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公開番号2025043843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151376
出願日2023-09-19
発明の名称液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置、液体吐出方法およびプログラム
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B41J 2/205 20060101AFI20250325BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】吐出気流を抑制し、吐出気流同士の干渉を防ぎ、吐出滴の噴射曲がりを抑制する。
【解決手段】吐出滴量の異なる2種類以上の液滴をノズルから選択的に吐出して、入力階調値に応じた濃度の階調表現を行う液体吐出ヘッドにおいて、前記入力階調値の高階調部では前記2種類以上の液滴のうち最も大きな液滴のみを前記ノズルから吐出させるとともに、全ての前記ノズルのうち吐出しない前記ノズルの数が前記入力階調値の低階調部から高階調部にかけて単調減少となるように制御する吐出制御部を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
吐出滴量の異なる2種類以上の液滴をノズルから選択的に吐出して、入力階調値に応じた濃度の階調表現を行う液体吐出ヘッドにおいて、
前記入力階調値の高階調部では前記2種類以上の液滴のうち最も大きな液滴のみを前記ノズルから吐出させるとともに、全ての前記ノズルのうち吐出しない前記ノズルの数が前記入力階調値の低階調部から高階調部にかけて単調減少となるように制御する吐出制御部を備える、
ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記吐出制御部は、前記入力階調値に対する吐出滴量の比率を略線形とするように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記吐出制御部は、前記2種類以上の液滴のうち最も小さい液滴を、前記入力階調値の20%以下でのみ吐出するように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記吐出制御部は、前記2種類以上の液滴のうち最も小さい液滴を、前記入力階調値の5%以下でのみ吐出するように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
吐出滴量の異なる3種類以上の液滴を前記ノズルから選択的に吐出するものであって、
前記吐出制御部は、前記3種類以上の液滴のうち2番目に小さい液滴を、前記入力階調値の30%以下で吐出するように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
吐出滴量の異なる3種類以上の液滴を前記ノズルから選択的に吐出するものであって、
前記吐出制御部は、前記3種類以上の液滴のうち最も小さい液滴の吐出上限の階調値と、前記3種類の液滴のうち2番目に小さい液滴のみで吐出する階調値とを、同じ階調値となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記吐出制御部は、前記2種類以上の液滴のうち最も小さい液滴の前記入力階調値に対する吐出滴量の比率が40%以下となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記吐出制御部は、前記2種類以上の液滴のうち最も小さい液滴の前記入力階調値に対する吐出滴量の比率が20%以下となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
吐出滴量の異なる3種類以上の液滴を前記ノズルから選択的に吐出するものであって、
前記吐出制御部は、前記3種類以上の液滴のうち2番目に小さい液滴の前記入力階調値に対する吐出滴量の比率が40%以下となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
吐出滴量の異なる3種類以上の液滴を前記ノズルから選択的に吐出するものであって、
前記吐出制御部は、前記3種類以上の液滴のうち2番目に小さい液滴の前記入力階調値に対する吐出滴量の比率が30%以下となるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、液体を吐出する装置、液体吐出方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液体吐出ヘッドにおいて、吐出滴量の異なる液滴(大滴、中滴、小滴など)を打ち分けて、濃度の階調表現を行うヘッド制御方法および画像処理技術が開示されている。より詳細には、特許文献1には、低階調部では小滴による小ドットサイズで表現し、中間の階調部では小ドットサイズの比率を減らすとともに中滴による中ドットサイズを混合させていき、高階調部では中ドットサイズの比率を減らすとともに大滴による大ドットサイズを混合させていく技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、画像データで設定されている濃度階調値が低い場合には吐出ドットを小滴のみで構成するが、濃度階調値が上がるに従って大滴の割合を増加させるインクジェット記録装置の技術が開示されている。特許文献2に開示の技術によれば、記録画像におけるインクの被覆面積、すなわち、単位面積当たりの吐出ドット数は、画像データで設定されている濃度階調値(階調値)が上昇するにつれて上昇する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術によれば、階調表現に際して同時に吐出する液滴が増えていくと、吐出滴自身で発生する気流が相互に干渉しあい、吐出滴が曲がってしまう問題があった。このような問題は、特に液体吐出ヘッドのノズルから紙などの被記録媒体までの距離が離れるほど顕著となる。
【0005】
具体的には、吐出滴にサテライトなどが生じている場合などは、サテライトが気流に流されて着弾することで、木目調のようなムラが生じたりする。また、液体吐出ヘッドの端部のノズルでは、影響を受ける気流に偏りが生じ、着弾位置がずれやすく(曲がりやすく)なったりする。特に、複数の液体吐出ヘッドを並べて印刷するような場合では、液体吐出ヘッドのつなぎ目で白スジ/黒スジが発生しやすくなる。
【0006】
また、階調表現に際して、低階調部から高階調部にいくにつれて、吐出ドット数が単調増加、言い換えれば吐出しないノズル数が単調減少することが理想である。しかしながら、特許文献2に開示の技術によれば、吐出ドット数が単調増加(吐出しないノズル数が単調減少)とはなってはおらず、階調の連続性が保ち難いという問題がある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、吐出気流を抑制し、吐出気流同士の干渉を防ぎ、吐出滴の噴射曲がりを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、吐出滴量の異なる2種類以上の液滴をノズルから選択的に吐出して、入力階調値に応じた濃度の階調表現を行う液体吐出ヘッドにおいて、前記入力階調値の高階調部では前記2種類以上の液滴のうち最も大きな液滴のみを前記ノズルから吐出させるとともに、全ての前記ノズルのうち吐出しない前記ノズルの数が前記入力階調値の低階調部から高階調部にかけて単調減少となるように制御する吐出制御部を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、吐出気流を抑制し、吐出気流同士の干渉を防ぎ、吐出滴の噴射曲がりを抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置の内部を透視して示す斜視図である。
図2は、画像形成装置の構成の概略を示す図である。
図3は、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4は、制御部の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5は、Input LevelとDrop Ratioとの関係を示す図である。
図6は、Input LevelとOutput Levelとの関係を示す図である。
図7は、Input Levelと明度との関係を示す図である。
図8は、第2の実施の形態にかかるInput LevelとDrop Ratioとの関係を示す図である。
図9は、Input LevelとOutput Levelとの関係を示す図である。
図10は、第3の実施の形態にかかるInput LevelとDrop Ratioとの関係を示す図である。
図11は、Input LevelとOutput Levelとの関係を示す図である。
図12は、第4の実施の形態にかかるInput LevelとDrop Ratioとの関係を示す図である。
図13は、Input LevelとOutput Levelとの関係を示す図である。
図14は、第5の実施の形態にかかるInput LevelとDrop Ratioとの関係を示す図である。
図15は、Input LevelとOutput Levelとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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