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公開番号
2025051583
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2024063015
出願日
2024-04-09
発明の名称
シームレス印刷缶用インキ組成物、印刷塗装シームレス缶およびその製造方法
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
C09D
11/037 20140101AFI20250327BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】従来のシームレス缶印刷では表現し難かった、青味の色相を有し、漆黒性、耐孔食性に優れ、かつ機上安定性や高速印刷適性にも優れたシームレス印刷缶用インキ組成物及び、それを用いた印刷塗装シームレス缶を提供することを目的とする。
【解決手段】カーボンブラック、樹脂、及び溶剤を含むシームレス印刷缶用インキ組成物であって、カーボンブラックは、平均一次粒子径が15nm以上35nm未満であるカーボンブラック(CBI)と、平均一次粒子径が35nm以上60nm以下であるカーボンブラック(CBII)とを含有し、CBIと、CBIIとの質量比が40/60~95/5であることを特徴とするシームレス印刷缶用インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カーボンブラック、樹脂、及び溶剤を含むシームレス印刷缶用インキ組成物であって、カーボンブラックは、平均一次粒子径が15nm以上35nm未満であるカーボンブラック(CBI)と、平均一次粒子径が35nm以上60nm以下であるカーボンブラック(CBII )とを含有し、CBIと、CBIIとの質量比が40/60~95/5であることを特徴とするシームレス印刷缶用インキ組成物。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
カーボンブラック中の酸性カーボンブラックの含有量が80質量%以上である請求項1に記載のシームレス印刷缶用インキ組成物。
【請求項3】
CBIと、CBIIとの平均一次粒子径の差が5nm以上である請求項1に記載のシームレス印刷缶用インキ組成物。
【請求項4】
インキ組成物中のカーボンブラックの含有量が20~45質量%である請求項1に記載のシームレス印刷缶用インキ組成物。
【請求項5】
金属印刷媒体上に設けられた請求項1~4いずれかに記載のシームレス印刷缶用インキ組成物からなる印刷層と、印刷層上に設けられたオーバープリント用ワニスからなるオーバープリント層とを有する印刷塗装シームレス缶。
【請求項6】
金属印刷媒体上に、請求項1~4いずれかに記載のシームレス印刷缶用インキ組成物をドライオフセット印刷又はオフセット印刷して印刷層を形成し、印刷層上にオーバープリントワニスを塗工してオーバープリント層を形成する、印刷塗装シームレス缶の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シームレス印刷缶用墨インキ組成物及びそれを用いた印刷塗装シームレス缶に関する。特に印刷塗装面へ優れた青味と漆黒性を付与するシームレス印刷缶用インキ組成物及びそれを用いた印刷塗装シームレス缶に関する。
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【背景技術】
【0002】
金属製容器は、飲料用容器をはじめ一般雑缶や菓子缶など多岐にわたり使用されている。特に金属製飲料用容器は、プラスチック製飲料用容器に比べて内容物の保存安定性に優れるため、アルコール系飲料、炭酸飲料、清涼飲料、コーヒー飲料などに使用されている。
【0003】
金属製飲料用容器は、主に二種類の方法で製造されている。一つは、シート状の金属板に印刷塗装し、その後裁断溶接等の工程を経て所望される缶体を作る方法である。もう一方は、金属板を打ち抜き、しごきなどの工程を経て有底円筒状に加工し、その胴部に印刷塗装して作る方法である。後者は特にシームレス缶と呼ばれている。
【0004】
シームレス缶には鉄を主成分とするスチール缶とアルミニウムを主成分とするアルミ缶が一般的に使用されており、これらのシームレス缶に絵柄や内容物の表示を表現するには、容器に直接印刷する方法や、印刷したフィルムを容器に張り付ける方法等がある。
【0005】
特許文献1には、カーボンブラックを含む金属印刷用インキ組成物が記載されている。容器に直接印刷する際に用いられるシームレス印刷缶用インキの中で、ブラックコーヒー等の飲料容器へ使用される墨インキには高い漆黒性が要求されている。さらに昨今では、赤味や茶味の色相を有する墨インキよりも、青味の色相を有する墨インキの要望が高まっている。
【0006】
また、アルミ缶に用いられる墨インキには耐孔食性も要求される。アルミ缶の孔食とは、アルミ缶表面へ付着した異物等による電池作用によって印刷塗膜表面が荒れたり、印刷塗装アルミ缶に穴が空くというような腐食現象である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7284896号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、シームレス缶印刷において、従来では表現し難かった青味の色相を有し、漆黒性、耐孔食性に優れ、かつ機上安定性や高速印刷適性にも優れたシームレス印刷缶用インキを提供することにある。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明では粒径の異なるカーボンブラックを併用することで、漆黒性に優れ、青味を有するシームレス印刷缶用墨インキを開発した。併せて、全カーボンブラック中に表面に酸性官能基を導入した酸性カーボンブラックを特定の比率で含有することによりアルミ缶上での耐孔食性にも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明では、カーボンブラック、樹脂、及び溶剤を含むシームレス印刷缶用インキ組成物であって、カーボンブラックは、平均一次粒子径が15nm以上35nm未満であるカーボンブラック(CBI)と、平均一次粒子径が35nm以上60nm以下であるカーボンブラック(CBII)とを含有し、CBIと、CBIIとの質量比が40/60~95/5であることを特徴とするシームレス印刷缶用インキ組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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