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公開番号2025047694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023156334
出願日2023-09-21
発明の名称リチウムイオン二次電池及びその製造方法
出願人トヨタバッテリー株式会社
代理人個人
主分類H01M 10/0587 20100101AFI20250326BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】リチウムイオン二次電池の正極板の劣化を抑制すること。
【解決手段】正極板と負極板とをセパレータ4を介して積層し捲回した電極体を備えたリチウムイオン二次電池において、セパレータ4の幅方向の中央部4aに捲回方向に沿って抵抗部41を形成し、電極体の正極板の正極合材層32の幅方向の端部32bと中央部32aの厚み方向の抵抗差をΔRP[Ω]とし、負極板の負極合材層22の幅方向Wの端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔRN[Ω]とし、セパレータ4の幅方向の端部4bと中央部4aの厚み方向の抵抗差をΔRS[Ω]としたときに、(ΔRN+ΔRS-ΔRP)の値を0[Ω]以上で、かつ負極板におけるLi析出を抑制する閾値以下になるように抵抗部41の抵抗差ΔRS[Ω]を設定した。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
正極板と負極板とをセパレータを介して積層し捲回した電極体を備えたリチウムイオン二次電池において、前記セパレータの幅方向の中央部に捲回方向に沿って抵抗部を形成し、
前記電極体の前記正極板の正極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記負極板の負極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記セパレータの幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]としたときに、
(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記負極板におけるLi析出を抑制する閾値以下になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記正極板における正極活物質の劣化を抑制する閾値以上になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項3】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を13[Ω]以下になるように前記セパレータの抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項4】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を0[Ω]以上となるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項2に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項5】
前記抵抗部は、絶縁体の粒子を含む材料により形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項6】
前記抵抗部を形成する前記絶縁体の粒子は、ベーマイト若しくはアルミナからなることを特徴とする請求項5に記載のリチウムイオン二次電池。
【請求項7】
正極板と負極板とをセパレータを介して積層し捲回した電極体を備えたリチウムイオン二次電池の製造方法において、
前記セパレータの幅方向の中央部に捲回方向に沿って抵抗部を形成する工程を含み、
前記電極体の前記正極板の正極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記負極板の負極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記セパレータの幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]としたときに、
(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記負極板におけるLi析出を抑制する閾値以下になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とするリチウムイオン二次電池の製造方法。
【請求項8】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記正極板における正極活物質の劣化を抑制する閾値以上になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項7に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
【請求項9】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を13[Ω]以下になるように前記セパレータの抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項7に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
【請求項10】
前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を0[Ω]以上になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする請求項8に記載のリチウムイオン二次電池の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン二次電池及びその製造方法に係り、詳しくは、正極板の劣化が少ないリチウムイオン二次電池及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池は、軽量で高いエネルギー密度と、大電流の入出力が可能であることから、車両搭載用の高出力電源や定置用の蓄電設備等としても好ましく用いられている。
【0003】
図1は、本実施形態のリチウムイオン二次電池10の外観構成の概略を示す斜視図である。図2は、捲回される電極体12の構成を示す模式図である。このようなリチウムイオン二次電池10の一例としては、正極板3と負極板2とがセパレータ4で絶縁されて積層され、楕円柱状に捲回された電極体12が一つの電池ケース11内に収容されている。このようなリチウムイオン二次電池10では、充電時に正極板3の正極合材層32の正極活物質よりリチウムイオンLi

が負極板2に移動する。負極板2の負極合材層22は、リチウムイオンLi

を余裕をもって蓄積できるように、負極合材層22の寸法が正極合材層32の幅方向の寸法よりも広くなるように設計されている。
【0004】
このようなリチウムイオン二次電池10では、構造的に正極合材層32の幅方向W中央部における抵抗[Ω]が大きくなることがある。
リチウムイオン二次電池10の放電時には、負極合材層22から正極合材層32にリチウムイオンLi

が放出される。このとき、幅方向中央部における抵抗[Ω]が大きくなった正極合材層32では、中央部ではリチウムイオンLi

の受け入れ性が悪くなる。そうするとこの中央部では、正極活物質の結晶構造が変わったり非水電解液の還元分解を生じたりするなどして、劣化が進んでしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-201327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、特許文献1に記載された発明では、添加剤に含まれるNaの量を調整することで負極合材層22の幅方向Wの抵抗分布を正極合材層32の抵抗分布と合わせる。このことで、正極合材層32のリチウムイオンLi

の受け入れ性に合わせるようなリチウムイオンLi+の移動を制御するような発明が提案された。このような発明であれば、正極合材層32と負極合材層22の抵抗差を小さくすることで、正極活物質の劣化を抑制することができた。
【0007】
しかしながら、非水電解液の添加剤組成や電池セルへの注液量ばらつき、またコンディショニングやエージング条件でも負極の抵抗分布が変化する。このため、上記のNa量の調整だけでは負極合材層22の抵抗分布を正極合材層32の抵抗分布に合わせることは困難であった。
【0008】
本発明のリチウムイオン二次電池及びその製造方法が解決しようとする課題は、リチウムイオン二次電池の電極体の劣化を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明のリチウムイオン二次電池では、正極板と負極板とをセパレータを介して積層し捲回した電極体を備えたリチウムイオン二次電池において、前記セパレータの幅方向の中央部に捲回方向に沿って抵抗部を形成し、前記電極体の前記正極板の正極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記負極板の負極合材層の幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]とし、前記セパレータの幅方向の端部と中央部の厚み方向の抵抗差をΔR

[Ω]としたときに、(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記負極板におけるLi析出を抑制する閾値以下になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定したことを特徴とする。
【0010】
この場合、前記(ΔR

+ΔR

-ΔR

)の値を前記正極板における正極活物質の劣化を抑制する閾値以上になるように前記抵抗部の抵抗差ΔR

[Ω]を設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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