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公開番号
2025042839
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023150003
出願日
2023-09-15
発明の名称
無励磁作動型電磁ブレーキ
出願人
山洋電気株式会社
代理人
弁理士法人信栄事務所
主分類
F16D
55/28 20060101AFI20250321BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ブレーキ状態を容易に手動開放可能であって、ブレーキ開放後に人の力で動作可能な程度のブレーキ制動となる無励磁作動型電磁ブレーキを提供する。
【解決手段】人の動作をアシストするまたは介護用のモータに用いられる無励磁作動型電磁ブレーキ10であって、モータとともに回転軸線L回りに回転する被制動部材と、回転軸線Lに沿って移動可能に設けられた制動部材12、13と、制動部材12、13を被制動部材に押し付ける弾性部材5と、通電時に制動部材12、13を被制動部材から離間させる電磁石6と、弾性部材5および電磁石6を収容するハウジングと、ハウジングの弾性部材6を収容する収容部Sの長さを延伸可能な操作部9と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
人の動作をアシストするまたは介護用のモータに用いられる無励磁作動型電磁ブレーキであって、
前記モータとともに回転軸線回りに回転する被制動部材と、
前記回転軸線に沿って移動可能に設けられた制動部材と、
前記制動部材を前記被制動部材に押し付ける弾性部材と、
通電時に前記制動部材を前記被制動部材から離間させる電磁石と、
前記弾性部材および前記電磁石を収容するハウジングと、
前記ハウジングの前記弾性部材を収容する収容部の長さを延伸可能な操作部と、を備え、
前記電磁ブレーキの作動後に、前記操作部を操作することにより、人の力によって前記被制動部材と前記制動部材とを摺動させられるように前記弾性部材の弾性力が低減される、無励磁作動型電磁ブレーキ。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記操作部は、前記弾性部材の弾性力が作用する方向と異なる方向に向かって回転操作可能とされている、請求項1に記載の無励磁作動型電磁ブレーキ。
【請求項3】
前記操作部は、前記収容部の長さを二段階に変更可能である、請求項1に記載の無励磁作動型電磁ブレーキ。
【請求項4】
前記操作部は、人の力によって操作可能である、請求項1に記載の無励磁作動型電磁ブレーキ。
【請求項5】
前記操作部は、前記ハウジングの外周に沿って複数設けられている、請求項1に記載の無励磁作動型電磁ブレーキ。
【請求項6】
前記操作部は、角形凸部と嵌合する角形凹部から構成されていて、請求項1に記載の無励磁作動型電磁ブレーキ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無励磁作動型電磁ブレーキに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
非常時にブレーキが作動して、ブレーキ状態を手動操作で開放できる、無励磁作動型電磁ブレーキが知られている。例えば、特許文献1には、手動開放レバーの操作によりブレーキ状態を開放できる無励磁作動形の電磁ブレーキが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-054664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電磁ブレーキが人の動作をアシストする介護用装置や補助装置に用いられる場合には、非常時にブレーキが作動した後に、装置を装着している人や周囲の人がブレーキ状態を容易に手動開放できることが求められる。また手動開放した際には、ブレーキトルクを完全にゼロにするのではなく、装置を安全な状態に移行できるように、手動開放した際にはある程度のブレーキトルクを作用させる状態とすることが好ましい。より具体的には、人の力で装置を動かせる程度のブレーキトルクが作用する状態とすることが好ましい。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の電磁ブレーキでは、電磁ブレーキ内の弾性部材の弾性力に抗して手動開放レバーを操作する必要があり、ブレーキ状態を容易に手動開放することが困難である。また、手動開放するとブレーキトルクがゼロになるため、装置を安全な状態に移行することが困難である。
【0006】
そこで、本発明は、ブレーキ状態を容易に手動開放可能であって、ブレーキ開放後に人の力で動作可能な程度のブレーキ制動となる無励磁作動型電磁ブレーキを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係る一側面に係る無励磁作動型電磁ブレーキは、
人の動作をアシストするまたは介護用のモータに用いられる無励磁作動型電磁ブレーキであって、
前記モータとともに回転軸線回りに回転する被制動部材と、
前記回転軸線に沿って移動可能に設けられた制動部材と、
前記制動部材を前記被制動部材に押し付ける弾性部材と、
通電時に前記制動部材を前記被制動部材から離間させる電磁石と、
前記弾性部材および前記電磁石を収容するハウジングと、
前記ハウジングの前記弾性部材を収容する収容部の長さを延伸可能な操作部と、を備え、
前記電磁ブレーキの作動後に、前記操作部を操作することにより、人の力によって前記被制動部材と前記制動部材とを摺動させられるように前記弾性部材の弾性力が低減される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、非常時にブレーキが作動しても、装置を装着している人や周囲の人がブレーキ状態を容易に手動開放できることができる。また、ブレーキ開放後、人の力で装置を動かせる程度のブレーキ制動にすることで、装置を安全な状態に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
無励磁作動型電磁ブレーキを搭載したモータ駆動式の介護装置の概念図である。
本発明の実施形態に係る無励磁作動型電磁ブレーキのブレーキ非作動状態の説明図である。
本発明の実施形態に係る無励磁作動型電磁ブレーキのブレーキ作動状態の説明図である。
本発明の実施形態に係る無励磁作動型電磁ブレーキのブレーキ手動解除構造の説明図である。
本発明の実施形態に係る無励磁作動型電磁ブレーキの操作部の回転角度に対するブレーキトルクの大きさを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。また、本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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