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公開番号2025052694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023161540
出願日2023-09-25
発明の名称音響処理装置および音響処理方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G10K 15/08 20060101AFI20250328BHJP(楽器;音響)
要約【課題】残響付加の処理負荷を抑制する音響処理装置及び音響処理方法を提供する。
【解決手段】コントローラ10を有する音響処理装置1において、コントローラ10は、入力された音声信号Sinをダウンサンプリングした第1音声信号Sn1を生成し、第1音声信号Sn1に残響を付加した第2音声信号Sn2を生成し、第2音声信号Sn2に高調波を付加した第3音声信号Sn3を生成し、入力された音声信号Sinと第3音声信号Sn3とを合成して、出力信号Soutとしてスピーカ等へ出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コントローラを有する音響処理装置であって、
前記コントローラは、
入力された音声信号をダウンサンプリングした第1音声信号を生成し、
前記第1音声信号に残響を付加した第2音声信号を生成し、
前記第2音声信号に高調波を付加した第3音声信号を生成し、
前記入力された音声信号と前記第3音声信号とを合成して出力する
音響処理装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記入力された音声信号から抽出した周波数が閾値以下となる低周波帯域成分に対してダウンサンプリングする
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記第2音声信号をアップサンプリングした後に前記高調波を付加する
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
複数回のダウンサンプリングによって複数帯域の第1音声信号を生成し、
前記複数帯域の第1音声信号それぞれに対して残響を付加して複数帯域の前記第2音声信号を生成し、
前記複数帯域の前記第2音声信号のうち、高周波帯域の前記第2音声信号に対して高調波を付加する
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記第2音声信号から抽出した高周波帯域成分に対して残響を付加する
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項6】
前記コントローラは、
FIR(Finite Impulse Response)フィルタによって前記第1音声信号に残響を付加する
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
ハーモナイザー処理によって前記第2音声信号に高調波を付加する
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項8】
コントローラが実行する音響処理方法であって、
前記コントローラは、
入力された音声信号をダウンサンプリングした第1音声信号を生成することと、
前記第1音声信号に残響を付加した第2音声信号を生成することと、
前記第2音声信号に高調波を付加した第3音声信号を生成することと、
前記入力された音声信号と前記第3音声信号とを合成して出力することと
を含む音響処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、音響処理装置および音響処理方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、音声信号に残響(以下、リバーブとも記載)を付加する音響処理装置がある。特許文献1には、音声信号に含まれる高調波帯域が少ない場合に、音声信号に高調波帯域の歪みを発生させることで残響を付加する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-110485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、残響付加の処理負荷を抑制するうえで改善の余地があった。具体的には、音声信号に対して付加する残響の長さが大きくなるにつれて残響負荷が増大するという課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、残響付加の処理負荷を抑制することができる音響処理装置および音響処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る音響処理装置は、コントローラを有する音響処理装置であって、前記コントローラは、入力された音声信号をダウンサンプリングした第1音声信号を生成し、前記第1音声信号に残響を付加した第2音声信号を生成し、前記第2音声信号に高調波を付加した第3音声信号を生成し、前記入力された音声信号と前記第3信号とを合成して出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、残響付加の処理負荷を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、音響処理装置の構成例を示すブロック図である。
図2は、音響処理装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図3は、第1の変形例に係る音響処理方法の概要図である。
図4は、第2の変形例に係る音響処理方法の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る音響処理装置および音響処理方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る音響処理装置および音響処理方法が限定されるものではない。
【0010】
まず、図1を用いて、実施形態に係る音響処理装置の構成例について説明する。図1は、音響処理装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、音響処理装置1は、コントローラ10を備える。なお、図1には、1チャンネル分の構成を例示しているが、サラウンドシステムがマルチチャンネルである場合には、チャンネル分だけコントローラ10が搭載される。
(【0011】以降は省略されています)

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