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公開番号
2025043750
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023151222
出願日
2023-09-19
発明の名称
ガス中に含まれる有機金属化合物を捕集する方法
出願人
東ソー・ファインケム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/14 20060101AFI20250325BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】特別なメンテナンス作業、保安対策、付帯設備などを必要とせずに、簡便かつ効率的にガス中に含まれる有機金属化合物を捕集し処理できる方法の提供。
【解決手段】気液接触装置内で有機金属化合物を含有するガスを酸性水溶液と接触させて、酸性水溶液中に有機金属化合物を捕集することを含む、ガス中に含まれる有機金属化合物を捕集する方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
気液接触装置内で有機金属化合物を含有するガスを酸性水溶液と接触させて、前記酸性水溶液中に前記有機金属化合物を捕集することを含む、ガス中に含まれる有機金属化合物を捕集する方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記酸性水溶液の温度が50℃~100℃である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ガスの空間速度が1,000h
-1
以下である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ガス中の前記有機金属化合物の濃度が0.1mg/L~100mg/Lである請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記酸性水溶液が、塩酸、硝酸、及び硫酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の酸を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記有機金属化合物が、トリメチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、メチルアルミニウムジクロリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、トリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、トリイソブチルアルミニウム、ジメチル亜鉛、及びジエチル亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記気液接触装置が、充填塔、多管式濡れ壁塔、スプレー塔、気泡塔、及び泡鐘塔からなる群より選ばれる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
前記ガスと前記酸性水溶液とを、向流、並流、又はクロスフローで接触させる、請求項1又は2に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス中に含まれる有機金属化合物を捕集する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アルキルアルミニウムを代表とする有機金属化合物は、ポリエチレンの重合助触媒、医薬品中間体の原料などに使用されている。さらに近年では、半導体用途においても需要が高まり、その材料としての有用性は年々増加傾向である。
【0003】
有機金属化合物は、一般に空気に触れると自然発火し、水又は酸素を含む化合物と激しく反応するため、非常に取り扱いが難しい物質である。そのため、有機金属化合物を製造又は使用する化学工場において特有の課題がある。
【0004】
有機金属化合物は、一般に不活性ガス下で製造又は使用されるため、プロセスの特性上、不活性ガスを含む排ガスが発生する。この排ガスに有機金属化合物の一部が同伴することに起因するトラブルが多発している。そのようなトラブルとしては、例えば、排ガスを処理する燃焼除害設備内での金属酸化物のスケーリングによる運転停止、及び排ガスの排出口からの白煙(金属酸化物成分)の生成が挙げられる。これらのトラブルは工場の生産性を低下させるだけではなく、工場周辺の環境衛生にも影響するため、排ガス中に含まれる有機金属化合物を効率よく除去及び捕集する方法の技術確立が強く望まれている。
【0005】
有機金属化合物を含む排ガスを、加熱状態で1次酸化処理し、金属酸化物に変換してから2次酸化処理する方法が知られている(特許文献1)。
【0006】
その他の方法として、有機金属化合物を有機溶剤等で捕集する方法が挙げられる。例えば、有機金属化合物を含む排ガスをアミン化合物液面下に導入し、有機金属化合物を捕集する方法(特許文献2)、及び炭化水素系の溶剤(軽油)に長鎖脂肪酸(オレイン酸)を添加した液でアルキルアルミニウムを捕集する方法(特許文献3)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-149082号公報
特開2013-235869号公報
米国特許第4826665号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の方法では、上述したとおり、燃焼炉内又は配管内に金属酸化物のスケーリングが生じて、燃焼炉のポート又は配管が閉塞するおそれがある。また、燃焼処理にはエチレン、水素等の反応性の高い燃料が必要であり、これらの燃料を燃焼させるための加熱源として直火を用いるため、設備上の保安対策も必要となる。更に、排ガスの処理量によっては、酸素ガス発生装置、及び処理後のガスを冷却するスクラバーも必要になる。このように、燃焼処理に付帯して種々の設備が必要となり、設備全体が複雑かつ大型化しやすいため、燃焼処理はコスト的に不利である。
【0009】
特許文献2及び3に記載の方法では、有機金属化合物が有機溶剤に溶解した状態のまま残存し、さらには蓄積していくため、廃液の取扱い及び処理の観点から実用的ではない。また、有機溶剤中に有機金属化合物が溶解すると液の粘性が高くなり、フォーミング(泡立ち)が生じて、捕集効率が大幅に低下する場合がある。
【0010】
本発明の目的は、特別なメンテナンス作業、保安対策、付帯設備などを必要とせずに、簡便かつ効率的にガス中に含まれる有機金属化合物を捕集し処理できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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