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公開番号2025045965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023154070
出願日2023-09-21
発明の名称情報処理装置、印刷装置、情報処理方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類B41J 3/407 20060101AFI20250326BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】下地が正しく形成されていない場合でも良好な印刷を行えるデザインを提案する。
【解決手段】制御装置(情報制御装置)10が、被印刷媒体である爪Tにおける印刷領域(爪領域)のうち、所定色の下地が形成されていない非下地形成領域NBを検出する検出手段、印刷領域(爪領域)に適合するように予め設定されると共に、塗り残しを許容する領域として互いに異なる領域がそれぞれ対応付けられた複数のデザインD(ネイルデザイン)から、検出された非下地形成領域NBの、少なくとも大きさ及び位置に応じて、前記塗り残しを許容する領域内に非下地形成領域NBが配置されるデザインDを印刷用のデザインとして選択する選択手段と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷媒体における印刷領域のうち、所定色の下地が形成されていない非下地形成領域を検出する検出手段と、
前記印刷領域に適合するように予め設定されると共に、塗り残しを許容する領域として互いに異なる領域がそれぞれ対応付けられた複数のデザインから、前記検出された非下地形成領域の、少なくとも大きさ及び位置に応じて、前記塗り残しを許容する領域内に前記非下地形成領域が配置されるデザインを印刷用のデザインとして選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記選択手段によって選択されたデザインは、前記非下地形成領域を覆うことのできるデザイン又は前記非下地形成領域を目立たなくするデザインである、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記デザインにおける前記塗り残しを許容する領域は、前記デザインにおける色の濃さに基づいて設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記選択手段によって選択された前記印刷用のデザインをユーザに提案する提案手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記印刷領域と前記非下地形成領域との差分に基づいて、少なくとも前記非下地形成領域の大きさ及び位置を特定し、
前記デザインには、前記塗り残しを許容する領域を規定する塗り残し許容マップが対応付けられており、
前記選択手段は、特定された前記非下地形成領域の大きさ及び位置と前記塗り残し許容マップに規定された前記塗り残しを許容する領域の大きさ及び位置とをマッチング処理することで、印刷用のデザインを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
被印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
被印刷媒体における印刷領域のうち、所定色の下地が形成されていない非下地形成領域を検出する検出工程と、
前記印刷領域に適合するように予め設定されると共に、塗り残しを許容する領域として互いに異なる領域がそれぞれ対応付けられた複数のデザインから、前記検出された非下地形成領域の、少なくとも大きさ及び位置に応じて、前記塗り残しを許容する領域内に前記非下地形成領域が配置されるデザインを印刷用のデザインとして選択する選択工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
被印刷媒体における印刷領域のうち、所定色の下地が形成されていない非下地形成領域を検出する検出機能と、
前記印刷領域に適合するように予め設定されると共に、塗り残しを許容する領域として互いに異なる領域がそれぞれ対応付けられた複数のデザインから、前記検出された非下地形成領域の、少なくとも大きさ及び位置に応じて、前記塗り残しを許容する領域内に前記非下地形成領域が配置されるデザインを印刷用のデザインとして選択する選択機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、印刷装置、情報処理方法及びプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インクジェット方式の印刷ヘッドにより指の爪等にデザインの印刷を行う印刷装置(ネイルプリント装置)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ネイルプリントにおけるデザインは、白色等の均一な色の上に印刷することを想定して作成されている。このため、爪に印刷を行う場合には、カラーでデザイン印刷を行う前に爪の上に白色等の下地用インクにより下地が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2003-534083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
下地は、例えば下地用インク(液剤)をユーザ自らが手動で塗布したり、印刷装置で印刷することによって形成される。
しかしながら、下地を手塗りで形成する場合、必ずしも爪全体に塗り残しなく均一に下地を形成できるとは限らない。また、下地を印刷装置によって自動的に形成する場合でも爪の端部等において十分な濃度を確保できていなかったり、一旦きれいに下地を形成した後で壁と擦れる等により下地の一部が剥げてしまうこともあり得る。
下地が十分に形成されていない部分では、デザイン印刷した場合に、下地が形成されている部分と比べて色が濃くなる等、見栄えが悪かったり違和感のある仕上がりとなってしまう。
【0005】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、下地が正しく形成されていない場合でも良好な印刷を行えるデザインを提案することのできる情報処理装置、印刷装置、情報処理方法及びプログラムを提供することを利点とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置の一態様は、
被印刷媒体における印刷領域のうち、所定色の下地が形成されていない非下地形成領域を検出する検出手段と、
前記印刷領域に適合するように予め設定されると共に、塗り残しを許容する領域として互いに異なる領域がそれぞれ対応付けられた複数のデザインから、前記検出された非下地形成領域の、少なくとも大きさ及び位置に応じて、前記塗り残しを許容する領域内に前記非下地形成領域が配置されるデザインを印刷用のデザインとして選択する選択手段と、
を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、下地が正しく形成されていない場合でも良好な印刷を行えるデザインを提案することができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態における印刷装置の要部外観構成を示す斜視図である。
実施形態における印刷装置の制御構成を示した要部ブロック図である。
本実施形態における印刷制御処理を示すフローチャートである。
爪画像の一例を示す平面図である。
図4に示す爪画像から抽出される爪領域の一例を示す図である。
下地形成後の爪を撮像して得られた爪画像の一例を示す平面図である。
図6に示す爪画像から特定される非下地形成領域を示す平面図である。
ネイルデザインのデザインデータを図5に示す爪領域に合わせ込んで印刷を行った場合の印刷結果の例であり、非下地形成領域がない場合を示す説明図である。
ネイルデザインのデザインデータを図5に示す爪領域に合わせ込んで印刷を行った場合の印刷結果の例であり、非下地形成領域がある場合を示す説明図である。
塗り残し許容マップの一例を示す図である。
デザインaの塗り残し許容マップと爪における非下地形成領域とのマッチング処理を行った結果の一例を示す図である。
デザインbの塗り残し許容マップと爪における非下地形成領域とのマッチング処理を行った結果の一例を示す図である。
デザインcの塗り残し許容マップと爪における非下地形成領域とのマッチング処理を行った結果の一例を示す図である。
爪の生え際付近に非下地形成領域がある場合の爪画像の一例を示す平面図である。
図14に示すような非下地形成領域がある場合にユーザに推奨デザインを提案するデザイン提案画面の画面例である。
爪の縦方向に筋状の非下地形成領域がある場合の爪画像の一例を示す平面図である。
図16に示すような非下地形成領域がある場合にユーザに推奨デザインを提案するデザイン提案画面の画面例である。
爪の複数箇所に非下地形成領域がある場合の爪画像の一例を示す平面図である。
図18に示すような非下地形成領域がある場合にユーザに推奨デザインを提案するデザイン提案画面の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1から図19を参照しつつ、本発明に係る情報処理装置、印刷装置、情報処理方法及びプログラムの一実施形態について説明する。
以下の実施形態では、情報処理装置が、後述するように指の爪T等にネイルデザインを印刷する印刷装置1の制御装置10(図2参照)である場合を例に説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
【0010】
[構成]
図1は、本実施形態に係る印刷装置の要部外観構成を示す斜視図である。図2は、印刷装置の要部制御構成を示すブロック図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向及びY方向は、図1に示した方向をいうものとする。本実施形態においてX方向は印刷装置1の幅方向(横方向)であり、Y方向は印刷装置1の奥行き方向である。
(【0011】以降は省略されています)

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