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公開番号
2025052757
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161636
出願日
2023-09-25
発明の名称
ハイブリッド車
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
B60W
20/10 20160101AFI20250328BHJP(車両一般)
要約
【課題】ハイブリッド車がサーキットを周回走行する場合に、バッテリの充放電を適切に制御し得る技術を提供すること。
【解決手段】ハイブリッド車は、モータと、モータに接続されており、モータとの間で充放電されるバッテリと、ユーザによるアクセル操作に応じてバッテリを放電させるとともに、ユーザによるブレーキ操作に応じてバッテリを充電する制御装置と、を備え、制御装置は、ハイブリッド車がサーキットを周回走行するためのサーキットモードを実行可能に構成されており、サーキットモードは、ハイブリッド車がサーキットを一周回する間に、アクセル操作に応じてバッテリが放電した放電電力の積算値と、ブレーキ操作に応じてバッテリが充電された充電電力の積算値と、を算出する処理と、放電電力の積算値と充電電力の積算値とに基づいて、アクセル操作とそれに応じてバッテリを放電させる放電電力との関係を補正する処理と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ハイブリッド車であって、
車輪を駆動及び回生制動するモータと、
前記モータに接続されており、前記モータとの間で充放電されるバッテリと、
ユーザによるアクセル操作に応じて前記バッテリを放電させるとともに、前記ユーザによるブレーキ操作に応じて前記バッテリを充電する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記ハイブリッド車がサーキットを周回走行するためのサーキットモードを実行可能に構成されており、
前記サーキットモードは、
前記ハイブリッド車が前記サーキットを一周回する間に、前記アクセル操作に応じて前記バッテリが放電した放電電力の積算値と、前記ブレーキ操作に応じて前記バッテリが充電された充電電力の積算値と、を算出する処理と、
前記放電電力の積算値と前記充電電力の積算値とに基づいて、前記アクセル操作とそれに応じて前記バッテリを放電させる放電電力との関係を補正する処理と、を有する、
ハイブリッド車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハイブリッド車におけるバッテリの充電状態制御方法が開示されている。この技術では、バッテリの充電状態の初期目標値が設定されると共に、車両の走行状態によって決まるバッテリの平均充放電量が求められる。そして、平均充放電量に基づいて、初期目標値を修正するためのSOC修正量が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-152420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ハイブリッド車がサーキットを周回走行する場合について想定されていない。ハイブリッド車がサーキットを周回走行する場合、ハイブリッド車の加減速は比較的大きい。ハイブリッド車の加速が大きいと、バッテリからの放電電力は大きくなる。一方、ハイブリッド車の減速が大きいと、減速時に発生する回生電力は大きくなるが、回生電力が大きすぎると、その全てをバッテリへ充電電力として供給することができない。このため、通常は、減速によるバッテリへの充電量(充電電力量)が、加速によるバッテリの放電量(放電電力量)よりも小さくなる。即ち、ハイブリッド車がサーキットを周回走行する場合では、充電量に対して放電量が過多となりやすく、バッテリのSOC(State Of Charge)が早期に低下するおそれがある。本明細書では、ハイブリッド車がサーキットを周回走行する場合に、バッテリの充放電を適切に制御し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示されるハイブリッド車は、車輪を駆動及び回生制動するモータと、前記モータに接続されており、前記モータとの間で充放電されるバッテリと、ユーザによるアクセル操作に応じて前記バッテリを放電させるとともに、前記ユーザによるブレーキ操作に応じて前記バッテリを充電する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ハイブリッド車がサーキットを周回走行するためのサーキットモードを実行可能に構成されており、前記サーキットモードは、前記ハイブリッド車が前記サーキットを一周回する間に、前記アクセル操作に応じて前記バッテリが放電した放電電力の積算値と、前記ブレーキ操作に応じて前記バッテリが充電された充電電力の積算値と、を算出する処理と、前記放電電力の積算値と前記充電電力の積算値とに基づいて、前記アクセル操作とそれに応じて前記バッテリを放電させる放電電力との関係を補正する処理と、を有する。
【0006】
上記の構成によると、ハイブリッド車は、サーキットを一周回する間に、アクセル操作に応じてバッテリが放電した放電電力の積算値(即ち、放電量)と、ブレーキ操作に応じてバッテリが充電された充電電力の積算値(即ち、充電量)と、を算出する。そして、ハイブリッド車は、放電電力の積算値と充電電力の積算値とに基づいて、アクセル操作とそれに応じてバッテリを放電させる放電電力との関係を補正する。このようにして、アクセル操作とそれに応じてバッテリを放電させる放電電力との関係を補正することで、ハイブリッド車がサーキットを走行する場合に、バッテリの充放電を適切に制御することができる。
【0007】
本技術の一実施形態において、前記関係を補正する処理では、前記周回走行の各周回において前記放電電力の積算値と前記充電電力の積算値とが一致するように、前記関係が補正されてもよい。
【0008】
上記した実施形態において、前記関係を補正する処理では、前記放電電力の積算値に対する前記充電電力の積算値の比を用いて、前記関係が補正されてもよい。
【0009】
本技術の一実施形態において、前記周回走行の周回数が既定されている場合、前記関係を補正する処理では、前記既定された周回数の走行終了後に前記バッテリのSOCが許容下限値まで低下するように、前記関係が補正されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
制御装置が搭載されるハイブリッド車の模式図である。
第1実施例のタイムチャートである。
第2実施例のタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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