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公開番号2025047367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023155822
出願日2023-09-21
発明の名称磁性異物捕捉具
出願人株式会社パイオラックス
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】磁性異物捕捉具の設置場所の自由度を向上させて、磁性異物の捕捉性能を十分に発揮させることができる磁性異物捕捉具を提供する。
【解決手段】この異物捕捉具10は、オイルが貯留又は流通する流路Rを有する車両用駆動機構のケースに固定され、オイルに含まれる磁性異物を捕捉するためのものであって、磁性異物捕捉具10の全体が磁性異物を捕捉可能な樹脂マグネットからなり、流路R内に設けられた一対の当接面2,6によって挟持されて固定される固定部20を有しており、固定部20を含む磁性異物捕捉具10の全面が磁性異物を捕捉する捕捉面25をなしている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
オイルが貯留又は流通する流路を有する車両用駆動機構のケースに固定され、前記オイルに含まれる磁性異物を捕捉するための、磁性異物捕捉具であって、
前記磁性異物捕捉具の全体が前記磁性異物を捕捉可能な樹脂マグネットからなり、
前記流路内に設けられた一対の当接面によって挟持されて固定される固定部を有しており、
前記固定部を含む前記磁性異物捕捉具の全面が前記磁性異物を捕捉する捕捉面をなしていることを特徴とする磁性異物捕捉具。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記一対の当接面によって挟持されることで弾性変形する部分が前記固定部に一体形成されているか、或いは、前記一対の当接面によって挟持されることで前記固定部の全体が弾性変形するように構成されている請求項1記載の磁性異物捕捉具。
【請求項3】
前記当接面の一方に当接するベース部と、前記当接面の他方に当接するように前記ベース部から延出された弾性片とを有している請求項1又は2記載の磁性異物捕捉具。
【請求項4】
前記固定部は、板状体が所定の巻回軸心に対して巻回されて、一端部と他端部と前記巻回軸心の軸方向に位置ずれした螺旋形状をなしている請求項2記載の磁性異物捕捉具。
【請求項5】
前記固定部は、基板と、該基板の一方の面から突出した複数の突部とを有している請求項1又は2記載の磁性異物捕捉具。
【請求項6】
前記基板の他方の面からは、前記ケースに設けた一方の前記当接面に当接して弾性変形する脚部が突設されており、前記ケースの前記当接面と前記基板の他方の面との間に隙間を生じさせた状態で、前記脚部が前記ケースの前記当接面に当接するようになっている請求項5記載の磁性異物捕捉具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルが貯留又は流通する流路を有する車両用駆動機構のケースに固定され、オイルに含まれる磁性異物を捕捉するための、磁性異物捕捉具に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車のATや、電気自動車やハイブリッド車等に用いられるモータや減速機などの、車両用駆動機構のケースには、潤滑や冷却等の用途のための、オイルが貯留したり流通したりする流路が形成されている。
【0003】
このようなオイルには、ギヤどうしが歯合する際に生じる摩耗粉等の磁性異物が含まることがある。この磁性異物は車両の諸性能に影響が及ぼすことがあるため、所定の磁性異物具により捕捉することが多い。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、底壁を有し底壁上にオイルが貯留される駆動ケースと、駆動ケースに収容された減速機構と、減速機構の動力を左右の駆動輪に分配する差動装置とを備えた、車両用駆動装置が記載されている。
【0005】
前記駆動ケースの底壁には、正面側が開口したいわゆるドッグハウス状の枠状をなした突出壁部が設けられており、該突出壁部内に環状をなしたマグネットが収容されて保持されている。そして、突出壁部に収容保持されたマグネットによって、駆動ケース内のオイルから磁性異物が吸着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-186766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1の車両用駆動装置においては、マグネットを設置する際に、駆動ケースの底壁に、枠状をなした突出壁部を設ける必要があるところ、車両用駆動装置内には複数の軸部等、多数の部品が存在するため、突出壁部を所望箇所に設けることが難しい場合もあった。
【0008】
その場合、マグネットの設置場所に自由度が少なくなってしまい、磁性異物を吸着しやすい箇所にマグネットを設置できないことがあり、磁性異物の捕捉性能が不十分な場合があった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、磁性異物捕捉具の設置場所の自由度を向上させて、磁性異物の捕捉性能を十分に発揮させることができる、磁性異物捕捉具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、オイルが貯留又は流通する流路を有する車両用駆動機構のケースに固定され、前記オイルに含まれる磁性異物を捕捉するための、磁性異物捕捉具であって、前記磁性異物捕捉具の全体が前記磁性異物を捕捉可能な樹脂マグネットからなり、前記流路内に設けられた一対の当接面によって挟持されて固定される固定部を有しており、前記固定部を含む前記磁性異物捕捉具の全面が前記磁性異物を捕捉する捕捉面をなしていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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