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公開番号
2025043534
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-01
出願番号
2023150866
出願日
2023-09-19
発明の名称
内燃機関のバルブタイミング制御装置
出願人
日立Astemo株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F01L
1/356 20060101AFI20250325BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】ロータの剛性の向上と径方向油路のレイアウトの自由度などが図れる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供する。
【解決手段】ベーンロータ9は、カムボルト8によってカムシャフト2に固定されるロータ13と、ハウジング内の作動室をそれぞれ4つの遅角、進角油圧室に仕切る4枚のベーンと、ロータの内部に回転軸方向に沿って形成され、カムシャフト油路19に連通する第2軸方向油孔21と、第2軸方向油孔と4つの進角油圧室にそれぞれ連通した第2径方向油路23と、を有し、軸方向油孔21は、内径dがカムシャフト油路の内径d1よりも大きく形成され、かつ、軸心位置Pがカムシャフト油路の軸心位置P1に対して径方向外側にオフセット配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
クランクシャフトからの回転力が伝達され、内部に作動室を有するハウジングと、
前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されたベーンロータであって、
カムボルトによってカムシャフトに固定されるロータと、
前記ロータに設けられ、前記作動室をそれぞれ複数の第1油圧室と第2油圧室に仕切る複数のベーンと、
前記ロータの内部に該ロータの回転軸方向に沿って形成され、前記カムシャフトに形成された複数のカムシャフト油路にそれぞれ連通する複数の軸方向油孔であって、内径が前記カムシャフト油路の内径よりも大きく形成され、かつ、軸心位置が前記カムシャフト油路に対して径方向外側にオフセット配置された前記複数の軸方向油孔と、
前記各軸方向油孔にそれぞれ連通し、直線状の一端部が前記一つの第1油圧室に開口し、折曲形成された他端部が前記他の第1油圧室に開口して第1径方向油路と、を有するベーンロータと、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記各軸方向油孔の内径は、前記各第1径方向油路の内径よりも大きく形成されていると共に、各軸方向油孔の軸心に対して各第1径方向油路の軸心位置が前記ロータの径方向外側にオフセット配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載された内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記軸方向油孔の円形状の一端部と前記カムシャフト油路の前記軸方向油孔に開口する円形状の一端部は、互いの孔縁が前記ロータの径方向内側で内接するように配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
以下の特許文献1に記載された従来のバルブタイミング制御装置は、クランクシャフトから回転力が伝達されるタイミングスプロケットと、該タイミングスプロケットに結合された円筒状のハウジングと、該ハウジングの内部に相対回転可能に設けられたベーンロータと、前記ハウジングの内部に有する作動室がベーンロータによって仕切られたそれぞれ2つの遅角油圧室及び進角油圧室と、該遅角油圧室と進角油圧室にオイルポンプからの制御油圧を給排制御する油圧回路と、を備えている。前記ベーンロータは、カムシャフトの回転軸方向の一端部にカムボルトによって固定されている
前記油圧回路は、カムシャフトの一端部内に軸方向に沿って形成された遅角、進角用の複数のカムシャフト油路と、ベーンロータのロータの内部軸方向に沿って形成されて、一端部が前記各カムシャフト油路に連通した遅角、進角用の複数の軸方向孔と、前記ロータの内部にL字形状に折曲形成されて、各一端部が遅角側の軸方向孔に連通し、他端部が前記2つの遅角油圧室に連通する一対の遅角側油路と、ロータの内部に径方向に沿って形成されて、一端部が進角側の軸方向孔に連通し、他端部が前記2つの進角油圧室に連通する一対の進角側油路と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-194442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のバルブタイミング制御装置は、前述のように、遅角側油路がロータの内部にL字形状に折曲形成されて、進角側油路がロータの内部に径方向に沿って直線状に形成されているが、ロータの前記複数の軸方向孔の内径が、カムシャフト油路の内径や遅角側、進角側油路の内径と同じ大きさに形成されて固定的になっている。
【0005】
このため、各油孔や各油路のレイアウトの自由度が制約されて、バルブタイミング制御装置の異なる構造やカムボルトの外径の相違などによって、特に、遅角側油路や進角側油路のレイアウトを自由に変更することができない。
【0006】
本発明は、ロータの内部に形成される軸方向油孔の内径を拡大すると共に、カムシャフト油路に対してロータの径方向外側にオフセット配置することによって、径方向油路のレイアウトの自由度などが図れる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを一つの目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい態様としては、クランクシャフトからの回転力が伝達され、内部に作動室を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に相対回転可能に配置されたベーンロータと、を有し、
前記ベーンロータは、カムボルトによってカムシャフトに固定されるロータと、前記ロータに設けられ、前記作動室をそれぞれ複数の第1油圧室と第2油圧室に仕切る複数のベーンと、前記ロータの内部に該ロータの回転軸方向に沿って形成され、前記カムシャフトに形成された複数のカムシャフト油路にそれぞれ連通する複数の軸方向油孔であって、内径が前記カムシャフト油路の内径よりも大きく形成され、かつ、中心位置が前記カムシャフト油路に対して径方向外側にオフセット配置された前記複数の軸方向油孔と、前記各軸方向油孔にそれぞれ連通し、直線状の一端部が前記一つの第1油圧室に開口し、折曲形成された他端部が前記他の第1油圧室に開口した第1径方向油路と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、ロータ内の軸方向油孔とカムシャフト油路との適正な連通状態を確保すると共に、第1径方向油路のレイアウトの自由度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るバルブタイミング制御装置の油圧回路を含めた実施形態を示す縦断面図である。
同バルブタイミング制御装置のベーンロータが最遅角位置に相対回転している状態を示す図1のA-A線断面図である。
同じくベーンロータが最進角位置に相対回転している状態を示す図1のB-B線断面図である。
本実施形態における第2カムシャフト油路と第2軸方向油孔及び第2径方向油路との関係を示す要部断面図である。
本実施形態における第2カムシャフト油路と第2軸方向油孔及び進角側の第2径方向油路との連結状態を示す概略図である。
図5に示す第2カムシャフト油路から第2軸方向油孔と第2径方向油路に流入したオイルの流動特性を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置を排気弁側に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、内燃機関は例えば直列4気筒であって、それぞれの気筒に設けられた吸気弁と排気弁は一気筒当たり2つずつ有している。
(【0011】以降は省略されています)
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