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公開番号2025047698
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156338
出願日2023-09-21
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 11/08 20060101AFI20250326BHJP(上水;下水)
要約【課題】本発明は、溜水面が従来よりも大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、汚物受け面14、リム部16、及びツボ部18を備えたボウル部6と、ボウル部6の左右方向の一方側のリム部16に設けられリム部16の内周面16aに沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口20と、ボウル部6の左右方向の他方側のリム部16に設けられリム部16の内周面16aに沿って第1吐水口20から吐水される洗浄水の旋回方向と同一方向に洗浄水を吐水する第2吐水口22と、を有し、第2吐水口22の上流側近傍において、リム部16の内周面16aの上側部分に、ボウル部6の内側に向かって突出する突出部30が設けられ、この突出部30は、リム部16の内周面16aを流れる洗浄水の流れ方向を下方向に変えるように構成された底面30dを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成され内周面を有するリム部と、上記汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、
上記ボウル部の左右方向の一方側の上記リム部に設けられ、上記リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口と、
上記ボウル部の左右方向の他方側の上記リム部に設けられ、上記リム部の内周面に沿って上記第1吐水口から吐水される洗浄水の旋回方向と同一方向に洗浄水を吐水する第2吐水口と、
上記ツボ部に接続され、汚物を排出する排水管路と、
を有し、
上記第2吐水口の上流側近傍において、上記リム部の内周面の上側部分に、上記ボウル部の内側に向かって突出する突出部が設けられ、
この突出部は、上記リム部の内周面を流れる洗浄水の流れ方向を下方向に変えるように構成された底面を有していることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
上記突出部の最内端が上記リム部の内周面の下端に対して上記ボウル部の内側に突出する突出量は、下流側になるにつれて大きくなり、その後に小さくなるように設定されている、請求項1に記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記突出部の最大の突出量は、上記ボウル部の後側領域における上記リム部の内周面のうちで最大となるように設定されている、請求項2に記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記突出部の下方における上記リム部の内周面は、平面視での上記内周面の曲率半径が上記ボウル部全周のうちで最小となるように形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記汚物受け面の上縁部は、その前端から前記突出部に向かって上方へ傾斜している、請求項4に記載の水洗大便器。
【請求項6】
上記第2吐水口の上方における上記リム部の内周面には、上方に向かって上記ボウル部の内側へ傾斜する傾斜部が設けられ、この傾斜部は、上記突出部の下流側に設けられている、請求項1に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、汚物を受ける汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム部と、汚物受け面の下方に形成され、その内部に溜水面が形成されるツボ部と、リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口及び第2吐水口と、を備えている水洗大便器が知られている。
このような水洗大便器において、例えば、特許文献1に示されているように、第2吐水口の近傍において、リム部の内周面の下側部分に、ボウル部の内側に向かって突出する突出部が設けられているものが知られている。このような水洗大便器においては、第1吐水口から吐水された洗浄水が、リム部の内周面に沿って旋回し、第2吐水口の近傍に設けられた突出部に衝突する。洗浄水は、突出部の側面に衝突し、流れ方向が左方向に変わる。その後、洗浄水は、汚物受け面の傾斜に沿って、ツボ部内の溜水面に向かって流下する。これにより、汚物が排水管路の入口に向けて押し込まれて排出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-200605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、水洗大便器において、汚物受け面への汚物の付着を抑制するために、乾燥面である汚物受け面の面積を小さくして溜水面を従来よりも大きくすることが考えられる。 しかしながら、上述した特許文献1の水洗大便器では、溜水面を従来よりも大きく形成すると、汚物を押し込む力が分散されて弱まり、その結果、汚物が排出されずに残ってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、溜水面が従来よりも大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、洗浄水源から供給される洗浄水により汚物を排出する水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成され内周面を有するリム部と、汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、ボウル部の左右方向の一方側のリム部に設けられ、リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水して旋回流を形成する第1吐水口と、ボウル部の左右方向の他方側のリム部に設けられ、リム部の内周面に沿って第1吐水口から吐水される洗浄水の旋回方向と同一方向に洗浄水を吐水する第2吐水口と、ツボ部に接続され、汚物を排出する排水管路と、を有し、第2吐水口の上流側近傍において、リム部の内周面の上側部分に、ボウル部の内側に向かって突出する突出部が設けられ、この突出部は、リム部の内周面を流れる洗浄水の流れ方向を下方向に変えるように構成された底面を有している。
このように構成された本発明においては、第2吐水口の上流側近傍において、リム部の内周面の上側部分に、ボウル部の内側に向かって突出する突出部が設けられ、この突出部は、リム部の内周面を流れる洗浄水の流れ方向を下方向に変えるように構成された底面を有しているので、突出部の底面により流れ方向を下方向へ直接的に変えることができ、ツボ部内の溜水面に向かって流下する洗浄水の勢いを強くすることができる。その結果、汚物を押し込む力を強くすることができ、溜水面が従来よりも大きく形成されても、汚物の排出性能を向上させることができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、突出部の最内端がリム部の内周面の下端に対してボウル部の内側に突出する突出量は、下流側になるにつれて大きくなり、その後に小さくなるように設定されている。
このように構成された本発明において、好ましくは、突出部の最内端がリム部の内周面の下端に対してボウル部の内側に突出する突出量は、下流側になるにつれて大きくなり、その後に小さくなるように設定されているので、突出部を目立たないようにすることができると共に、リム部の内周面を旋回する洗浄水を突出部に衝突させて流下させることができる。
【0008】
また、本発明において、好ましくは、突出部の最大の突出量は、ボウル部の後側領域におけるリム部の内周面のうちで最大となるように設定されている。
このように構成された本発明においては、突出部の最大の突出量は、ボウル部の後側領域におけるリム部の内周面のうちで最大となるように設定されているので、リム部の内周面を旋回する洗浄水を突出部に確実に衝突させて流下させることができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、突出部の下方におけるリム部の内周面は、平面視での内周面の曲率半径がボウル部全周のうちで最小となるように形成されている。
このように構成された本発明においては、突出部の下方におけるリム部の内周面は、平面視での内周面の曲率半径がボウル部全周のうちで最小となるように形成されているので、旋回する洗浄水に比較的大きな圧力損失を与えることができる。その結果、洗浄水が縦方向に広がり、洗浄水を突出部に衝突させることができる。
【0010】
また、本発明において、好ましくは、汚物受け面の上縁部は、その前端から突出部に向かって上方へ傾斜している。
このように構成された本発明においては、汚物受け面の上縁部は、その前端から突出部に向かって上方へ傾斜しているので、汚物受け面の上縁部を旋回する洗浄水を突出部に向けて誘導し、洗浄水を突出部に衝突させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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