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公開番号2025049895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158388
出願日2023-09-22
発明の名称電気式キャラメライザー
出願人株式会社カジワラキッチンサプライ
代理人個人
主分類A23G 3/02 20060101AFI20250327BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】故障しにくく、連続してキャラメリゼができる電気式キャラメライザーを提供する。
【解決手段】電気式キャラメライザー1を、温度調節器4を有して構成して、発熱部21への通電を遮断して、温度の上がり過ぎによる発熱部の断線を防いで故障しにくくする。温度センサー23を蓄熱部22にじかに取り付けて、キャラメリゼをした後の蓄熱部の温度低下を速やかに検出する。キャラメリゼをして蓄熱部の温度が下がっても、すぐに発熱部への通電を行って設定温度に保ち、いくつものケーキに連続してキャラメリゼができるようにする。温度調節器に蓄熱部の温度を表示する温度表示部41を有するようにして、蓄熱部がキャラメリゼに適した温度にまで熱せられたかを目で見て確認したり、蓄熱部が触ってもやけどをしない温度にまで冷めたかを目で見て確認したりできるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気によってコテを熱する電気式キャラメライザーであって、
電気によって昇温される発熱部と、発生した熱を蓄える蓄熱部を有して成るコテ本体と、発熱部に電力を供給する電力線と、電力線の途中に設けられ、温度センサーによって変換された出力信号と目標値を比較し、その偏差に応じて演算を行い発熱部への通電および通電の遮断を行う温度調節器とを備え、
前記温度センサーが、蓄熱部にじかに取り付けられていることを特徴とするキャラメライザー。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記温度センサーが、先端にリング状の感熱部を有するねじ止め仕様であり、リング状の感熱部を蓄熱部に形成されたねじ部に通して取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャラメライザー。
【請求項3】
前記温度調節器が、蓄熱部の温度を表示する温度表示部を有していることを特徴とする特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャラメライザー。
【請求項4】
前記温度センサーが、熱電対であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のキャラメライザー。
【請求項5】
前記発熱部が、蓄熱部に形成されたねじ部に、押さえ板に挟まれて取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のキャラメライザー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ケーキの上に振り掛けた、砂糖に焼き色を付けるとき(以下、キャラメリゼという。)に使用する電気式キャラメライザーに関し、特に故障しにくく、いくつものケーキに連続してキャラメリゼができる電気式キャラメライザーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電気式キャラメライザーとしては、電熱線と蓄熱部材とからなるコテ本体と、電熱線に電力を供給する電力線とを備えたものが実際に使用されている。この電気式キャラメライザーでは、電熱線に電気を通して蓄熱部材が赤くなるまで熱して、キャラメリゼに使用している。
【0003】
電気式ではないものの直火(じかび)式キャラメライザーとしては、蓄熱部材からなるコテが実際に使用されている。この直火式キャラメライザーでは、ガスコンロやガスバーナーの火で蓄熱部材が赤くなるまであぶって、キャラメリゼに使用している。
【0004】
キャラメライザーではないものの電気式焼きごてとしては、バイメタル機構によって構成されたスイッチ手段を、ヒーターに一体に取り付けた焼き印が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この焼き印では、電気的な制御回路に代えて、機械的な手段によって供給電力を調整することで、簡素な構造でかつ低コスト化を可能にしている。
【0005】
キャラメライザーではないものの電気式焼きごてとしては、電熱線と蓄熱部材からなるコテ本体に、温度センサーを備えた調理用コテが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この調理用コテでは、温度センサーが蓄熱部材の温度を検出し、検出温度を温度表示部に表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実用新案登録第3185728号公報(段落0009、図2)
特開2021-16425号公報(段落0017、図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、電熱線に電気を通して蓄熱部材が赤くなるまで熱しているところ、電熱線に電気を通したままにしているために、電熱線の温度が上がり過ぎて電熱線が断線しやすい。そして、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーは、電熱線が蓄熱部材と一体に、具体的には電熱線と蓄熱部材を熱伝セメントで固めて一つにまとめているために、断線した電熱線を交換できない。そのため、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、故障しやすく、その場で修理もできないために、予備のキャラメライザーを用意しておかなくてはならない。
【0008】
また、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、電熱線に電気を通したままにしているために、キャラメライザーを連続して使用できる時間(以下、定格時間という。)は約20分である。そのため、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーは、一度に20分しか使用できず、使用した後に20分休ませなくてはならず、休み休みでないとキャラメリゼができない。そこで、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、20分以上連続してキャラメリゼをするためには、複数のキャラメライザーを用意して交互に使用しなくてはならない。
【0009】
さらに、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、電熱線に電気を通したままにしているために、電熱線の温度が上がり過ぎないよう、ワット数が小さめの電熱線でゆっくりと昇温させている。そして、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、温度が下がったときの回復にも時間がかかり、2、3個のケーキに続けてキャラメリゼをすると蓄熱部材の温度が下がってしまう。そのため、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーは、蓄熱部材の温度が回復するまで待たないと砂糖が白く濁ってしまい、キャラメル状にならない。そこで、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、4、5個以上のケーキに連続してキャラメリゼをするためには、複数のキャラメライザーを用意して交互に使用しなくてはならない。
【0010】
加えて、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、電熱線に電気を通したままにしているために、電熱線だけでなく、蓄熱部材も温度が上がり過ぎてしまう。そのため、前記実際に使用されている電気式キャラメライザーでは、間を置いて使う場合には、蓄熱部材をぬれぶきんに押し当てるなどして蓄熱部材の温度を下げてからキャラメリゼをしないと砂糖が焦げて苦みが出てしまい、食用には向かなくなってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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