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公開番号2025047776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156478
出願日2023-09-21
発明の名称運動システム
出願人個人
代理人個人
主分類A63B 22/06 20060101AFI20250326BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】利用者毎に水温と運動負荷とを適切に設定する。
【解決手段】水が充填される貯留容器10と、貯留容器内10に設置される運動機構40と、貯留容器10内の水温を変化させる温度調整機構60と、利用者Uが運動器具により運動する力を補助するための補助力を発生させる補助機構70とを具備し、温度調整機構60は、利用者の生体情報に応じて水温を変化させ、補助機構70は、前記生体情報に応じて補助力の大きさを変化させる運動システム100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水が充填される貯留容器と、
前記貯留容器内に設置される運動器具と、
前記貯留容器内の水温を変化させる温度調整機構と、
利用者が前記運動器具により運動する力を補助するための補助力を発生させる補助機構とを具備し、
前記温度調整機構は、前記利用者の生体情報に応じて前記水温を変化させ、
前記補助機構は、前記生体情報に応じて前記補助力の大きさを変化させる
運動システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記運動器具は、ペダルを含む自転車型の器具であり、
前記補助機構は、前記利用者が前記ペダルを踏む力を補助するための前記補助力を発生させる
請求項1の運動システム。
【請求項3】
前記生体情報は、体温、血圧、呼吸数、脈拍数、呼気中酸素濃度、呼気中二酸化炭素濃度、動脈血酸素分圧、および、発汗量のうち少なくとも1つを示す情報を含む
請求項1の運動システム。
【請求項4】
前記生体情報は、前記体温に関する情報を含み、
前記温度調整機構は、前記生体情報が示す体温が上昇した場合における当該体温の変化量に応じて、前記水温を低下させ、
前記補助機構は、前記体温の変化量に応じて、前記補助力を増加させる
請求項3の運動システム。
【請求項5】
前記生体情報は、前記血圧に関する情報を含み、
前記温度調整機構は、前記生体情報が示す血圧が上昇した場合における当該血圧の変化量に応じて、前記水温を低下させ、
前記補助機構は、前記血圧の変化量に応じて、前記補助力を増加させる
請求項3の運動システム。
【請求項6】
前記温度調整機構は、前記利用者による運動システムでの運動の状況を示す運動情報に応じて、前記水温を変化させ、
前記温度調整機構は、前記運動情報に応じて前記補助力の大きさを変化させる
請求項1の運動システム。
【請求項7】
前記温度調整機構は、前記利用者に関する利用者情報と前記利用者が所在する環境に関する環境情報とに応じて、前記水温を変化させ、
前記補助機構は、前記利用者情報と前記環境情報とに応じて、前記補助力の大きさを変化させる
請求項1の運動システム。
【請求項8】
前記生体情報と前記利用者情報と前記環境情報とに応じて、前記利用者に目標とする運動時間を提示する提示部を具備する
請求項7の運動システム。
【請求項9】
前記提示部は、前記生体情報と前記利用者情報と前記環境情報とに応じて、前記利用者に目標とする運動強度を提示する
請求項8の運動システム。
【請求項10】
前記生体情報に応じて、前記貯留容器内の水量を変化させる水量調整機構を具備する
請求項1の運動システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、健康の維持および増進を目的とした身体運動のための運動システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近頃、健康を守る上で、欠かせないとされる歩行だが、歩行自体が難しい、運動そのものが困難という人口が徐々に増えてきている。特に先進国での高齢化が深刻化するとともに、歩行が困難である人口が増加している。以上のような歩行が困難である者のリハビリとして、温水プールや温泉などの施設において水中での歩行が推奨されている。水中でのリハビリを行うことで、浮力による負担軽減や温水による疼痛軽減が可能であり、身体を楽に動かせるという利点がある。
【0003】
しかし、そもそも歩行が困難である利用者が水中リハビリ施設に出向くことが容易ではないとう問題や、施設の維持管理の負担が大きいという問題に加えて、利用者一人一人の安全(不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの予防・早期発見など)を管理するためのスタッフの確保にも負担が大きいという問題もある。したがって、施設で行う水中でのリハビリは、必ずしも一般化できていない。
【0004】
一方で、一般の家庭でも使用可能な自転車型の運動器具(フィットネスバイク)が従来から提案されている(例えば特許文献1)。近年では、このような自転車型の運動器具を通常のプール内に設置した施設も少なからずある。たしかに、プール内に自転車型の運動器具を設置して運動を行うことで、上述したような水中での運動によるメリットは得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-187943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、施設におけるプールの水温は、当該プールが大人数で使用することが前提となっていることから、施設の管理者により管理されているにすぎず、利用者毎に適切な温度(利用者毎の個別の事情を考慮した温度)になっているわけでない。運動中に利用者の身体の生体情報(例えば体温、呼吸数、血圧など)は経時的に変化するため、利用者毎に適切な水温に設定することはさらに困難である。例えば、水温が低すぎると筋肉の緊張緩和などによる疼痛軽減の効果が得られなくなる一方で、高すぎると身体への負担(特に心臓への負担)が大きくなり、熱中症といった障害や、循環器系の疾病(不整脈,狭心症,心筋梗塞)や脳血管疾患(脳梗塞,脳出血)といった疾患を発生しやすいという問題がある。
【0007】
さらには、水中での運動は、浮力が作用するものの、水の負荷(水圧)がかかることから地上での運動よりも運動負荷が大きく、循環関連で歩行が困難である高齢者等にとっては運動負荷が必要以上に大きくなってしまう場合も想定される。運動負荷が必要以上に大きいと、やはり、身体(循環器など)への負担が大きく、上記のような障害や疾患を発生しやすいという問題がある。以上の事情を考慮して、本発明では、水中で運動が可能である運動器具において、利用者毎に水温と運動負荷とを適切に設定することを目的とする。ひいては、身体への負担を低減して運動することが可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]水が充填される貯留容器と、前記貯留容器内に設置される運動器具と、前記貯留容器内の水温を変化させる温度調整機構と、利用者が前記運動器具により運動する力を補助するための補助力を発生させる補助機構とを具備し、前記温度調整機構は、利用者の生体情報に応じて前記水温を変化させ、前記補助機構は、前記生体情報に応じて前記補助力の大きさを変化させる運動システム。
【0009】
[2]前記運動器具は、ペダルを含む自転車型の器具であり、前記補助機構は、前記利用者が前記ペダルを踏む力を補助するための前記補助力を発生させる[1]の運動システム。
【0010】
[3]前記生体情報は、体温、血圧、呼吸数、脈拍数、呼気中酸素濃度、呼気中二酸化炭素濃度、動脈血酸素分圧、および、発汗量のうち少なくとも1つを示す情報を含む[1]または[2]の運動システム。
(【0011】以降は省略されています)

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