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公開番号
2025049891
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-04
出願番号
2023158383
出願日
2023-09-22
発明の名称
対象物表面に防汚性および/または抗菌性を付与するシート状清掃物品
出願人
山崎産業株式会社
代理人
個人
主分類
A47L
13/17 20060101AFI20250327BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】 水による濯ぎや雨水やその他の水に濡れる硬質、軟質、織物、非織物、フィルム表面全般について、該表面に防汚および/または抗菌性を付与するシート状清掃物品の提供。
【解決手段】a)カルボン酸および/またはその塩を有する水溶性高分子:0.05~5重量%、b)カチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤:0.1~10重量%、c)電解質:0.1~15重量%を含有する液状組成物を、シート状基材に含浸してなり、前記シート状基材中における前記液状組成物のpHが3~12の範囲にある、対象物表面に防汚性および/または抗菌性を付与するためのシート状清掃物品。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
a)カルボン酸および/またはその塩を有する水溶性高分子:0.05~5重量%
b)カチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤:0.1~10重量%
c)電解質:0.1~15重量%
を含有する液状組成物を、シート状基材に含浸してなり、前記シート状基材中における前記液状組成物のpHが3~12の範囲にある、対象物表面に防汚性および/または抗菌性を付与するためのシート状清掃物品。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
対象物表面に使用され、水による濯ぎを経た状態又は雨水やその他の水に濡れた後の状態において、前記表面に対する汚れの付着を抑制し得るものである請求項1記載のシート状清掃物品。
【請求項3】
対象物表面に適用され、水による濯ぎを経た状態又は雨水やその他の水に濡れた後の状態において、前記表面が抗菌性を有するものとすることができるものである請求項1記載のシート状清掃物品。
【請求項4】
対象物表面に適用され、水による濯ぎを経た状態又は雨水やその他の水に濡れた後の状態において、前記表面が抗菌性及び抗真菌性を有するものとすることができるものである請求項1記載のシート状清掃物品。
【請求項5】
上記b)のカチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤が、
アルキルアミン塩型カチオン性界面活性剤、アルケニルアミン塩型カチオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、ピリジン環塩含有型カチオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩を主鎖または側鎖に有するカチオン性高分子、グアニジン骨格あるいはビグアニド骨格を主鎖または側鎖に有するカチオン性高分子、アミノ基を側鎖に有するカチオン性高分子、及び、高分子以外のグアニジン骨格あるいはビグアニド骨格化合物
から選ばれる1又は2以上の抗菌剤および/または殺菌剤である請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート状清掃物品。
【請求項6】
上記b)のカチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤が、
炭素数6~20の直鎖または分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1つ有するカチオン性界面活性剤、及び、グアニジン骨格あるいはビグアニド骨格を有するカチオン性高分子の一方又は両方を含む請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート状清掃物品。
【請求項7】
上記b)のカチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤が、
ポリヘキサメチレングアニジン若しくはその塩、ポリアミノプロピルビグアニド若しくはその塩、ポリヘキサメチレンビグアニド若しくはその塩、又は、クロルヘキシジン若しくはその塩から選ばれる1又は2以上を含む請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート状清掃物品。
【請求項8】
上記b)のカチオン性基を有する抗菌剤および/または殺菌剤が、
更に第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含む請求項7記載のシート状清掃物品。
【請求項9】
上記a)のカルボン酸および/またはその塩を有する水溶性高分子が、キサンタンガム、ペクチンおよび/またはその塩、ジェランガムおよび/またはその塩、ダイユータンガム、ウェランガム、アラビアガムおよび/またはその塩、アルギン酸および/またはその塩、ヒアルロン酸および/またはその塩、トラガカントガムおよび/またはその塩、スクシノグリカンおよび/またはその塩、カルボキシメチルセルロースおよび/またはその塩、カルボキシエチルセルロ-スおよび/またはその塩、カルボキシビニルポリマーおよび/またはその塩、又は、ポリアクリル酸および/またはその塩である請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート状清掃物品。
【請求項10】
上記a)のカルボン酸および/またはその塩を有する水溶性高分子が、キサンタンガムである請求項1乃至4の何れか1項に記載のシート状清掃物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、住居等において使用するための、液状組成物を含浸したシート状清掃物品に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
住居内では様々な場所で汚れが発生する。それらの汚れを除去するために各種の洗浄剤が提供されている。
【0003】
特に、窓ガラスや網戸、簾(すだれ)、車両カバー、テント、軒先テントなどは、屋外に面しているため、煤塵汚れが付着しやすく、また雨が降ると、雨水に含まれる汚れや雨水によって跳ね上げられた土などの汚れが付着する。ユニットバスのシャワーカーテンなども、身体洗い時に、洗い落とした皮脂汚れや石鹸、シャンプーなどが飛び散ってカーテンに付着し、そこで菌が生育してピンクヌメリ汚れや黒カビ汚れが発生したりもする。トイレやキッチンシンク周りなども同様である。このように、水(雨水)が介在する場所は、汚れが付着しやすく、気になる場所である。そのため、自ずと掃除頻度も高く、清潔を維持するのに手間のかかる場所となっている。
【0004】
例えば、ガラス、浴室やトイレの床、壁、ドア、キッチンシンク周りなどを簡単に清掃するには、ウェットタイプのような洗浄液を一定量含浸したシート製品が適している。また、簾や網戸、車両カバー、テント、シャワーカーテンなどのような布様製品(織物・非織物)を簡単に清掃するのにも、ウェットタイプのシート製品が適している。すでに、これらの場所を拭って汚れを落とすウェットタイプのシート製品が提案されている。さらに、除菌やウイルス不活化、清拭対象面の防汚や抗菌、防カビなどの効果を訴求する製品が提案されている。
【0005】
例えば、特開2006-307389には、防汚機能を持った両性型高分子化合物、陽イオン性高分子化合物、非イオン性ポリマーなどを含む洗浄液を含浸したトイレ掃除用シートが提案されている。
【0006】
特開2011-30793には、便器に防汚性被膜を形成するシリコーンを含む水性液を水解性シートに含浸した清掃用ウェットシートが記載されている。
【0007】
特開2021-172715には、三元系両性ポリマーを含む防汚洗浄液を水解紙に含浸したシート状の清掃用品が記載されている。
【0008】
特開2022-118980には、第4級アンモニウム塩とカチオン化ポリマーを含む水性除菌剤を含浸した除菌・ウイルス不活化、防汚用の清掃用シートが記載されている。
【0009】
また、清掃後に抗菌性を付与するウェットシート製品についても提案がなされている。
【0010】
特開2018-90564、特開2019-112342、特開2022-49134、などには、第4級アンモニウム塩などを含む水性液を含浸して、除菌性やウイルス不活化、さらには清拭面に抗菌性や防カビ性を付与するウェットシートが開示されている。
(【0011】以降は省略されています)
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