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公開番号
2025047443
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155932
出願日
2023-09-21
発明の名称
タイヤの騒音性能の評価方法
出願人
TOYO TIRE株式会社
代理人
弁理士法人蔦田特許事務所
主分類
G01M
17/02 20060101AFI20250326BHJP(測定;試験)
要約
【課題】周方向溝に開口する横溝の有無による周方向溝で発生する騒音の変化を考慮して、周方向溝と横溝に起因して発生する騒音を評価することができる評価方法を提供する
【解決手段】本発明の空気入りタイヤの騒音性能の評価方法は、評価タイヤTeと、周方向溝1が形成された第2タイヤT2とをそれぞれ接地させ、各タイヤTの外部Q1から各タイヤTの周方向溝1、2と接地面D1との間に設定した測定点Q2までの音の周波数応答関数のパワー値Pw1、Pw2を取得し、取得したパワー値Pw1、Pw2に基づいて周方向溝1、2に起因する騒音の変化率Hを決定する。周方向溝1、2及び横溝3が形成されていない第1タイヤT1、第2タイヤT2及び評価タイヤTeの転動時に測定される各音圧レベルP1、P2、P3と、変化率Hに基づいて、評価タイヤTeにおける周方向溝1、2に起因した騒音性能と横溝3に起因した騒音性能とを評価する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
タイヤ周方向に延びる周方向溝と、タイヤ軸方向に延び前記周方向溝に開口する横溝とをトレッドに備える評価タイヤの騒音性能を評価する方法であって、
前記評価タイヤと同一の構造を有し、かつ、トレッドに前記周方向溝及び前記横溝がいずれも形成されていない第1タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第1音圧を取得する第1工程と、
前記評価タイヤと同一の構造を有し、かつ、トレッドに前記周方向溝が形成され、前記横溝が形成されていない第2タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第2音圧を取得する第2工程と、
前記評価タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第3音圧を取得する第3工程と、
接地させた前記評価タイヤの外部から前記評価タイヤの前記周方向溝と接地面との間に設定した第1測定点までの音の周波数応答関数のパワー値である第1パワー値と、接地させた前記第2タイヤの外部から前記第2タイヤの前記周方向溝と接地面との間に設定した第2測定点までの音の周波数応答関数のパワー値である第2パワー値とを取得し、取得した前記第1パワー値と前記第2パワー値に基づいて前記周方向溝に起因する騒音の変化率を決定する第4工程と、
前記第1音圧と前記第2音圧と前記第3音圧と前記変化率に基づいて、前記評価タイヤにおける前記周方向溝に起因した騒音性能と前記横溝に起因した騒音性能とを評価する第5工程と、
を備える、タイヤの騒音性能を評価する方法。
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【請求項2】
体積速度音源から接地させた前記評価タイヤに対して音響出力を放射しつつ前記評価タイヤの前記周方向溝と接地面との間で音圧レベルを測定して前記第1パワー値を取得し、
前記体積速度音源から接地させた前記第2タイヤに対して音響出力を放射しつつ前記第2タイヤの前記周方向溝と接地面との間で音圧レベルを測定して前記第2パワー値を取得する、請求項1に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
【請求項3】
前記評価タイヤに対応する評価タイヤモデルと、接地させた前記評価タイヤモデルに対して外部から音を入力する音源点と、前記評価タイヤモデルの周方向溝と接地面との間に設けられた測定点と、を設定して音響解析を行い前記第1パワー値を取得し、
前記第2タイヤに対応する第2タイヤモデルと、接地させた前記第2タイヤモデルに対して音を入力する音源点と、前記第2タイヤモデルの周方向溝と接地面との間に設けられた測定点と、を設定して音響解析を行い前記第2パワー値を取得する、請求項1に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
【請求項4】
前記評価タイヤの接地面における前記周方向溝の長さに基づいて騒音性能を評価する周波数帯を決定し、決定した周波数帯の前記第1パワー値の合計値と前記第2パワー値の合計値に基づいて前記変化率を決定する請求項1に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
【請求項5】
前記周方向溝は、センター周方向溝とショルダー周方向溝とを備え、
前記センター周方向溝にける前記第1パワー値と前記ショルダー周方向溝における前記第1パワー値の平均値である第1平均値と、前記センター周方向溝にける前記第2パワー値と前記ショルダー周方向溝における前記第2パワー値の平均値である第2平均値とに基づいて前記変化率を決定する、請求項1に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤの騒音性能の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤの騒音性能を評価するための種々の方法が提案されている。例えば、下記特許文献1では、溝のないスムースタイヤと、溝が設けられた溝付きタイヤについて、車両に装着して走行した時の騒音を測定し、両者の測定結果から、トレッドに設けられた溝に起因した騒音を評価する方法が提案されている。
【0003】
この方法では、周方向溝と横溝に起因して発生する騒音が互いに独立して発生することを前提している。しかし、横溝が周方向溝に開口する場合、周方向溝から発生する騒音は横溝の位置や大きさによって変化するため、従来の評価方法では正確に評価することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-56046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、横溝を設けることによる周方向溝の騒音の変化を考慮して、周方向溝と横溝に起因して発生する騒音を評価することができる評価方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下に示される実施形態を含む。
【0007】
[1] タイヤ周方向に延びる周方向溝と、タイヤ軸方向に延び前記周方向溝に開口する横溝とをトレッドに備える評価タイヤの騒音性能を評価する方法であって、
前記評価タイヤと同一の構造を有し、かつ、トレッドに周方向溝及び横溝がいずれも形成されていない第1タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第1音圧を取得する第1工程と、
前記評価タイヤと同一の構造を有し、かつ、トレッドに周方向溝が形成され、横溝が形成されていない第2タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第2音圧を取得する第2工程と、
前記評価タイヤの転動時に測定される音圧レベルである第3音圧を取得する第3工程と、
接地させた前記評価タイヤの外部から前記評価タイヤの前記周方向溝と接地面との間に設定した第1測定点までの音の周波数応答関数のパワー値である第1パワー値と、接地させた前記第2タイヤの外部から前記第2タイヤの前記周方向溝と接地面との間に設定した第2測定点までの音の周波数応答関数のパワー値である第2パワー値とを取得し、取得した前記第1パワー値と前記第2パワーに基づいて前記周方向溝に起因する騒音の変化率を決定する第4工程と、
前記第1音圧と前記第2音圧と前記第3音圧と前記変化率に基づいて、前記評価タイヤにおける前記周方向溝に起因した騒音性能と前記横溝に起因した騒音性能とを評価する第5工程と、
を備える、タイヤの騒音性能を評価する方法。
【0008】
[2] 体積速度音源から接地させた前記評価タイヤに対して音響出力を放射しつつ前記評価タイヤの前記周方向溝と接地面との間で音圧レベルを測定して前記第1パワー値を取得し、
体積速度音源から接地させた前記第2タイヤに対して音響出力を放射しつつ前記第2タイヤの前記周方向溝と接地面との間で音圧レベルを測定して前記第2パワー値を取得する、上記[1]に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
【0009】
[3] 前記評価タイヤに対応する評価タイヤモデルと、接地させた前記評価タイヤモデルに対して外部から音を入力する音源点と、前記評価タイヤモデルの周方向溝と接地面との間に設けられた測定点と、を設定して音響解析を行い前記第1パワー値を取得し、
前記第2タイヤに対応する第2タイヤモデルと、接地させた前記第2タイヤモデルに対して音を入力する音源点と、前記第2タイヤモデルの周方向溝と接地面との間に設けられた測定点と、を設定して音響解析を行い前記第2パワー値を取得する、上記[1]に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
【0010】
[4]前記評価タイヤの接地面における周方向溝の長さに基づいて騒音性能を評価する周波数帯を決定し、決定した周波数帯の前記第1パワー値の合計値と前記第2パワー値の合計値に基づいて前記変化率を決定する上記[1]又は[2]に記載のタイヤの騒音性能を評価する方法。
(【0011】以降は省略されています)
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