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公開番号2025045865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023153872
出願日2023-09-20
発明の名称軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム
出願人新日本フエザーコア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C02F 3/08 20230101AFI20250326BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】微生物固定化担体を使用して被処理水を浄化処理する際、汚泥の保持能力と内部の好気状態を維持し、被処理水の浄化処理能力を向上させること
【解決手段】
被処理水槽の内部に複数の微生物固定化担体が投入され、各微生物固定化担体が被処理水中で流動して被処理水の浄化処理が行われる軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システムであって、被処理水槽の内部に設けられた所定の間隙を有するスクリーンと、浄化処理後の処理水を被処理水槽に戻す還流路と、還流路を通じて処理水を所定の圧力及び流量でスクリーン及び微生物固定化担体へ吹き当てる噴流制御手段と、を備えることを特徴とする軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水槽の内部に複数の微生物固定化担体が投入され、前記複数の微生物固定化担体が被処理水中で流動して被処理水の浄化処理が行われる軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システムであって、
前記被処理水槽の内部に設けられた所定の間隙を有するスクリーンと、
浄化処理後の処理水を前記被処理水槽に戻す還流路と、
前記還流路を通じて前記処理水を所定の圧力及び流量で前記スクリーン及び前記微生物固定化担体へ吹き当てる噴流制御手段と、を備える
ことを特徴とする軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記被処理水槽の内部に複数の散気装置がさらに設けられ、
前記噴流制御手段は、各散気装置の個別の散気制御処理によって前記被処理水の上昇流又は下降流が発生している状態で、前記処理水を前記スクリーン及び前記微生物固定化担体へ吹き当てる
ことを特徴とする請求項1記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項3】
前記被処理水槽の内部に、複数の散気装置を一ユニットとした複数の散気ユニットがさらに設けられ、
各散気ユニットは、各散気ユニットを構成する前記複数の散気装置のうち、一方の散気装置が散気動作を行っている際に、他方の散気装置が停止するように制御され、
前記噴流制御手段は、前記散気装置の散気動作によって前記被処理水の上昇流又は下降流が発生している状態で、前記処理水を前記スクリーン及び前記微生物固定化担体へ吹き当てる
ことを特徴とする請求項1記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項4】
前記噴流制御手段は、前記微生物固定化担体が前記スクリーンの隙間を通過可能となるように前記処理水の圧力及び流量を制御する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項5】
前記微生物固定化担体は、多孔質の発泡体からなる立体構造物の表面に形成されている複数個の開口部のうち、少なくとも2個を結び、前記立体構造物の内部を通る空洞部を備えている
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項6】
前記微生物固定化担体は、多孔質の発泡体からなる立体構造物の表面に形成されている複数個の開口部のうち、少なくとも2個を結び、前記立体構造物の内部を通る空洞部を備えている
ことを特徴とする請求項4記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項7】
前記空洞部は、前記立体構造物の重心を通る
ことを特徴とする請求項5記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項8】
前記空洞部は、前記立体構造物の重心を通る
ことを特徴とする請求項6記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項9】
前記発泡体の多孔質構造を形成するセルの内周壁に環状膜を形成した
ことを特徴とする請求項7記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【請求項10】
前記発泡体の多孔質構造を形成するセルの内周壁に環状膜を形成した
ことを特徴とする請求項8記載の軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
下水、生活排水、産業排水等の汚水を浄化処理する方法として種々のものが知られている。例えば特許出願人による下記特許文献において水浄化処理システム及びその関連技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、生物膜処理における固定床方式と流動床方式を組み合わせた水浄化処理システムが提案されている。
【0004】
特許文献2には、活性汚泥法において使用される微生物固定化担体の改良が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-12369号公報
特許第5641548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
生物膜法や活性汚泥法において微生物固定化担体を使用する場合、微生物固定化担体には担体に蓄積された汚泥の排出能力が要求される。従来、汚泥の保持性の観点から微生物固定化担体には樹脂製スポンジ材、等が使用されていた。
【0007】
樹脂製スポンジ材からなる微生物固定化担体は、汚泥の保持量が多いという長所を有している反面、担体に蓄積された汚泥が排出されにくく、長期間使用していると、担体の内部状態が好気状態から嫌気状態となり、担持されている好気性微生物が減少し、被処理水の処理性能が低下するおそれがある。そのため、微生物固定化担体について、汚泥の保持量が多いという特性を保持しつつ、内部の好気状態も長期間維持できるような改良が望まれている。
【0008】
この発明は、微生物固定化担体を使用して被処理水を浄化処理する際、汚泥の保持能力と内部の好気状態を維持し、被処理水の浄化処理能力を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1]
被処理水槽の内部に複数の微生物固定化担体が投入され、前記複数の微生物固定化担体が被処理水中で流動して被処理水の浄化処理が行われる軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システムであって、
前記被処理水槽の内部に設けられた所定の間隙を有するスクリーンと、
浄化処理後の処理水を前記被処理水槽に戻す還流路と、
前記還流路を通じて前記処理水を所定の圧力及び流量で前記スクリーン及び前記微生物固定化担体へ吹き当てる噴流制御手段と、を備える
ことを特徴とする軟性素材製ろ材を用いた水浄化処理システム。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、微生物固定化担体を使用して被処理水を浄化処理する際、汚泥の保持能力と内部の好気状態を維持し、被処理水の浄化処理能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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