磁化曲線を示すグラフである。
図10は、酸素置換量及び飽和磁化量の関係を示すグラフである。
図11は、飽和磁化量の経時変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

住友化学株式会社
細胞チップ
6日前
住友化学株式会社
エチレン系重合体
19日前
住友化学株式会社
オレフィン系重合体
7日前
住友化学株式会社
積層体および表示装置
14日前
住友化学株式会社
細胞接触用溶液又はそのゲル
6日前
住友化学株式会社
細胞接触用溶液又はそのゲル
6日前
住友化学株式会社
二次電池用負極材、二次電池用負極及び二次電池
6日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
今日
住友化学株式会社
樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド
13日前
住友化学株式会社
窒化物結晶基板
12日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
16日前
住友化学株式会社
着色樹脂組成物
6日前
住友化学株式会社
着色樹脂組成物
6日前
住友化学株式会社
カルコゲニド含有化合物、固体電解質、正極材、誘電体、及び電池
13日前
住友化学株式会社
酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに塩
14日前
住友化学株式会社
酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに塩
13日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに化合物及び樹脂
1日前
住友化学株式会社
着色硬化性樹脂組成物、カラーフィルタ、表示装置、及び固体撮像素子
16日前
住友化学株式会社
組成物、重合体、硬化物、成形体及びポリメタクリル酸メチルの製造方法
今日
住友化学株式会社
フィルムロールの製造方法
6日前
住友化学株式会社
酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに塩
14日前
住友化学株式会社
酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに塩
13日前
住友化学株式会社
リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、及びリチウム二次電池
9日前
住友化学株式会社
カルボン酸塩、カルボン酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
16日前
住友化学株式会社
カルボン酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びにカルボン酸塩
14日前
住友化学株式会社
カルボン酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びにカルボン酸塩
13日前
住友化学株式会社
カルボン酸塩、カルボン酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
1日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びにスルホン酸塩及びスルホン酸発生剤
16日前
住友化学株式会社
カルボン酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びにカルボン酸塩
13日前
住友化学株式会社
カルボン酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びにカルボン酸塩
14日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
今日
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
13日前
住友化学株式会社
樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド、ならび樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子
13日前
住友化学株式会社
樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド、ならび樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子
13日前
住友化学株式会社
樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド、ならび樹脂組成物に使用されるアルミナ粒子
13日前
続きを見る