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公開番号2025062962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172380
出願日2023-10-03
発明の名称情報照会システム及び情報照会方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06F 21/62 20130101AFI20250408BHJP(計算;計数)
要約【課題】利用者の意識の有無に応じた適切な情報の開示を安全に行う。
【解決手段】サーバは、利用者の意識があることを示す意識確認情報の検証に成功したと判定し、かつ端末とサーバとの間の利用者の生体情報に基づく生体認証に成功したと判定した場合、利用者の意識がある場合に開示を受ける権限がある開示対象情報、を端末に送信し、意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、第1生体認証と、端末とサーバとの間の代理人の生体情報に基づく代理人の生体認証と、に成功したと判定した場合、利用者の意識がない場合に開示を受ける権限がある開示対象情報、を端末に送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
端末とサーバとを含む情報照会システムであって、
前記サーバは、利用者の開示対象情報と、前記開示対象情報の種類ごとの前記利用者の意識の有無に応じた開示を受ける権限を示す権限情報と、を保持し、
前記端末は、
前記利用者の第1生体情報を取得し、
代理人の第2生体情報を取得し、
前記サーバは、
前記利用者の意識があることを示す意識確認情報に基づくデータ取得要求を前記端末から受信して、前記データ取得要求に基づいて前記意識確認情報の検証に成功したと判定し、かつ前記端末と前記サーバとの間の前記第1生体情報に基づく前記利用者の第1生体認証に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる情報であって、前記権限情報が示す前記利用者の意識がある場合に開示を受ける権限がある情報、を前記端末に送信し、
前記意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、前記第1生体認証と、前記端末と前記サーバとの間の前記第2生体情報に基づく前記代理人の第2生体認証と、に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる情報であって、前記権限情報が示す前記利用者の意識がない場合に開示を受ける権限がある情報、を前記端末に送信する、情報照会システム。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報照会システムであって、
前記権限情報は、
前記利用者の意識がある場合にのみ開示可能な情報である第1種情報と、
前記利用者の意識がなくとも、前記利用者の症状及び/又は権限が移譲される権限移譲相手に基づく開示条件が満たされた場合に開示可能な情報である第2種情報と、
前記利用者の意識がなくとも、同一の前記端末が用いられて前記第1生体認証と前記第2生体認証とが成功した場合に開示可能な情報である第3種情報と、を示す、情報照会システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報照会システムであって、
前記開示条件は、前記代理人を含む前記権限移譲相手の認証が成功することを示し、
前記サーバは、前記意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、前記第1生体認証と、前記第2生体認証と、に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる前記第2種情報を前記端末に送信する、情報照会システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報照会システムであって、
前記開示条件は、前記代理人とは異なる前記権限移譲相手の認証が成功することを示し、
前記端末は、前記権限移譲相手の照会時認証情報を取得し、
前記端末と前記サーバとの間で、前記照会時認証情報に基づく前記権限移譲相手の認証を実行し、
前記サーバは、前記意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、前記第1生体認証と、前記第2生体認証と、前記権限移譲相手の認証と、に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる前記第2種情報を前記端末に送信する、情報照会システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報照会システムであって、
前記端末は、
入力装置と表示装置とを有し、
前記入力装置を介して、前記権限移譲相手を特定するための情報と、前記権限移譲相手の登録時認証情報を取得するための第1画面を前記表示装置に表示し、
前記権限移譲相手を特定するための情報と、前記登録時認証情報と、を前記サーバに送信し、
前記権限移譲相手の認証は、前記照会時認証情報と前記登録時認証情報とに基づいて実行される、情報照会システム。
【請求項6】
請求項4に記載の情報照会システムであって、
前記権限情報は、前記権限移譲相手を特定するための情報と、前記権限移譲相手の登録時認証情報と、を含み、
前記端末は、入力装置と表示装置とを有し、
前記サーバが、前記意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、前記第1生体認証と、前記第2生体認証と、に成功したと判定した場合、
前記端末は、前記権限移譲相手を特定するための情報を表示する第2画面と、前記入力装置を介して前記照会時認証情報を取得するための第3画面と、を前記表示装置に表示し、
前記権限移譲相手の認証は、前記照会時認証情報と前記登録時認証情報とに基づいて実行される、情報照会システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報照会システムであって、
前記端末が前記第3画面を表示してから所定時間が経過しても前記権限移譲相手の認証が完了しない場合、前記サーバは、前記権限移譲相手の認証を省略して、前記開示対象情報に含まれる前記第2種情報を前記端末に送信する、情報照会システム。
【請求項8】
請求項2に記載の情報照会システムであって、
前記端末は、表示装置と入力装置とを有し、
前記サーバは、前記データ取得要求を前記端末から受信して、前記データ取得要求に基づいて前記意識確認情報の検証に成功したと判定し、かつ前記第1生体認証に成功したと判定した場合、前記第1種情報、前記第2種情報、及び前記第3種情報それぞれに該当する前記開示対象情報の種類を示すインデックスの一覧を前記端末に送信し、
前記端末は、
前記インデックスの一覧を前記表示装置に表示し、
前記インデックスの一覧から送信対象の情報に対応するインデックスの選択を、前記入力装置への入力を介して受け付け、
前記選択されたインデックスを前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記端末から送信されたインデックスに対応する前記開示対象情報を、前記端末に送信する、情報照会システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報照会システムであって、
前記端末は、
表示装置と入力装置とを有し、
前記入力装置への入力を介して、前記利用者の意識がある場合に開示される情報と、前記利用者の意識がなくとも開示される情報と、それぞれに該当する前記開示対象情報の設定を受け付けるための画面を前記表示装置に表示する、情報照会システム。
【請求項10】
請求項1に記載の情報照会システムであって、
前記サーバは、
前記利用者の第1登録時生体情報から生成された秘密鍵及び公開鍵からなる鍵ペアの当該公開鍵に対応する第1公開鍵証明書と、
前記代理人の第2登録時生体情報から生成された秘密鍵及び公開鍵からなる鍵ペアの当該公開鍵に対応する第2公開鍵証明書と、を保持し、
前記端末は、
前記第1生体情報から第1秘密鍵を生成し、
前記第2生体情報から第2秘密鍵を生成し、
前記第1生体認証は、前記端末が前記第1秘密鍵を用いて、前記サーバが前記第1公開鍵証明書を用いて実行され、
前記第2生体認証は、前記端末が前記第2秘密鍵を用いて、前記サーバが前記第2公開鍵証明書を用いて実行される、情報照会システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報照会システム及び情報照会方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術として、特開2004-357843号公報(特許文献1)がある。この公報には、「指令センタに、市民の既往症、投薬状況および希望しない治療方法などの救急用情報、市民の指紋情報、救急用情報を閲覧する救急隊員や医師の指紋情報、並びに救急指定病院の当直医師およびその診療分野をデータベース化しておく。患者の指紋に基づいて、データベースからその患者の救急用情報を取得する。救急隊員の指紋に基づいて、その救急隊員が救急用情報の閲覧権を有することをチェックする。また、指令センタに常駐する医師あるいは指令センタ外にいる医師の指紋に基づいて、その医師が救急用情報の閲覧権を有することをチェックする。そして、閲覧権を有する医師が患者の救急用情報を見て、閲覧権を有する救急隊員に対して、その患者に最適な救命処置および搬送先病院を指示する。」と記載されている(要約参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-357843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、市民(利用者)の救急用情報に対する救急隊員や医師の閲覧権には、市民の意識の有無が考慮されていない。利用者にとっては、自身の意識の有無によって開示してもよい情報が異なる場合がある。そこで、本発明の一態様は、利用者の意識の有無に応じた適切な情報の開示を安全に行う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下の構成を採用する。端末とサーバとを含む情報照会システムにおいて、前記サーバは、利用者の開示対象情報と、前記開示対象情報の種類ごとの前記利用者の意識の有無に応じた開示を受ける権限を示す権限情報と、を保持し、前記端末は、前記利用者の第1生体情報を取得し、代理人の第2生体情報を取得し、前記サーバは、前記利用者の意識があることを示す意識確認情報に基づくデータ取得要求を前記端末から受信して、前記データ取得要求に基づいて前記意識確認情報の検証に成功したと判定し、かつ前記端末と前記サーバとの間の前記第1生体情報に基づく前記利用者の第1生体認証に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる情報であって、前記権限情報が示す前記利用者の意識がある場合に開示を受ける権限がある情報、を前記端末に送信し、前記意識確認情報の検証に成功したと判定することなく、前記第1生体認証と、前記端末と前記サーバとの間の前記第2生体情報に基づく前記代理人の第2生体認証と、に成功したと判定した場合、前記開示対象情報に含まれる情報であって、前記権限情報が示す前記利用者の意識がない場合に開示を受ける権限がある情報、を前記端末に送信する。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、利用者の意識の有無に応じた適切な情報の開示を安全に行うことができる。
【0007】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1における情報照会システムの構成例を示すブロック図である。
実施例1における情報照会システムに含まれる各装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施例1における初期登録処理に含まれる利用者情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における初期登録処理に含まれる救命士情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における初期登録処理に含まれる利用者医療情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
実施例1における標準的な分類を用いて権限移譲をする場合の画面遷移の一例を示す説明図である。
実施例1における標準的な分類を用いて権限移譲をする場合の画面遷移の一例を示す説明図である。
実施例1における個別に情報を選択して権限移譲をする場合の画面遷移の一例を示す説明図である。
実施例1における救急時に利用者(傷病者)の意識がある場合の情報照会処理の一例を示すシーケンス図である。
実施例1における救急時に利用者(傷病者)の意識がない場合の情報照会処理の一例を示すシーケンス図である。
実施例1における救急時に利用者(傷病者)の意識がない場合の情報照会処理の一例を示すシーケンス図である。
実施例1における権限移譲登録内容確認画面の画面遷移の一例を示す説明図である。
実施例1における権限移譲登録内容確認画面の画面遷移の一例を示す説明図である。
実施例1における情報提示同意画面の画面遷移の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態において、同一の構成には原則として同一の符号を付け、繰り返しの説明は省略する。なお、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。
【実施例】
【0010】
図1は、情報照会システムの構成例を示すブロック図である。情報照会システムは、例えば、インターネット等のネットワークで接続された、端末100、利用者情報管理サーバ200、救命士情報管理サーバ300、及び医療情報管理サーバ400を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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