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公開番号
2025043056
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023150358
出願日
2023-09-15
発明の名称
積層体、積層体の製造方法、情報管理方法、及び情報管理システム
出願人
大日本塗料株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B32B
27/26 20060101AFI20250321BHJP(積層体)
要約
【課題】屋外での耐久性及び視認性に優れる、積層体、積層体の製造方法、情報管理方法、及び情報管理システムを提供する。
【解決手段】ベース層10と、ベース層10の表面上に形成された印刷部12と、印刷部12を保護する表面保護層14とを含み、印刷部12は、活性エネルギー線硬化型インクが硬化してなり、活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、ベース層10は、印刷部12に含有される(A)成分と架橋された硬化剤成分を含有する、積層体1を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ベース層と、前記ベース層の表面上に形成された印刷部と、前記印刷部を保護する表面保護層とを含み、
前記印刷部は、活性エネルギー線硬化型インクが硬化してなり、
前記活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、
前記ベース層は、前記印刷部に含有される前記(A)成分と架橋された硬化剤成分を含有する、
積層体。
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【請求項2】
前記ベース層は、
主剤として、フッ素樹脂、(メタ)アクリルシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有し、
硬化剤として、イソシアネート系硬化剤、カルボジイミド系硬化剤、及びシラン系硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、
請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
ベース層と、前記ベース層の表面上に形成された印刷部とを含む積層体の製造方法であり、
半硬化状態である前記ベース層の表面に、活性エネルギー線硬化型インクを塗布して、活性エネルギー線を照射することによって、前記ベース層の表面上に前記印刷部を形成するとともに、前記印刷部と前記ベース層とを架橋させる、硬化工程を含み、
前記活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、
前記半硬化状態の前記ベース層は、前記印刷部に含有される前記(A)成分と反応可能な官能基を含む硬化剤成分を含有する、
積層体の製造方法。
【請求項4】
前記硬化工程は、ゲル分率が50~80%である前記ベース層に、前記活性エネルギー線硬化型インクを塗布した後に、前記活性エネルギー線を照射する、
請求項3に記載の積層体の製造方法。
【請求項5】
構造物に関する管理情報を管理する情報管理方法であり、
請求項1又は2に記載の積層体は、前記印刷部が、少なくとも、構造物に関する管理情報を識別するためのコードを備えている、情報管理用積層体であり、
前記コードをリーダーで読み取ることによって、前記構造物に関する管理情報を取得する工程を含む、
構造物に関する管理情報を管理する情報管理方法。
【請求項6】
構造物に関する管理情報を管理する情報管理システムであり、
請求項1又は2に記載の積層体において、前記印刷部が、少なくとも、構造物に関する管理情報を識別するためのコードを備えている、情報管理用積層体と、
前記情報管理用積層体の前記コードを読み取り、前記管理情報に対応するコード情報を取得可能なリーダーを有する、ユーザー端末と、
前記構造物に関する管理情報と、前記コード情報とを関連付けて記憶されたデータベースを有するサーバーと、
前記管理情報を表示する画面表示部と、
を備え;
前記ユーザー端末は、前記コードを前記リーダーで読み取ることによって前記コード情報を取得して、前記サーバーに前記コード情報を送信し、
前記サーバーは、前記ユーザー端末より受信した前記コード情報を、前記データベースに照合し、前記コード情報に対応する前記構造物に関する前記管理情報を取得して、前記管理情報を前記画面表示部に送信し、
前記画面表示部は、受信した前記管理情報を表示する、
構造物に関する管理情報を管理する情報管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体、積層体の製造方法、情報管理方法、及び情報管理システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
橋梁等の既設構造物の情報表示や加飾等を目的として、樹脂製の積層シート等が使用されている。一例として、橋梁等の既設構造物の情報表示の場合について説明すると、既設構造物の履歴情報は、その構造物の状態を表すカルテである以外に、過去に実施した塗替塗装の有効性、当該構造物の特殊性等を評価する上で重要な手掛かりとなる。このため、塗替塗装に係わる一連の資料と竣工図書は整理して保管されており、塗替塗装施工後には、塗替に使用した塗料の種類や塗装年月、メーカー名等を記載した塗装記録表が構造物に記されている。そのような塗装記録表等の材料に、上述した樹脂製の積層シート等が使用されている。
【0003】
このような技術に関連するものとして、例えば、特許文献1には、基体と、基体の表面側に位置するコードと、コードの表面側を覆い、透光性を有する被覆層と、を備える構造物が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、コンクリート、モルタル、セメントペースト等のセメント硬化体を用いて形成される土木建築用コンクリート部材であって、第1明度を有する第1セメント硬化体により構成される第1単位構造体と、第1明度とは異なる第2明度を有する第2セメント硬化体により構成される第2単位構造体と、により構成され、当該土木建築用コンクリート部材に関する部材情報に対応するバーコード模様が一方の端面から他方の端面方向に一様に形成される第1構造体と、第3セメント硬化体によって構成される第2構造体と、を有し、第1構造体においてバーコード模様の表出する一方の端面が、第2構造体の表面に表出した状態で第2構造体に埋め込まれる、ことを特徴とする土木建築用コンクリート部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-011138号公報
特開2021-169388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した各特許文献の技術では、屋外での耐久性について改良の余地がある。また、情報表示や加飾等を目的とする積層シートの場合には、耐久性だけでなく、その内容の視認性も維持できることが求められる。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、屋外での耐久性及び視認性に優れる、積層体、積層体の製造方法、情報管理方法、及び情報管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、ベース層と、ベース層の表面上に形成された印刷部と、印刷部を保護する表面保護層とを含み、印刷部は、活性エネルギー線硬化型インクが硬化してなり、活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、ベース層は、印刷部に含有される(A)成分と架橋された硬化剤成分を含有する、積層体とすることに知見を得て、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
【0010】
(1)
ベース層と、前記ベース層の表面上に形成された印刷部と、前記印刷部を保護する表面保護層とを含み、前記印刷部は、活性エネルギー線硬化型インクが硬化してなり、前記活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、前記ベース層は、前記印刷部に含有される前記(A)成分と架橋された硬化剤成分を含有する、積層体である。
(2)
前記ベース層は、主剤として、フッ素樹脂、(メタ)アクリルシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及びシリコーン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含有し、硬化剤として、イソシアネート系硬化剤、カルボジイミド系硬化剤、及びシラン系硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、(1)に記載の積層体である。
(3)
ベース層と、前記ベース層の表面上に形成された印刷部とを含む積層体の製造方法であり、半硬化状態である前記ベース層の表面に、活性エネルギー線硬化型インクを塗布して、活性エネルギー線を照射することによって、前記ベース層の表面上に前記印刷部を形成するとともに、前記印刷部と前記ベース層とを架橋させる、硬化工程を含み、前記活性エネルギー線硬化型インクは、(A)水酸基含有モノマー及び/又はシラン化合物を含有し、前記半硬化状態の前記ベース層は、前記印刷部に含有される前記(A)成分と反応可能な官能基を含む硬化剤成分を含有する、積層体の製造方法である。
(4)
前記硬化工程は、ゲル分率が50~80%である前記ベース層に、前記活性エネルギー線硬化型インクを塗布した後に、前記活性エネルギー線を照射する、(3)に記載の積層体の製造方法である。
(5)
構造物に関する管理情報を管理する情報管理方法であり、(1)又は(2)に記載の積層体は、前記印刷部が、少なくとも、構造物に関する管理情報を識別するためのコードを備えている、情報管理用積層体であり、前記コードをリーダーで読み取ることによって、前記構造物に関する管理情報を取得する工程を含む、構造物に関する管理情報を管理する情報管理方法である。
(6)
構造物に関する管理情報を管理する情報管理システムであり、(1)又は(2)に記載の積層体において、前記印刷部が、少なくとも、構造物に関する管理情報を識別するためのコードを備えている、情報管理用積層体と、前記情報管理用積層体の前記コードを読み取り、前記管理情報に対応するコード情報を取得可能なリーダーを有する、ユーザー端末と、前記構造物に関する管理情報と、前記コード情報とを関連付けて記憶されたデータベースを有するサーバーと、前記管理情報を表示する画面表示部と、を備え;前記ユーザー端末は、前記コードを前記リーダーで読み取ることによって前記コード情報を取得して、前記サーバーに前記コード情報を送信し、前記サーバーは、前記ユーザー端末より受信した前記コード情報を、前記データベースに照合し、前記コード情報に対応する前記構造物に関する前記管理情報を取得して、前記管理情報を前記画面表示部に送信し、前記画面表示部は、受信した前記管理情報を表示する、構造物に関する管理情報を管理する情報管理システムである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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