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公開番号2025066397
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175947
出願日2023-10-11
発明の名称ガバナ監視システムおよびガバナ用データ処理方法
出願人東邦ガスネットワーク株式会社,愛知時計電機株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類G01L 7/00 20060101AFI20250416BHJP(測定;試験)
要約【課題】データ処理を行うことでガバナの二次側の圧力値の正確な遠隔監視が可能であるとともに、ガバナを電池により長時間稼働させることが可能なこと。
【解決手段】ガス管90に設けられ、ガス管90を流れるガスの圧力の調整を行うガバナ11と、ガバナ11の二次側圧力値を計測するための二次側圧力センサ13Bと、二次側圧力センサ13Bを制御するセンサ制御部14と、を備えるガバナ監視システム100において、センサ制御部14は、二次側圧力センサ13Bが計測した圧力値の情報についてデータ処理を行うためのデータ処理プログラムを備えること、データ処理プログラムは、0.1秒以上3秒以下の間隔で、修正移動平均値を算出することで、データ処理を行うこと。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガス管に設けられ、前記ガス管を流れるガスの圧力の調整を行うガバナと、
前記ガバナの下流側の前記ガスの圧力値を計測するための二次側圧力センサと、
前記二次側圧力センサを制御するセンサ制御部と、
を備えるガバナ監視システムにおいて、
前記センサ制御部は、前記二次側圧力センサが計測した圧力値の情報についてデータ処理を行うためのデータ処理プログラムを備えること、
前記データ処理プログラムは、下記の数式(数1)に基づき、N=2として、0.1秒以上3秒以下の間隔で、修正移動平均値を算出することで、前記データ処理を行うこと、
を特徴とするガバナ監視システム。
TIFF
2025066397000004.tif
15
169
上記の数式(数1)において、MMA
today
は修正移動平均値を意味し、MMA
yesterday
は前回の修正移動平均値を意味し、priceは前記二次側圧力センサにより計測した圧力値を意味する。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガバナ監視システムにおいて、
前記データ処理プログラムは、
前記数1におけるpriceとして、前記二次側圧力センサが、1ミリ秒以上1.5ミリ秒以下の間隔で計測した連続2個以上4個以下の圧力値の平均値を用いること、
を特徴とするガバナ監視システム。
【請求項3】
請求項2に記載のガバナ監視システムにおいて、
前記データ処理プログラムは、
前記数1におけるpriceとして、前記二次側圧力センサが、1.2ミリ秒の間隔で計測した連続3個の圧力値の平均値を用いること、
を特徴とするガバナ監視システム。
【請求項4】
ガス管を流れるガスの圧力の調整を行うガバナの、下流側の前記ガスの圧力値の情報を二次側圧力センサにより取得し、前記情報についてデータ処理を行うガバナ用データ処理方法において、
下記の数式(数2)に基づき、N=2として、0.5秒間隔で、修正移動平均値を算出することで、前記データ処理を行うこと、
を特徴とするガバナ用データ処理方法。
TIFF
2025066397000005.tif
15
170
上記の数式(数1)において、MMA
today
は修正移動平均値を意味し、MMA
yesterday
は前回の修正移動平均値を意味し、priceは前記二次側圧力センサにより計測した圧力値を意味する。
【請求項5】
請求項4に記載のガバナ用データ処理方法において、
前記数2におけるpriceとして、前記二次側圧力センサが、1ミリ秒以上1.5ミリ秒以下の間隔で計測した連続2個以上4個以下の圧力値の平均値を用いること、
を特徴とするガバナ用データ処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載のガバナ用データ処理方法において、
前記数2におけるpriceとして、前記二次側圧力センサが、1.2ミリ秒の間隔で計測した連続3個の圧力値の平均値を用いること、
を特徴とするガバナ用データ処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガバナ監視システムおよびガバナ用データ処理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
都市ガスの需要家への供給は、輸送効率を高めるために、ガス製造工場から高圧(例えば、約2-7MPa)で供給し、ガス供給網の各所に設けられたガバナにより所定の設定圧力に減圧することで行われている。
【0003】
具体的には、ガス製造工場から供給される都市ガスは、高圧ガバナにより中圧Aと呼ばれる圧力区分(0.3MPa以上1MPa未満)に減圧され、さらに、中圧ガバナで減圧される。中圧ガバナには、中圧Aガバナと中圧Bガバナがあり、中圧Aガバナでは中圧Bと呼ばれる圧力区分(0.1MPa以上0.3MPa未満)に減圧される。これら中圧Aおよび中圧Bと呼ばれる圧力区分は、大規模の商業施設や工場等の大口需要家において用いられる。そして、より小規模な商業施設や工場、一般家庭に対しては、中圧Bガバナにより、さらに低圧力(約2KPa)に減圧されて供給される。
【0004】
都市ガスの安定供給のため、ガバナにより設定圧力に減圧がされているか否かを監視する必要があるが、ガバナは使用される台数が多いため(例えば、中圧Aガバナと中圧Bガバナは、一地方のガス供給網に約3000台用いられている)、各ガバナの近接位置で監視をすることは困難である。そこで、中圧ガバナを通信手段に接続することで、通信手段を介して、中圧ガバナの二次側のガスの圧力値等の遠隔監視をしている。ここで、中圧ガバナの二次側のガスの圧力値の計測や、遠隔監視のための通信には、電池を使用する機器または商用電源を利用する機器が用いられるが、電池を使用する機器の方が好まれる(例えば、単一乾電池を4本使用する)。商用電源を利用する機器が嫌厭される理由としては、商用電源は電圧が高いため漏電し火花が散るとガスに引火して爆発するおそれがあること、防爆対策は高費用であること、が挙げられる。なお、ガバナの遠隔監視のためのシステムとしては、例えば特許文献1-4に開示される技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-108788号公報
特開平11-328566号公報
特開2005-214861号公報
特開2005-216121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガスの急激な圧力変動や、配管スペースの問題からガス管が複雑に配管されること等を原因として、ガス管90を流れるガスに乱流が発生する。この乱流により、二次側の圧力の計測値にばらつきが生じてしまう。このばらつきは、ガバナが異常な動作をしている場合の、二次側圧力値の乱高下に挙動が似ているため、二次側の圧力の計測値にばらつきが生じていると、実際にはガバナが正常動作をしていても、異常動作しているとの誤判断につながるおそれがある。つまり、ガバナの二次側圧力値の正確な遠隔監視をすることができない。乱流の程度は、ガスの流れる流量が増加すれば大きくなるため、ガスの需要が増加する冬季にばらつきが大きくなり、異常動作しているとの誤判断をし易い。異常動作の解消には、部品交換などの保守作業が必要であるため現地に出向くが、誤判断の場合は保守作業が不要であり事務所からガバナまでの移動時間が無駄になってしまう。
【0007】
二次側の圧力の計測値についてデータ処理を行うことで、正確に二次側の圧力値を把握することができ、上記の誤判断を防ぐことが可能であるが、複雑な演算処理は、電池の消耗が激しく、ガバナを長時間(例えば1年以上)稼働させることができなくなる。なお、ガバナの下流側のガス管を500mから1kmの直管とすれば、ガスが当該直管を流れるうちに次第に乱流が収まるため、乱流の影響を受けずに二次側の圧力値の監視が可能であり、データ処理が不要となる。しかし、そのように長い直管を配管可能なスペースが確保できることは稀であり、現実的でない。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、データ処理を行うことでガバナの二次側の圧力値の正確な遠隔監視が可能であるとともに、ガバナを電池により長時間稼働させることが可能な、ガバナ監視システムおよびガバナ用データ処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のガバナ監視システムは、次のような構成を有している。
【0010】
(1)ガス管に設けられ、前記ガス管を流れるガスの圧力の調整を行うガバナと、前記ガバナの下流側の前記ガスの圧力値を計測するための二次側圧力センサと、前記二次側圧力センサを制御するセンサ制御部と、を備えるガバナ監視システムにおいて、前記センサ制御部は、前記二次側圧力センサが計測した圧力値の情報についてデータ処理を行うためのデータ処理プログラムを備えること、前記データ処理プログラムは、下記の数式(数1)に基づき、N=2として、0.1秒以上3秒以下の間隔で、修正移動平均値を算出することで、前記データ処理を行うこと、を特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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