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公開番号
2025063267
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2025009115,2021554269
出願日
2025-01-22,2020-10-09
発明の名称
炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
出願人
国立研究開発法人産業技術総合研究所
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H10D
84/80 20250101AFI20250408BHJP()
要約
【課題】ダイオード特性の温度変化を抑制する炭化珪素半導体装置及び炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置200は、炭化珪素基板100と、第1電極61と、第2電極62と、第1主面1と、第2主面2と、第1不純物領域10と、第2不純物領域20と、第3不純物領域30と、を有している。第1電極は、第1主面において第2不純物領域および第3不純物領域の各々に接する。第2電極は、第2主面において第1不純物領域に接する。第2不純物領域は、第1領域21と、第1領域と第2主面との間にあり、かつ、第1領域に接する第2領域22と、を含んでいる。第1領域の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面と、前記第2主面の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域と、前記第1主面の少なくとも一部を構成し前記第1不純物領域に接して設けられかつ前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、前記第1不純物領域から隔てられるように前記第2不純物領域に接して設けられかつ前記第1導電型を有する第3不純物領域とを有する炭化珪素基板と、
前記第1主面において前記第2不純物領域および前記第3不純物領域の各々に接する第1電極と、
前記第2主面において前記第1不純物領域に接する第2電極とを備え、
前記第2不純物領域は、第1領域と、前記第1領域と前記第2主面との間にありかつ前記第1領域に接する第2領域とを含み、
前記第1領域の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上であり、
前記第2電極と前記第1電極の間における、ボディダイオードの順方向特性を25℃から175℃の温度条件で測定した場合において、温度が上昇するにつれて、ドレイン電圧に対するドレイン電流密度の傾きが小さくなる、炭化珪素半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2領域の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上である、請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
第1主面と、前記第1主面と反対側の第2主面と、前記第2主面の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域と、前記第1主面の少なくとも一部を構成し前記第1不純物領域に接して設けられかつ前記第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、前記第1不純物領域から隔てられるように前記第2不純物領域に接して設けられかつ前記第1導電型を有する第3不純物領域とを有する炭化珪素基板と、
前記第1主面において前記第2不純物領域および前記第3不純物領域の各々に接する第1電極と、
前記第2主面において前記第1不純物領域に接する第2電極とを備え、
前記第2不純物領域は、第1領域と、前記第1領域と前記第2主面との間にありかつ前記第1領域に接する第2領域とを含み、
前記第1領域の点欠陥密度は、6×10
12
cm
-3
以上であり、
前記第2電極と前記第1電極の間における、ボディダイオードの順方向特性を25℃から175℃の温度条件で測定した場合において、温度が上昇するにつれて、ドレイン電圧に対するドレイン電流密度の傾きが小さくなる、炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記第1領域の点欠陥密度は、1×10
14
cm
-3
以下である、請求項3に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
前記炭化珪素半導体装置は、プレナー型である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
前記炭化珪素基板には、トレンチが設けられおり、
前記トレンチは、前記第1不純物領域、前記第2不純物領域および前記第3不純物領域の各々と接する側面と、前記側面に連なりかつ前記第1不純物領域に接する底面とを有している、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記第1主面に垂直な断面において、前記トレンチの形状は、U型である、請求項6に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記第1主面に垂直な断面において、前記トレンチの形状は、V型である、請求項6に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記第1主面は、(000-1)面または(000-1)面に対して8°以下の角度で傾斜した面である、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項10】
前記第1領域の不純物濃度は、前記第2領域の不純物濃度よりも高い、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法に関する。本出願は、2019年10月29日に出願した日本特許出願である特願2019-196257号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
高尾和人、外2名、「SiC-PiNダイオードとSi-IEGTのハイブリッドペアによる高周波駆動大電力変換装置」、東芝レビュー、第66巻、第5号、2011年(非特許文献1)には、SiC-PiNダイオードのIV特性が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
高尾和人、外2名、「SiC-PiNダイオードとSi-IEGTのハイブリッドペアによる高周波駆動大電力変換装置」、東芝レビュー、第66巻、第5号、2011年
【発明の概要】
【0004】
本開示に係る炭化珪素半導体装置は、炭化珪素基板と、第1電極と、第2電極とを備えている。炭化珪素基板は、第1主面と、第1主面と反対側の第2主面と、第2主面の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域と、第1主面の少なくとも一部を構成し第1不純物領域に接して設けられかつ第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、第1不純物領域から隔てられるように第2不純物領域に接して設けられかつ第1導電型を有する第3不純物領域とを有している。第1電極は、第1主面において第2不純物領域および第3不純物領域の各々に接する。第2電極は、第2主面において第1不純物領域に接する。第2不純物領域は、第1領域と、第1領域と第2主面との間にありかつ第1領域に接する第2領域とを含んでいる。第1領域の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上である。
【0005】
本開示に係る炭化珪素半導体装置は、炭化珪素基板と、第1電極と、第2電極とを備えている。炭化珪素基板は、第1主面と、第1主面と反対側の第2主面と、第2主面の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域と、第1主面の少なくとも一部を構成し第1不純物領域に接して設けられかつ第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、第1不純物領域から隔てられるように第2不純物領域に接して設けられかつ第1導電型を有する第3不純物領域とを有している。第1電極は、第1主面において第2不純物領域および第3不純物領域の各々に接する。第2電極は、第2主面において第1不純物領域に接する。第2不純物領域は、第1領域と、第1領域と第2主面との間にありかつ第1領域に接する第2領域とを含んでいる。第1領域の点欠陥密度は、6×10
12
cm
-3
以上である。
【0006】
本開示に係る炭化珪素半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。第1主面と、第1主面と反対側の第2主面と、第2主面の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域と、第1主面の少なくとも一部を構成し第1不純物領域に接して設けられかつ第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域と、第1不純物領域から隔てられるように第2不純物領域に接して設けられかつ第1導電型を有する第3不純物領域とを有する炭化珪素基板が準備される。第1主面において第2不純物領域および第3不純物領域の各々に接する第1電極が形成される。第2主面において第1不純物領域に接する第2電極が形成される。第2不純物領域は、第1領域と、第1領域と第2主面との間にありかつ第1領域に接する第2領域とを含んでいる。第1領域の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上である。第1領域は、イオン注入により形成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面模式図である。
図2は、図1のII-II線に沿った断面模式図である。
図3は、図2の領域IIIの拡大模式図である。
図4は、第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面模式図である。
図5は、第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面模式図である。
図6は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の概略を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の炭化珪素基板を準備する工程の概略を示すフローチャートである。
図8は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第1工程を示す断面模式図である。
図9は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第2工程を示す断面模式図である。
図10は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第3工程を示す断面模式図である。
図11は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第4工程を示す断面模式図である。
図12は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第5工程を示す断面模式図である。
図13は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第6工程を示す断面模式図である。
図14は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第7工程を示す断面模式図である。
図15は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の第8工程を示す断面模式図である。
サンプル1に係る炭化珪素半導体装置における、ドレイン電流密度と、ドレイン電圧との関係を示す図である。
サンプル2に係る炭化珪素半導体装置における、ドレイン電流密度と、ドレイン電圧との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示が解決しようとする課題]
本開示の目的は、ダイオード特性の温度変化を抑制可能な炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することである。
[本開示の効果]
本開示によれば、ダイオード特性の温度変化を抑制可能な炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”-”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
【0009】
(1)本開示に係る炭化珪素半導体装置200は、炭化珪素基板100と、第1電極61と、第2電極62とを備えている。炭化珪素基板100は、第1主面1と、第1主面1と反対側の第2主面2と、第2主面2の少なくとも一部を構成しかつ第1導電型を有する第1不純物領域10と、第1主面1の少なくとも一部を構成し第1不純物領域10に接して設けられかつ第1導電型と異なる第2導電型を有する第2不純物領域20と、第1不純物領域10から隔てられるように第2不純物領域20に接して設けられかつ第1導電型を有する第3不純物領域30とを有している。第1電極61は、第1主面1において第2不純物領域20および第3不純物領域30の各々に接する。第2電極62は、第2主面2において第1不純物領域10に接する。第2不純物領域20は、第1領域21と、第1領域21と第2主面2との間にありかつ第1領域21に接する第2領域22とを含んでいる。第1領域21の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上である。
【0010】
(2)上記(1)に係る炭化珪素半導体装置200によれば、第2領域22の不純物濃度は、6×10
16
cm
-3
以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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