TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025044551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023152179
出願日
2023-09-20
発明の名称
天井クレーン装置
出願人
株式会社小矢部精機
代理人
弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類
B66C
17/04 20060101AFI20250326BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】重量物であるフレコンバッグなどの保管品の搬送および段積みを自動で行うことのできる天井クレーン装置を提供する。
【解決手段】天井クレーン装置は、建屋内のレール(22)に沿って水平移動可能な移動装置(3)と、移動装置に搭載され、吊下部材(43)の巻き上げおよび巻き下げを行う巻取装置(4)と、吊下部材の下端部に連結固定され、保管品(90)を収容した収容ラック(91)を把持するハンド部(5)と、吊下部材の巻き上げによって上昇端まで上昇したハンド部を移動装置の所定位置に固定するための固定手段(55)とを備える。天井クレーン装置は、固定手段によりハンド部が移動装置に固定された状態で、移動装置の水平移動を可能とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
保管品の搬送および段積みを自動で行う天井クレーン装置であって、
建屋内のレールに沿って水平移動可能な移動装置と、
前記移動装置に搭載され、吊下部材の巻き上げおよび巻き下げを行う巻取装置と、
前記吊下部材の下端部に連結固定され、保管品を収容した収容ラックを把持するハンド部と、
前記吊下部材の巻き上げによって上昇端まで上昇した前記ハンド部を前記移動装置の所定位置に固定するための固定手段とを備え、
前記固定手段により前記ハンド部が前記移動装置に固定された状態で、前記移動装置の水平移動を可能とする、天井クレーン装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記ハンド部は、前記収容ラックを上方から抱え込む本体部と、前記本体部の下端部に設けられ、前記収容ラックの底面部を下方から支持する複数対のクランプピンとを有している、請求項1に記載の天井クレーン装置。
【請求項3】
前記ハンド部は、把持対象の前記収容ラックに対する水平方向の位置ずれを吸収するセンタリング機構を有している、請求項1に記載の天井クレーン装置。
【請求項4】
前記吊下部材と前記ハンド部とを連結する連結部材には、上下方向の振動を吸収する振動吸収手段が設けられている、請求項1に記載の天井クレーン装置。
【請求項5】
前記吊下部材は、金属製の薄板であるベルト部材により構成されている、請求項1に記載の天井クレーン装置。
【請求項6】
前記巻取装置は、
互いに平行な2本の回転軸と、
前記回転軸の両端部に連結固定され、前記金属製ベルトが巻き付けられるリールと、
前記回転軸を駆動する昇降駆動手段とを含む、請求項5に記載の天井クレーン装置。
【請求項7】
前記レールに沿って、両端が固定されたチェーンが設けられており、
前記移動装置には、前記チェーンに噛み合うスプロケットと、前記スプロケットを駆動する移動用モータとを含む駆動機構が設けられている、請求項1に記載の天井クレーン装置。
【請求項8】
建屋内の走行レールに沿ってx軸方向に移動可能な一対の走行装置と、
前記一対の走行装置間に架け渡された横行レールに沿ってy軸方向に移動可能な横行装置とを含み、
前記移動装置は、前記横行装置により構成されている、請求項1に記載の天井クレーン装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量物であるフレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)などの保管品の搬送および段積みを自動で行う天井クレーン装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、天井クレーン装置によって保管品の自動搬送を行う技術が存在する。たとえば特開2004-91125号公報(特許文献1)には、保管品であるロール紙を直接把持する開閉式の吊具を備え、ワイヤーロープによってロール紙吊具の水平な支持フレームを4点吊りする天井クレーン装置が開示されている。
【0003】
特許文献1の天井クレーン装置は、巻上装置のドラムより張り出されたワイヤーロープの方向を変える第1の滑車と、ドラムと第1の滑車との間にあって第1の滑車より張り出されたワイヤーロープの方向を鉛直方向に変える第2の滑車と、を具備し、第1の滑車を通る前後のワイヤーロープの中心線が成す仮想平面がドラムの中心軸に平行になるように第1の滑車を配置したことにより、ドラムによるワイヤーロープの消耗や形崩れを減少させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-91125号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
粉末や粒状の原料や製品を収容するフレコンバッグは、嵩が大きく重量物である。また、形状が安定していない。そのため、特許文献1の搬送対象物のように水平な底面および上面を有する筒型の軽量な保管品であれば、天井クレーンを用いて自動で積み上げることができるが、重量物であり形状が不安定なフレコンバッグの搬送および積み上げは、作業員が運転するフォークリフトと人手により行われているのが現状である。
【0006】
しかし、この場合、倉庫内の保管エリアにもフォークリフト走行用のスペースを設ける必要があるため、保管エリアを広くとることができない。つまり、保管エリアにデッドスペースが生じる。また、フレコンバッグの段積み作業時には、作業員がフレコンバッグの上に乗って作業することがあり、転落事故等の危険がある。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、重量物であるフレコンバッグなどの保管品の搬送および段積みを自動で行うことのできる天井クレーン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従う天井クレーン装置は、保管品の搬送および段積みを自動で行う天井クレーン装置であって、建屋内のレールに沿って水平移動可能な移動装置と、移動装置に搭載され、吊下部材の巻き上げおよび巻き下げを行う巻取装置と、吊下部材の下端部に連結固定され、保管品を収容した収容ラックを把持するハンド部と、吊下部材の巻き上げによって上昇端まで上昇したハンド部を移動装置の所定位置に固定するための固定手段とを備える。天井クレーン装置は、固定手段によりハンド部が移動装置に固定された状態で、移動装置の水平移動を可能とする。これにより、保管品(収容ラック)の搬送時の安全性が保たれるので、本装置を用いて保管品の搬送および段積みを自動で行うことができる。
【0009】
好ましくは、ハンド部は、収容ラックを上方から抱え込む本体部と、本体部の下端部に設けられ、収容ラックの底面部を下方から支持する複数対のクランプピンとを有している。これにより、ハンド部は、収容ラックを安定的に把持することができる。
【0010】
より好ましくは、ハンド部は、把持対象の収容ラックに対する水平方向の位置ずれを吸収するセンタリング機構を有している。これにより、ハンド部は、収容ラックを正確な位置で掴むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る