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公開番号2025044467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152041
出願日2023-09-20
発明の名称エレベータシステムおよびベビーカー専用運転方法
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 1/18 20060101AFI20250326BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】建屋内のベビーカー利用者の利用人数や一般利用者も含めた建屋内人数からベビーカー利用率を判断して、ベビーカー利用者が安全にストレスなくエレベータを利用できるようにする。
【解決手段】建屋に設置された建屋監視カメラ、前記建屋のエレベータ乗場に設置された乗場監視カメラ、エレベータかごに設置されたかご内監視カメラのカメラ画像を取り込んで、ベビーカーの利用状況を判定するベビーカー利用状況判定部と、前記ベビーカー利用状況判定部からのベビーカー利用状況に基づき、配車するベビーカー専用エレベータの台数を決定する走行制御部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建屋に設置された建屋監視カメラ、前記建屋のエレベータ乗場に設置された乗場監視カメラ、エレベータかごに設置されたかご内監視カメラのカメラ画像を取り込んで、ベビーカーの利用状況を判定するベビーカー利用状況判定部と、
前記ベビーカー利用状況判定部からベビーカーの利用状況を入力して、配車するベビーカー専用エレベータの台数を決定する走行制御部と、を備えるエレベータシステム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ベビーカー利用状況判定部は、エレベータ利用者中のベビーカー利用者の割合を示すベビーカー利用率を求め、
前記走行制御部は、読み込んだベビーカー利用率に基いて、建屋内のエレベータ台数のうちベビーカー専用エレベータの台数を変更する、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
前記走行制御部は、読み込んだベビーカー利用率に基いて、建屋内の特定階のベビーカー利用率が高い場合には、当該特定階への行先階登録または当該特定階での乗場呼び登録がなくても停車する、請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
ベビーカー利用状況判定部が、ベビーカー専用運転に切り替えられたエレベータについて、かご内の監視カメラによるかご内のベビーカー占有率と、乗場監視カメラによる乗場に居るベビーカー利用者の人数を比較分析し当該エレベータで乗場のベビーカー利用者を搬送できないと判断した場合、
前記走行制御部は、停止予定階には停車せず満員通過するとともに、満員通過する旨を乗場およびかご内に報知し、別のエレベータをベビーカー専用エレベータとして割り当てるよう指示する、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
配車するエレベータがベビーカー専用エレベータに切り替わった場合、建屋内のエレベータ乗場に当該エレベータがベビーカー専用エレベータになったことを報知するメッセージ出力部を備える、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項6】
建屋内のエレベータ乗場に当該エレベータがベビーカー専用エレベータになったことを乗場に設置した表示画面で案内する表示装置、音声で案内する音声案内装置、その旨の表示を乗場床面に投影する投光器の少なくとも何れかを備える、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項7】
ベビーカー専用エレベータに切り替わった場合、当該エレベータのかご内表示装置に画像、音声により当該エレベータがベビーカー専用エレベータになったことをかご内の利用者に報知する、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項8】
前記走行制御部は、ベビーカー利用率が一定の利用率より下がった場合は通常運転に復帰させる、請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項9】
建屋に設置された建屋監視カメラ、前記建屋のエレベータ乗場に設置された乗場監視カメラ、エレベータかごに設置されたかご内監視カメラのカメラ画像を取り込んで、エレベータ利用者中のベビーカー利用者の割合からベビーカー利用率を求め、
ベビーカー利用率に基き、配車するベビーカー専用エレベータの台数を決定し、
ベビーカー利用率が一定の利用率より下がった場合は、ベビーカー専用エレベータの台数を変更する処理、または通常運転に復帰させる処理を実施する、ベビーカー専用運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータシステムおよびベビーカー専用運転方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータの利用では、ベビーカー利用者を優先的に乗車できるように配慮することが望まれる。
【0003】
従来、ベビーカー専用のボタンを押した時にかご内の混雑度センサによりベビーカーが乗り込めるか判断できた場合、乗り込み可能なエレベータを配車する技術は知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-267637号公報
特開2010-173825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術はベビーカー専用運転に切り替えることはなく、一般利用者に対して、混雑時はベビーカー利用者を優先するようにアナウンスや表示で促すことしかできない。このため、一般利用者が多く乗り込んだかごが停車した場合、ベビーカー利用者が遠慮して乗り込めない問題が発生している。多くの一般利用客やベビーカー利用客が乗車している場合には、乗車を諦め、ベビーカー利用者はやむを得ずエスカレータなどを利用して移動せざるを得ないという不具合がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑み、建屋内のベビーカー利用者の利用人数や一般利用者も含めた建屋内人数からベビーカー利用率を判断して、ベビーカー利用者が安全にストレスなくエレベータを利用できるエレベータシステムおよびベビーカー専用運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための実施形態は、建屋に設置された建屋監視カメラ、前記建屋のエレベータ乗場に設置された乗場監視カメラ、エレベータかごに設置されたかご内監視カメラのカメラ画像を取り込んで、ベビーカーの利用状況を判定するベビーカー利用状況判定部と、前記ベビーカー利用状況判定部からのベビーカー利用状況に基づき、配車するベビーカー専用エレベータの台数を決定する走行制御部と、を備えるエレベータシステムである。
【0008】
また、他の実施形態は、建屋に設置された建屋監視カメラ、前記建屋のエレベータ乗場に設置された乗場監視カメラ、エレベータかごに設置されたかご内監視カメラのカメラ画像を取り込んで、エレベータ利用者中のベビーカー利用者の割合からベビーカー利用率を求め、ベビーカー利用率に基づき、配車するベビーカー専用エレベータの台数を決定し、ベビーカー利用率が一定の利用率より下がった場合は、ベビーカー専用エレベータの台数を変更する処理、または通常運転に復帰させる処理を実施する、ベビーカー専用運転方法である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る実施形態のエレベータシステムの全体構成を示す説明図。
実施形態のエレベータシステムの制御構成を示すブロック図。
実施形態の処理手順の一例を示すフローチャート。
実施形態の処理手順の他の例を示すフローチャート。
実施形態の処理手順の更に他の例を示すフローチャート。
実施形態の処理手順の更に他の例を示すフローチャート。
ベビーカー優先運転エレベータを選定した際の乗場表示の表示例を示す説明図。
ベビーカー専用エレベータを設定した際の乗場床面の表示例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
《実施形態の構成》
図1は建屋内のエレベータシステムの全体構成を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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