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公開番号2025059865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170220
出願日2023-09-29
発明の名称オーバーキャップ付き容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】扁平な平面視形状を有するオーバーキャップを備えたオーバーキャップ付き容器において、オーバーキャップを引っ掛かりなくスムーズに取り外すことを可能にする。
【解決手段】オーバーキャップ付き容器1は、ガラス製である容器本体10の口部11に装着されて容器本体10の内容物を吐出するノズル28を有する吐出ヘッド25を持つ吐出容器3と、吐出容器3に着脱可能に装着されて吐出ヘッド25を覆うとともに、上下方向から見て長手方向および短手方向を有する偏平形状のオーバーキャップ5と、を備える。オーバーキャップ5は、径方向の外側から吐出ヘッド25を囲い、上方に開口した内筒31と、内筒31を覆う有頂筒状の外側キャップ40と、を有する。内筒31のうち長手方向の両端部の上端開口縁32は、ノズル28の下端28aよりも上方に位置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
口部を有し、ガラス製である容器本体、および前記口部に装着されて前記容器本体の内容物を吐出するノズルを有する吐出ヘッドを持つ吐出容器と、
前記吐出容器に着脱可能に装着されて前記吐出ヘッドを覆うとともに、上下方向から見て長手方向および短手方向を有する偏平形状のオーバーキャップと、
を備え、
前記ノズルは、前記吐出ヘッドの周壁部から上下方向に交差する径方向の外側に突出しており、
前記オーバーキャップは、
径方向の外側から前記吐出ヘッドを囲い、上方に開口した内筒と、
前記内筒を覆う有頂筒状の外筒と、
を有し、
前記内筒のうち前記長手方向の両端部の上端開口縁は、前記ノズルの下端よりも上方に位置する、
オーバーキャップ付き容器。
続きを表示(約 87 文字)【請求項2】
前記オーバーキャップは、上方に向かうに従い前記径方向の幅が漸次狭まるように形成されている、
請求項1に記載のオーバーキャップ付き容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オーバーキャップ付き容器に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば化粧料等の内容物を収容する容器は、その容器本体の口部に、吐出ヘッドの押し下げによりポンプを作動させて吐出ヘッドに設けられたノズルから内容物を吐出させることができる吐出器が装着されて使用されるのが一般的である。このような容器として、従来、持ち運びの際などに吐出ヘッドが誤操作されるなどして内容物が漏出することを防止するために、吐出ヘッドを覆うオーバーキャップを着脱自在に装着したオーバーキャップ付き容器が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、オーバーキャップ付き容器として、外周壁と頂壁とを備えポンプ付きのキャップ(吐出器)を覆う有頂筒状のオーバーキャップ本体と、上端を頂壁から離間させて外周壁の内側に装着され、キャップの外周面にアンダーカット係合により着脱自在に係止される筒状の内側筒体と、を有するオーバーキャップを備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-206384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、オーバーキャップが平面視で長手方向を規定する偏平形状を有する場合がある。この場合、オーバーキャップを容器から取り外す際にオーバーキャップを長手方向に傾けるとガタが生じやすく、内筒の上端開口縁が吐出ヘッドのノズルに引っ掛かり、ノズルが外れる可能性がある。また、容器本体がガラス製の為、成形時の寸法安定性に劣りオーバーキャップの嵌合部を肩部に設けるのが難しく、装着筒部に嵌合部を設けることになる。そうすると容器外径と装着筒部外径とのギャップが大きいと容器本体の肩部までオーバーキャップで覆いたい場合などに、オーバーキャップを一部材のみで構成しようとするとオーバーキャップの肉厚が大きくなり、オーバーキャップの成形性の低下や重量も大きくなるなどの不具合が生じるおそれがある。
【0005】
そこで本発明は、扁平な平面視形状を有するオーバーキャップを備えたオーバーキャップ付き容器において、オーバーキャップを引っ掛かりなくスムーズに取り外すことを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係るオーバーキャップ付き容器は、口部を有し、ガラス製である容器本体、および前記口部に装着されて前記容器本体の内容物を吐出するノズルを有する吐出ヘッドを持つ吐出容器と、前記吐出容器に着脱可能に装着されて前記吐出ヘッドを覆うとともに、上下方向から見て長手方向および短手方向を有する偏平形状のオーバーキャップと、を備え、前記ノズルは、前記吐出ヘッドの周壁部から上下方向に交差する径方向の外側に突出しており、前記オーバーキャップは、径方向の外側から前記吐出ヘッドを囲い、上方に開口した内筒と、前記内筒を覆う有頂筒状の外筒と、を有し、前記内筒のうち前記長手方向の両端部の上端開口縁は、前記ノズルの下端よりも上方に位置する。
【0007】
第1の態様によれば、容器本体がガラス製の為、成形時の寸法安定性に劣りオーバーキャップの嵌合部を肩部に設けるのが難しく、装着筒部に嵌合部を設けることになる。そうすると容器外径と装着筒部外径とのギャップが大きいと容器本体の肩部までオーバーキャップで覆いたい場合などに、オーバーキャップを一部材のみで構成しようとするとオーバーキャップの肉厚が大きくなり、オーバーキャップの成形性の低下や重量も大きくなるなどの不具合が生じるおそれがある。吐出ヘッドのノズルがオーバーキャップの長手方向を向いている場合に、ノズルと対向する位置においてオーバーキャップの内筒の上端開口縁がノズルの下端よりも上方に位置する。このため、オーバーキャップをその長手方向の一方の端部を支点にするように長手方向に傾けて吐出容器から取り外す際にオーバーキャップにガタが生じても、内筒における長手方向の他方側の端部の上端開口縁がノズルに引っ掛からない。したがって、扁平な平面視形状を有するオーバーキャップを備えたオーバーキャップ付き容器において、オーバーキャップを引っ掛かりなくスムーズに取り外すことを可能となる。
【0008】
本発明の第2の態様に係るオーバーキャップ付き容器は、上記第1の態様に係るオーバーキャップ付き容器において、前記オーバーキャップは、上方に向かうに従い前記径方向の幅が漸次狭まるように形成されていてもよい。
【0009】
第2の態様によれば、吐出ヘッドを上方から覆うように内筒の頂部を設けるスペースをオーバーキャップ内に確保しにくいので、内筒を上方に開口させることとなる。したがって、内筒が上端開口縁を有し、上述した効果を奏する最適な構成とすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、扁平な平面視形状を有するオーバーキャップを備えたオーバーキャップ付き容器において、オーバーキャップを引っ掛かりなくスムーズに取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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