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公開番号2025044913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152740
出願日2023-09-20
発明の名称ポリカーボネート樹脂組成物
出願人三菱ケミカル株式会社,三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250326BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高誘電率且つ低誘電正接で、流動性(成形性)及び耐衝撃性に優れたポリカーボネート樹脂組成物。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、アスペクト比が20より大で、且つ粒径が300μm以下の黒鉛(B)を3.0~6.0質量部を含有し、周波数5.8GHzにおける比誘電率が4.5以上6.5未満であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、アスペクト比が20より大で、且つ粒径が300μm以下の黒鉛(B)を3.0~6.0質量部を含有し、周波数5.8GHzにおける比誘電率が4.5以上6.5未満であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
樹脂組成物の成形体の樹脂流動方向(MD方向)の熱伝導率が0.7w/m・k以下である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項3】
炭素繊維の含有量が、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0~0.5質量部である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項4】
レーザーダイレクトストラクチャリング添加剤の含有量が、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0質量部以上0.5質量部未満である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成される成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、高誘電率で且つ低誘電正接、流動性や耐衝撃性にも優れるポリカーボネート樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、機械的強度、耐熱性、透明性、電気特性等に優れるので、各種光学部品、電気・電子機器部品、自動車内外装部品、OA機器部品、シート、機械部品、建材などの多くの用途に広く用いられ、最近では、自動車部品分野、OA機器分野、電気電子機器分野、通信機器分野などにも多用されてきている。
【0003】
例えば、車載用の各種タッチパネルやタッチセンサーでは、高性能化要求からタッチ感度の向上が求められ、誘電率の高いポリカーボネート樹脂材料が求められる。また、近年は、例えば、高速通信等の技術的進歩が著しく、次世代の高周波数帯の電波を使う通信方式(例えば5G等)では、特定の誘電率の材料が求められる。
【0004】
ポリカーボネート樹脂等の誘電率を調整するには、各種の添加剤を配合することが知られている。例えば、特許文献1では、平均球形度が0.86以上のチタン酸バリウムを含有ポリカーボネート樹脂組成物が提案されているが、チタン酸バリウムは誘電率を大きくすることができるが、特殊な材料であり、また、成形性も悪くなりやすい。
樹脂材料に熱伝導性あるいは導電性を持たせる目的で、黒鉛やカーボンブラック、あるいは炭素繊維などの炭素材料を配合することは一般に行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-066831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、炭素繊維では誘電率をコントロールすることは難しく、誘電正接が悪化しやすい。カーボンブラックは取り扱い性に難があり、また大量添加が必要で流動性(成形性)が悪化するという問題がある。黒鉛を配合することにより誘電率を高くすることが可能と考えられるが、黒鉛の配合は配合量が多くなると耐衝撃性を損ないやすく、また誘電率と誘電正接のコントロールが難しいという問題がある。本発明の目的(課題)は、比誘電率が4.5以上6.5未満という高誘電率を有しながら、誘電正接が低く、且つ優れた耐衝撃性と流動性(成形性)に優れたポリカーボネート樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定のアスペクト比と特定の粒径を有する黒鉛を少ない量で配合したポリカーボネート樹脂組成物が、周波数5.8GHzにおける比誘電率が4.5以上6.5未満という高誘電率を発現し、且つ低誘電正接であり、流動性や耐衝撃性も優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下のポリカーボネート樹脂組成物に関する。
【0008】
1.ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、アスペクト比が20より大で、且つ粒径が300μm以下の黒鉛(B)を3.0~6.0質量部を含有し、周波数5.8GHzにおける比誘電率が4.5以上6.5未満であることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物。
2.樹脂組成物の成形体の樹脂流動方向(MD方向)の熱伝導率が0.7w/m・k以下である上記1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
3.炭素繊維の含有量が、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0~0.5質量部である上記1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
4.レーザーダイレクトストラクチャリング添加剤の含有量が、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0質量部以上0.5質量部未満である上記1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
5.上記1~4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂組成物から形成される成形品。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、高誘電率で低誘電正接であり、流動性や耐衝撃性も優れる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
なお、本明細書において、「~」とは、特に断りがない場合、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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