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公開番号2025049296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024192576,2021544949
出願日2024-11-01,2019-10-10
発明の名称高度にコンパクトな多入力論理ゲートをコードする核酸ベクターを使用して疾患を処置する方法
出願人アイドゲノーシッシェ テヒニッシェ ホッホシューレ チューリッヒ,EIDGENOESSISCHE TECHNISCHE HOCHSCHULE ZUERICH
代理人弁理士法人葛和国際特許事務所
主分類C12N 15/63 20060101AFI20250326BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】正確なin vivoの細胞ターゲティングのための高度にコンパクトな多入力遺伝論理ゲートをコードする連続的なDNA配列、および、in vivo送達とかかる連続的なDNA配列との組み合わせを使用して疾患を処置する方法を提供する。
【解決手段】少なくとも2つのカセットをコードする連続的なポリ核酸分子であって、各カセットは、制御成分および応答成分を含む、前記連続的なポリ核酸分子が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも2つのカセットをコードする連続的なポリ核酸分子であって、各カセットは、制御成分および応答成分を含む、前記連続的なポリ核酸分子。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
(i)少なくとも1つのカセットが、トランス活性化因子応答要素を含む5’制御成分、およびアウトプットを含む3’応答成分を含み;および
(ii)少なくとも1つのカセットが、5’制御成分、およびトランス活性化因子タンパク質をコードする核酸配列を含む3’応答成分を含み;および
ここで、(ii)のトランス活性化因子は、タンパク質として発現したときに(i)のトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する、請求項1に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項3】
トランス活性化因子が、独立してトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する、請求項2に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項4】
(i)におけるカセットの5’制御成分が、転写因子応答要素および/または最小プロモーターをさらに含む、請求項2または3に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項5】
トランス活性化因子が、転写因子応答要素に結合した転写因子の存在下でのみトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する、請求項4に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項6】
5’制御成分が、5’から3’へ、トランス活性化因子応答要素、転写因子応答要素、および最小プロモーターを含む、請求項4に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項7】
5’制御成分が、5’から3’へ、転写因子応答要素、トランス活性化因子応答要素、および最小プロモーターを含む、請求項4に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項8】
(i)における5’制御成分が、プロモーター要素をさらに含む、請求項2~4のいずれか一項に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項9】
プロモーター要素が、哺乳動物プロモーターまたはプロモーターフラグメントを含む、請求項8に記載の連続的なポリ核酸分子。
【請求項10】
(i)における5’制御成分が、5’から3’へ、トランス活性化因子応答成分およびプロモーター要素、および任意に最小プロモーターを含む、請求項8または9に記載の連続的なポリ核酸分子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
分野
本明細書に開示されるのは、正確なin vivoの細胞ターゲティングのための高度にコンパクトな多入力遺伝論理ゲートをコードする連続的な(contiguous)DNA配列、および、in vivo送達とかかる連続的なDNA配列との組み合わせを使用して疾患を処置する方法である。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
背景
遺伝子治療は、遺伝病およびがんのための次世代の治療選択肢として増えつつある。しかしながら、現在の遺伝子治療ベクターは、低い効き目、高い毒性、および、治療上の手がかり(therapeutic leads)を生成するための長い開発タイムラインに悩まされている。これらの欠点の一つの理由は、遺伝子治療ベクターにおける治療遺伝子発現の厳密な管理の不十分さであり、これは、(i)意図しない細胞型および組織においてのまたは(ii)不十分か高すぎるかのいずれかの投薬量での遺伝子発現に導く。換言すれば、遺伝子産物投薬量(すなわち、細胞あたりのタンパク質分子の数)と細胞型に制限的な発現との両方の面での遺伝子発現の正確なコントロールは、依然として、遺伝子治療における取り組む余地のある難題のまま残っている。
【発明の概要】
【0003】
多機能細胞プローブに必要な複数のコンポーネントを含む連続的なDNA分子(contiguous DNA molecules)を操作し、適切な治療作用を生成することは、元々の構築ブロックが部分的に既知であるときでさえも極めて困難な課題である。この開示は、複数の転写因子および/またはプロモーター活性、および任意にマイクロRNA機能を、同時にプローブすることが可能な、複雑な多入力遺伝論理回路をコードする連続的なDNA分子を操作するためのアプローチを記載する。これを踏まえ、連続的な分子は、低いパッケージング容量であるが高い治療的価値を持つベクター(例として、AAV、レンチウイルス、アデノウイルス)、非複製型および複製型ウイルスを包含する多岐にわたるウイルスベクター、ならびに非ウイルス送達ベクターにおける実施に適している。その結果もたらされるウイルスおよび非ウイルス送達ベクターは、in vivoおよびin vitroの両方において、特異的な細胞型または細胞状態を選択的に標的とすることに使用され、および治療法として使用されることができる。
【0004】
いくつかの側面において、本開示は、少なくとも2つのカセットをコードする連続的なポリ核酸分子であって、各カセットは、制御成分および応答成分を含む、連続的なポリ核酸分子に関する。
【0005】
いくつかの態様において、(i)少なくとも1つのカセットは、トランス活性化因子応答要素を含む5’制御成分、およびアウトプットを含む3’応答成分を含み;および(ii)少なくとも1つのカセットは、5’制御成分、およびトランス活性化因子タンパク質をコードする核酸配列を含む3’応答成分を含み;およびここで、(ii)のトランス活性化因子は、タンパク質として発現したときに(i)のトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する。
いくつかの態様において、トランス活性化因子は、独立してトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する。
【0006】
いくつかの態様において、(i)におけるカセットの5’制御成分は、転写因子応答要素および/または最小プロモーターをさらに含む。他の態様において、トランス活性化因子は、転写因子応答要素に結合した転写因子の存在下でのみトランス活性化因子応答要素に結合し、および該要素をトランス活性化する。
【0007】
いくつかの態様において、5’制御成分は、5’から3’へ、トランス活性化因子応答要素、転写因子応答要素、および最小プロモーターを含む。いくつかの態様において、5’制御成分は、5’から3’へ、転写因子応答要素、トランス活性化因子応答要素、および最小プロモーターを含む。
【0008】
いくつかの態様において、(i)における5’制御成分は、プロモーター要素をさらに含む。いくつかの態様において、プロモーター要素は、哺乳動物プロモーターまたはプロモーターフラグメントを含む。
いくつかの態様において、5’制御成分は、5’から3’へ、トランス活性化因子応答成分およびプロモーター要素、および任意に最小プロモーターを含む。
【0009】
いくつかの態様において、(ii)におけるカセットの5’制御成分は、プロモーター要素を含む。いくつかの態様において、プロモーター要素は、転写因子応答要素および最小プロモーターを含み、任意に、転写因子応答要素は唯一のものである。いくつかの態様において、プロモーター要素は、哺乳動物プロモーターまたはプロモーターフラグメント、および任意に最小プロモーターを含む。
【0010】
いくつかの態様において、(i)の少なくとも1つのカセットと(ii)の少なくとも1つのカセットとは、収斂(convergent)配向である。いくつかの態様において、(i)の少なくとも1つのカセットと(ii)の少なくとも1つのカセットとは、発散(divergent)配向である。いくつかの態様において、(i)の少なくとも1つのカセットと(ii)の少なくとも1つのカセットとは、ヘッドトゥーテール配向である。
(【0011】以降は省略されています)

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