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公開番号
2025047261
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155663
出願日
2023-09-21
発明の名称
緩衝器
出願人
カヤバモーターサイクルサスペンション株式会社
代理人
個人
主分類
F16F
9/32 20060101AFI20250326BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】可動ばね受の円滑な軸方向移動を保証でき、円滑な作動を実現できる緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器Dは、シリンダ2とシリンダ2内に移動可能に挿入されるロッド3とを有して伸縮時に減衰力を発生する緩衝器本体1と、シリンダ2の外周に取り付けられるシリンダ側ばね受4と、ロッド3に取り付けられるロッド側ばね受5と、シリンダ2の外周に配置されてシリンダ2に対して軸方向へ移動可能な可動ばね受6と、シリンダ側ばね受4と可動ばね受6との間に介装される第1コイルばね7と、ロッド側ばね受5と可動ばね受6との間の介装される第2コイルばね8とを備え、可動ばね受6は、第1コイルばね7と第2コイルばね8との間で挟持されるシート部6aと、筒状であってシート部6aからロッド側へ延びてシリンダの外周を覆う保護筒6bとを備え、緩衝器本体の最伸長時に保護筒6bの先端がシリンダ2のロッド側端よりもロッド側へ突出する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シリンダと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドとを有して伸縮時に減衰力を発生する緩衝器本体と、
前記シリンダの外周に取り付けられるシリンダ側ばね受と、
前記ロッドに取り付けられるロッド側ばね受と、
前記シリンダの外周に配置されて前記シリンダに対して軸方向へ移動可能な可動ばね受と、
前記シリンダ側ばね受と前記可動ばね受との間に介装される第1コイルばねと、
前記ロッド側ばね受と前記可動ばね受との間の介装される第2コイルばねとを備え、
前記可動ばね受は、前記第1コイルばねと前記第2コイルばねとの間で挟持されるシート部と、筒状であって前記シート部から前記ロッド側へ延びて前記シリンダの外周を覆う保護筒とを有し、前記緩衝器本体の最伸長時に前記保護筒の先端が前記シリンダのロッド側端よりもロッド側へ突出する
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記保護筒と前記ロッド側ばね受とは、前記緩衝器本体の伸縮状態によらず、常に軸方向で隙間を空けて対向する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記可動ばね受は、前記保護筒に内外を連通する連通部を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記可動ばね受は、径方向で二分割された部品で形成される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記シート部に対して前記保護筒が着脱可能である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
二輪車や全地形対応車といった鞍乗型車両に利用される緩衝器は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に移動可能に挿入されるロッドと、ロッドに連結されてシリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンとを備えた緩衝器本体と、ロッドとシリンダとの間に介装される懸架ばねとを備えるものがある。
【0003】
このような懸架ばねを一体に備える緩衝器では、懸架ばねをばね定数の異なる2つのコイルばねで構成し、緩衝器本体が収縮側のストロークエンドに到達する前にいずれか1つのコイルばねを密着長となるように設定するものがある。
【0004】
緩衝器は、詳しくは、ロッドの先端に固定されるロッド側ばね受と、シリンダの下端に近傍に固定されるシリンダ側ばね受と、ロッド側ばね受とシリンダ側ばね受との間であってシリンダの外周に摺動可能に装着される環状の可動ばね受とを備えており、ロッド側ばね受と可動ばね受との間と、シリンダ側ばね受と可動ばね受との間とに、それぞれ、コイルばねを介装して、懸架ばねを構成している。
【0005】
このように構成された緩衝器では、緩衝器本体が収縮して2つのコイルばねのうち一方が密着長となると、緩衝器本体のそれ以上の収縮側へのストロークに対して他方のコイルばねのみが弾発力を発揮するようになり、懸架ばねが緩衝器本体の伸縮変位の状況に適する弾発力を発揮できるようにしている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-065719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の緩衝器では、懸架ばねのばね定数を緩衝器本体のストロークの途中で変化させるために、懸架ばねを2つのコイルばねで構成するとともに、コイルばね間の可動ばね受をシリンダの外周に摺接させてシリンダをガイドとして軸方向へ移動させるようになっており、シリンダの略全長にわたってシリンダの外周にコイルばねが配置されている。
【0008】
よって、従来の緩衝器では、緩衝器本体の伸縮時にシリンダと懸架ばねとが干渉したり、鞍乗型車両の走行中に飛来する飛石がコイルばねの線条間を通じてシリンダに衝突したりして、シリンダの外周の可動ばね受の摺動面が傷つく可能性がある。また、従来の緩衝器では、可動ばね受の軸方向長さが短く、可動ばね受のシリンダに対する嵌合長が短いため、可動ばね受がシリンダに対して傾いてしまう場合がある。このようにシリンダの可動ばね受の摺動面が傷ついてしまうと可動ばね受のシリンダに対する円滑な軸方向移動が損なわれ、可動ばね受がシリンダに対して傾くと可動ばね受とシリンダとの間でスティックスリップを生じて、可動ばね受のシリンダに対する円滑な軸方向移動が損なわれる。
【0009】
そこで、本発明は、可動ばね受の円滑な軸方向移動を保証でき、円滑な作動を実現できる緩衝器の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の緩衝器は、シリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるロッドとを有して伸縮時に減衰力を発生する緩衝器本体と、シリンダの外周に取り付けられるシリンダ側ばね受と、ロッドに取り付けられるロッド側ばね受と、シリンダの外周に配置されてシリンダに対して軸方向へ移動可能な可動ばね受と、シリンダ側ばね受と可動ばね受との間に介装される第1コイルばねと、ロッド側ばね受と可動ばね受との間の介装される第2コイルばねとを備え、可動ばね受は、第1コイルばねと第2コイルばねとの間で挟持されるシート部と、筒状であってシート部からロッド側へ延びてシリンダの外周を覆う保護筒とを有し、緩衝器本体の最伸長時に保護筒の先端がシリンダのロッド側端よりもロッド側へ突出することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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