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公開番号2025048737
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024115665
出願日2024-07-19
発明の名称放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の作動方法、及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61B 6/00 20240101AFI20250326BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】放射線撮像装置において、放射線発生装置に対して同期通信を行わず、透視撮影の終了を判断して撮像処理を可能とする。
【解決手段】放射線撮像装置において、放射線検出用の複数の画素が配置され、照射された放射線に基づく画像データの生成に用いられる放射線検出部と、複数の画素に含まれる検出画素から得られる放射線の照射量の低下量が低下閾値より大きい場合に、放射線の照射が停止されたことを判定する判定部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
放射線検出用の複数の画素が配置され、照射された放射線に基づく画像データの生成に用いられる放射線検出部と、
前記複数の画素に含まれる検出画素から得られる放射線の照射量の低下量が低下閾値より大きい場合に、前記放射線の照射が停止されたことを判定する判定部と、
を備える、放射線撮像装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記画像データの取得タイミングに関するフレームレートを管理するフレームレート管理部をさらに備え、
前記判定部は、前記検出画素から得られる放射線の照射量の増加量が増加閾値よりも小さい場合に、前記放射線の照射が行われていないと判定し、前記フレームレート管理部により管理されるフレームレート内で前記照射が行われていないとの判定が変更されない場合に、前記画像データの取得を終了させる指示を生成する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項3】
前記フレームレート内に前記照射が行われていないとの判定が変更された場合に、前記判定部は、検出画素から得られる放射線の照射量の低下量が低下閾値より大きいか否かの判定を行う、請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項4】
前記フレームレート内に前記照射が行われていないと判定された場合、判定後の前記フレームレート内では、前記判定部は、前記検出画素から得られる放射線の照射量の増加量が前記増加閾値より小さいか否かの判定を行い、前記増加量が前記増加閾値以上であると判定した場合、前記放射線検出部による前記画像データの生成が継続される、請求項2に記載の放射線撮像装置。
【請求項5】
前記画像データの取得タイミングに関するフレームレートを管理するフレームレート管理部をさらに備え、
前記判定部は、前記検出画素から得られる放射線の照射量の低下量が低下閾値よりも小さい場合に、前記放射線の照射が行われていると判定し、前記フレームレート管理部により管理されるフレームレート内で前記照射が行われているとの判定が変更されない場合に、前記画像データの取得を終了させる指示を生成する、請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項6】
前記画像データの取得を終了させる指示が生成される際に、ユーザーに対して前記放射線の照射が停止されたことを検知できなかったことを報知する手段をさらに備える、請求項5に記載の放射線撮像装置。
【請求項7】
前記複数の画素に供給されるバイアス電流の変化に基づいて放射線の照射が開始されたことを検知する検知部をさらに備える、請求項1に記載の放射線撮像装置。
【請求項8】
前記画像データの取得タイミングに関するフレームレートを管理するフレームレート管理部と、
前記検知部の動作を制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、検知部が前記放射線の照射が開始されたことを検知すると、前記検知部の動作を停止させ、
前記判定部は、前記検知部の動作が停止された状態で、前記判定を行う、請求項7に記載の放射線撮像装置。
【請求項9】
前記画像データの取得タイミングに関するフレームレートを管理するフレームレート管理部と、
前記検知部の動作を制御する制御部と、をさらに備え、
前記判定部が放射線の照射量の低下量が低下閾値より大きく、前記放射線の照射が停止されたことを判定した後に、前記フレームレート管理部により管理されるフレームレート内で前記照射が行われていないとの判定が変更されない場合に、前記制御部は、前記検知部を動作させて、次の放射線照射に対して待機させる、請求項7に記載の放射線撮像装置。
【請求項10】
前記検出画素は、2次元状に配置される複数の画素において画像データを生成に用いられる画素以外の画素として前記放射線検出部に配置される、請求項1に記載の放射線撮像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の作動方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
放射線発生装置との同期通信を行って動画撮影を行う放射線撮像装置が知られている。同期通信を行う際に用いる通信ケーブルの接続は煩雑であり、動画回診車等ではシステムアップの自由度の妨げとなる。これに対し、同期通信を行うことなく静止画撮影を行う放射線撮像装置の存在も知られている。この放射線撮像装置では、ユーザーは、ケーブル長による撮影場所の制限なく撮影を行うことができる。
【0003】
同期通信を行わない場合、放射線発生装置及び放射線撮影装置がお互いに同じタイミングで処理を行う必要があり、連続透視撮影を行うためには、撮影の開始と終了のタイミングを判断する必要がある。特許文献1には、同期通信を行わず静止画撮影を行う放射線撮像装置が開示されている。この放射線撮像装置では、電源回路のバイアス電源を用いて放射線の照射を検出するための待機駆動を行い、放射線照射を検出したことに応じて撮影を開始している。また特許文献2には、放射線検出用素子の電荷出力信号の変化に基づいて、放射線の照射の開始、終了を判定し、蓄積(照射開始)動作、読出し(照射終了)動作を行う放射線撮像装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-192062号公報
特開2014-020971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されている放射線撮像装置では、放射線照射検出のための待機駆動を撮影前に行う必要がある。このため、連続透視撮影のような撮影動作を連続して行う処理への対応が容易ではない。また、特許文献2に開示されている放射線撮像装置においても、連続透視撮影のような撮影動作を連続して行う処理への対応が容易ではない。
【0006】
そこで、本開示は、放射線撮像装置において、放射線発生装置に対して同期通信を行わず、透視撮影の終了を判断する撮像処理を可能とすることをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る放射線撮像装置は、
放射線検出用の複数の画素が配置され、照射された放射線に基づく画像データの生成に用いられる放射線検出部と、
前記複数の画素に含まれる検出画素から得られる放射線の照射量の低下量が低下閾値より大きい場合に、前記放射線の照射が停止されたことを判定する判定部と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、放射線撮像装置において、放射線発生装置に対して同期通信を行わず、透視撮影の終了を判断する撮像処理を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施例1における放射線撮像システムの構成例を示すブロック図である。
図1の放射線撮像システムの放射線検出部の構成例を示すブロック図である。
実施例1におけるパルス照射による透視撮影時に実行される一連の撮影動作を示すフローチャートである。
図3に示すフローチャートにおける透視撮影の撮影動作を示すフローチャートである。
実施例1における放射線の連続照射による透視撮影の撮影動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る放射線撮像装置、該撮像装置を含む放射線撮像システム、及び該撮像装置の作動方法に関する実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施例は、特許請求の範囲に係る本開示を限定するものでない。実施例には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが本開示に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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