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公開番号2025046022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023154156
出願日2023-09-21
発明の名称フィルム、離型フィルム付きフィルム、成形品及び音響変換器
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類C08L 83/04 20060101AFI20250326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
架橋前のハンドリング性を良好に保ちつつ、熱賦形性に優れ、硬化後も低弾性率を維持することができるフィルムを提供すること。
【解決手段】
シリコーン樹脂と有機粒子を含む樹脂組成物からなる、フィルムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シリコーン樹脂と有機粒子を含む樹脂組成物からなる、フィルム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記有機粒子の含有量がシリコーン樹脂100質量部に対して、5質量部以上200質量部以下である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記有機粒子が、シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダー、シリコーン複合パウダー、架橋アクリル粒子及び架橋ウレタン粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項4】
熱硬化性を有する、請求項1に記載のフィルム。
【請求項5】
ゲル分率が30~95%である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項6】
熱硬化することで下記(a)~(c)の粘弾性特性となる、請求項4に記載のフィルム。
(a)測定温度25℃、周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’
25
が0.1MPa以上5MPa以下。
(b)測定温度200℃、周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’
200
が0.1MPa以上5MPa以下。
(c)貯蔵弾性率E’
25
に対する貯蔵弾性率E’
200
の比(E’
200
/E’
25
)が0.2以上1.5以下。
【請求項7】
音響部材用である、請求項1に記載のフィルム。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のフィルムと該フィルムの少なくとも片面に離型フィルムを備える、離型フィルム付きフィルム。
【請求項9】
シリコーン樹脂と有機粒子を含む樹脂組成物からなり、下記(a)~(c)の粘弾性特性を有する、成形品。
(a)測定温度25℃、周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’
25
が0.1MPa以上5MPa以下。
(b)測定温度200℃、周波数10Hzでの貯蔵弾性率E’
200
が0.1MPa以上5MPa以下。
(c)貯蔵弾性率E’
25
に対する貯蔵弾性率E’
200
の比(E’
200
/E’
25
)が0.2以上1.5以下。
【請求項10】
前記有機粒子の含有量がシリコーン樹脂100質量部に対して、5質量部以上200質量部以下である、請求項9に記載の成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム、離型フィルム付きフィルム、成形品及び音響変換器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
スマートフォン、PDA、ノートブックコンピューター、DVD、液晶テレビ、デジタルカメラ、携帯音楽機器等の小型電子機器の普及により、これら電子機器に使用される小型のスピーカー(通常、マイクロスピーカーと呼ばれる)や小型のレシーバ、さらにはマイクロホン、イヤホン等の小型の電気音響変換器の需要が高まっている。これら電気音響変換器に使用される振動板には、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂等が広く使用されている。
【0003】
また、近年、シリコーン樹脂が上記した振動板に使用されることも検討されている。例えば、特許文献1には、離型シートと、未硬化液状シリコーン組成物から成る第1層と、主として熱可塑性ポリウレタンを含む第2層とを順に積層して成る振動板用シート、及びこの振動板用シートを用いた振動板の製造方法が開示されている。特許文献1においては、振動板用シートが金型内にセットされて賦形成形された後、成形物から離型シートを剥離することで振動板が製造されている。特許文献1に記載の振動板用シートは、未硬化液状シリコーン組成物を使用するため、成形時の賦形性を高くすることができ、また、金型への追従性も高くすることができる。
【0004】
また、特許文献2には、長期保存後も安定した振動吸収性を有する、末端に(メタ)アクリル基を有するポリオルガノシロキサン、シリコーンパウダー、光開始剤及び炭素数10以上のアルキルシラン化合物で処理したシリカを含有する光硬化性シリコーンゲル組成物が開示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-152817号公報
国際公開第2014/061390号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で提案される振動板用シートは、未硬化液状シリコーン組成物から成り、金型にセットして賦形成形される。そのため、成形後に離型フィルムを剥がす必要があるが、成形時の加熱及び加圧により、離型フィルムが第1層から剥がれにくくなることが多く作業効率が悪くなり、量産化する際に問題となる。
したがって、振動板用シートは、離型フィルムを剥がしたうえで、金型などの型にセットすることが望ましいが、離型フィルムがないと、未硬化液状シリコーン組成物から成る第1層が、金型に貼り付いて、金型から容易に成形品を取り出せないなどの不具合が生じる。さらに、特許文献1の振動板用シートは、離型フィルムがないと、賦形前の形状保持性も低くなる。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するために、硬化性を有し、少なくとも一方の面の静摩擦係数が3以下である単層のシリコーンフィルムを提案した(特願2022-102919)。当該シリコーンフィルムを用いることで、成形前の形状保持性、及び、成形時の賦形性を高くしつつ、成形時にフィルムが型に貼りつくのを防止できるシリコーンフィルムを提供することができる。
【0007】
これに対し、近年はデバイスが小型化の傾向にあり、さらなるフィルムの薄膜化が要望されている。これに伴って、新たな課題が発生している。すなわち、シリコーンフィルムを薄膜化すること、例えば100μm未満の薄膜フィルムとした場合には、フィルムのこしがないため、ハンドリング性が悪化する。具体的には、操作中にフィルムが切れたり、フィルムにしわが寄るなど、形状安定性に不具合が生じる。ハンドリング性向上のために、硬度の高いシリコーン樹脂を選定し、架橋度を上げるなどの対策をとることで、半硬化の時の硬化度を上げ、シリコーンフィルムのコシを高める方法がある。
しかしながら、このようにシリコーンフィルムのコシを高めると、熱賦形性が悪化し、取り扱いが困難になる。すなわち、フィルムの硬化度と賦形性のバランスを調整することが困難となる。
【0008】
また、シリコーンのコシを高めるために、粒子を含有させることが有効であり、例えば、上述の特許文献2では、シリコーンパウダー、炭素数10以上のアルキルシラン化合物で処理したシリカをシリコーンゲル組成物に添加することが開示されている。
しかしながら、特許文献2に開示されるような無機粒子を配合すると、シリコーンフィルムのコシを高めることはできるが、硬化後のフィルムの弾性率が高くなり過ぎて振動板の音質及び再生性などの音響特性が悪くなる。
【0009】
そこで、本発明の課題は、架橋前のハンドリング性を良好に保ちつつ、熱賦形性に優れ、硬化後も低弾性率を維持することができるフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討した結果、シリコーン樹脂に有機粒子を配合することで、上記課題を解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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