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公開番号
2025055381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164698
出願日
2023-09-27
発明の名称
車載電池が床下に配置された車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60K
11/06 20060101AFI20250401BHJP(車両一般)
要約
【課題】 電池モジュールとその冷却のための構造が床下に配置されている車両に於いて、車室空間をできるだけ大きく取ることができ、且つ、電池モジュールの冷却が良好に達成できる構成を提供する。
【解決手段】 電池モジュール11が床下に配置された車両1は、複数の電池セル12が枠部材13により横方向に並列して保持されてなる電池モジュールが車体底面10の上方に配置され、電池モジュールの下側表面と車体底面の上側表面により冷媒空気のための流路Lが画定され、流路に流通する冷媒空気が枠部材に沿って電池スタック表面に到達するよう構成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電池モジュールが床下に配置された車両であって、複数の電池セルが枠部材により横方向に並列して保持されてなる電池モジュールが車体底面の上方に配置され、前記電池モジュールの下側表面と前記車体底面の上側表面により冷媒空気のための流路が画定され、前記流路に流通する冷媒空気が前記枠部材に沿って前記電池スタック表面に到達するよう構成された車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載電池が床下に配置された車両に係り、より詳細には、床下に車載電池を冷却する構造が設けられた車両に係る。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電動車両の普及に伴い、車両に搭載される電池モジュールは、従前の車両の補機バッテリに比して、発熱量も多いので、車両に於いて電池モジュールを冷却するための構造が種々提案されている。例えば、特許文献1に於いては、車両の床下に平板形状の電池モジュールが配置される構造に於いて、車体の底面部の上方に、バッテリの載置された底面フレームを設置し、底面フレームの下表面と車体の底面部の上表面との間にバッテリを冷却するための冷媒(空気)を流通させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-137830
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池モジュールが床下に配置されている車両に於いて、典型的には、図2(A)に模式的に描かれている如く、車体底面10の上方にて、複数の電池セル12がそれぞれ直立して、枠部材13により横方向に並列するように保持され(電池モジュール11)、その下方にて隔壁14により流路Lが画定され、流路Lへ吸気ダクト18を介してブロワ16から冷却用の冷媒空気が送入されるよう構成される。そして、冷媒空気は、矢印の如く、流路Lを通り、枠部材13に沿って電池セル12の表面に流れ、電池セル12を冷却する。かかる構成の場合、車体底面10と、流路Lを画定する隔壁14との間に空間spが存在することとなり、その分、車室空間が狭くなっていた。また、特許文献1の構成の場合には、図2(B)に模式的に描かれている如く、車体底面部10の上面に冷媒流路Lが画定され、空間spに相当する空間は存在しないが、電池モジュールが底面フレーム15上に載置されているため、そのための空間を要し、また、電池セル12の周囲まで冷媒が流れ込むことができないので、底面フレーム15の熱伝導率によっては、電池セル12の冷却が十分に達成されないことが起き得る。
【0005】
上記の事情を鑑み、本発明の主な課題は、電池モジュールとその冷却のための構造が床下に配置されている車両に於いて、車室空間をできるだけ大きく取ることができ、且つ、電池モジュールの冷却が良好に達成できる構成を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、上記の課題は、電池モジュールが床下に配置された車両であって、複数の電池セルが枠部材により横方向に並列して保持されてなる電池モジュールが車体底面の上方に配置され、前記電池モジュールの下側表面と前記車体底面の上側表面により冷媒空気のための流路が画定され、前記流路に流通する冷媒空気が前記枠部材に沿って前記電池スタック表面に到達するよう構成された車両によって達成される。
【0007】
上記の構成に於いて、車両は、電池モジュールが床下に配置された車両であれば、任意の車両であってよい。電池セルを保持する枠部材は、例えば、電池セルの位置決めをする骨組みからなる枠部材であってよく、電池セルの表面に直接に冷媒空気が接触して流通できるよう構成される。車体底面は、地面からの水や泥が車内に進入することを回避すべく閉じた面材にて構成されていてよい。車体底面の上側表面は、電池モジュールの下側表面に対向して、冷媒の流路を画定するところ、冷媒の流れを制御するための仕切り等の構造は、車体をダイカストによる一体成形により形成されてよい。
【0008】
上記の構成によれば、車体底面の上側表面が電池モジュールを冷却するための冷媒の流路を画定する壁の一部となっているので、図2(A)に示されている従前の構造にみられた車体底面と流路を画定する隔壁との間の空間が存在せず、車室空間を広く取ることが可能となり、電池モジュールの配置高さを下げられることで、車両の重心を低くでき、これにより、車両の走行安定性が向上し、部品点数を削減しつつ、電池モジュールの熱を車室外に放出できるようになり、有利である。
【0009】
上記の構成に於いて、流路への冷媒空気の送入は、任意の形式のブロワにより達成されてよい(強制空冷式)。その際、流路とブロワとの間を連結する吸気ダクトが設けられるところ、かかる吸気ダクトの下側も車体底面により形成されてよい。これにより、吸気ダクトに要する材料の節約が可能となる。
【発明の効果】
【0010】
かくして、本発明による構成によれば、上記の如く、車室空間をできるだけ大きく取ることができ、且つ、電池モジュールの冷却が良好に達成できることとなる。本発明の構成は、駆動用の電池を搭載する任意の形式の電動車両に適用されてよい。
(【0011】以降は省略されています)
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