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公開番号
2025042534
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149616
出願日
2023-09-14
発明の名称
大人用の吸収性パッド
出願人
ユニ・チャーム株式会社
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
A61F
13/472 20060101AFI20250319BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】着用者の股下へのフィット性が良く、排泄液が漏れ難く、視覚によるユーザーの漏れへの不安も軽減される吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性コア(11)を有する吸収性物品(1)であって、股下部において、吸収性物品(1)の外縁は、幅方向の内側に括れた括れ部(Dc)を有し、括れ部(Dc)において、幅方向の長さが最も狭い最狭部(N)を有し、吸収性物品(1)の外縁は、前後方向における最狭部(N)の後端と前後方向における括れ部(Dc)の後端とを結んだ仮想線よりも外側に延出する延出部(E)を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
展開状態において、互いに直交する前後方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
吸収性コアを有する吸収性物品であって、
着用時に着用者の股下に位置する股下部において、前記吸収性物品の外縁は、前記幅方向の内側に括れた括れ部を有し、
前記括れ部において、前記幅方向の長さが最も狭い最狭部を有し、
前記吸収性物品の外縁は、前記前後方向における前記最狭部の後端と前記前後方向における前記括れ部の後端とを結んだ仮想線よりも外側に延出する延出部を有すること
を特徴とする吸収性物品。
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【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記最狭部の前記後端から前記括れ部の前記後端までの前記幅方向の長さを3分割した長さだけ、前記最狭部の前記後端よりも前記幅方向の外側にずれた位置を、第1位置としたとき、
前記括れ部は、前記第1位置よりも前記幅方向の内側に括れた第1括れ部と、前記第1括れ部以外の全ての部位である第2括れ部と、を有し、
前記第1括れ部の前記前後方向の長さは、前記第2括れ部の前記前後方向の長さよりも短いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記延出部の少なくとも一部は、前記前後方向における前記括れ部の中央位置よりも前側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品の外縁は、前記延出部よりも前記前後方向の後側において、前記仮想線よりも内側に括れた非延出部を有することを特徴とする吸収性物品。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記最狭部の前記後端と前記括れ部の前記後端との前記幅方向の中央位置を、第2位置としたとき、
前記前後方向の最も前側に位置する前記延出部は、前記第2位置よりも前記幅方向の内側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記最狭部の前記後端から前記括れ部の前記後端までの前記幅方向の長さを3分割した長さだけ、前記最狭部の前記後端よりも前記幅方向の外側にずれた位置を、第1位置としたとき、
前記括れ部は、前記第1位置よりも前記幅方向の内側に括れた第1括れ部を有し、
前記括れ部の前記後端は、前記吸収性物品の前記前後方向の中央位置よりも前記前後方向の後側に位置し、
前記括れ部の前記後端から前記吸収性物品の前記前後方向の中央位置までの前記前後方向の長さは、前記前後方向の最も前側に位置する前記第1括れ部の前記前後方向の長さよりも短いことを特徴とする吸収性物品。
【請求項7】
請求項4に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品の外縁は、前記非延出部において、前記前後方向に沿う直線部と、前記括れ部の前記後端に向かって前記幅方向の外側に傾斜した傾斜部と、を有することを特徴とする吸収性物品。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記前後方向において前記延出部と重複する重複領域と、
前記重複領域に前記前後方向の後側から隣接し、前記前後方向の長さが前記重複領域と同じである隣接領域と、を有し、
前記重複領域と前記隣接領域は、前記幅方向一方側の側部において、前記吸収性コアが存在しない非存在領域を各々有し、
前記重複領域の前記非存在領域の面積の方が、前記隣接領域の前記非存在領域の面積よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記最狭部の前記後端と前記括れ部の前記後端との前記幅方向の中央位置を、第2位置としたとき、
前記前後方向の最も前側に位置する前記延出部の前記幅方向の外側端は、前記第2位置、又は前記第2位置よりも前記幅方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品の肌側面から視認可能であり前記前後方向に沿ったラインを有し、
前記ラインは、前記厚さ方向において、前記吸収性コアの前記幅方向の中央部と重なること、を特徴とする吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
吸収性物品として縦長のパッド形状である吸収パッドが知られている。特許文献1に開示されている吸収パッドの縦方向に延びる縦輪郭線は、股下部に、横方向の内側に向かって凸の第1凸部と、背側部に、横方向の外側に向かって凸の第2凸部を有する。このように縦方向の中央部が括れた形状を成すことで、吸収パッドは、着用者の大腿部に引っ掛かりにくく、着用者の股間部から臀部にわたる部分に密着しやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-143208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の吸収パッドでは、横方向の長さの最短部が、吸収パッドを縦方向に二等分する縦中心線よりも背側寄りに配されている。つまり、背側において吸収パッドの縦輪郭線が最も深く括れている。そのため、吸収パッドを平面視したユーザーが、吸収パッドの背側の面積が小さいことを認識しやすい。そうすると、吸収パッドが臀部を包み込めずに排泄液が漏れてしまう不安感をユーザーが抱くおそれがある。実際に、吸収パッドの背側の横幅が小さいと、側臥位時等において排泄液が横漏れしやすくなってしまう。
【0005】
そこで、本発明は、上記のような問題を鑑みてなされたものであって、着用者の股下へのフィット性が良く、排泄液が漏れ難く、視覚によるユーザーの漏れへの不安も軽減される吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、
展開状態において、互いに直交する前後方向と幅方向と厚さ方向とを有し、
吸収性コアを有する吸収性物品であって、
着用時に着用者の股下に位置する股下部において、前記吸収性物品の外縁は、前記幅方向の内側に括れた括れ部を有し、
前記括れ部において、前記幅方向の長さが最も狭い最狭部を有し、
前記吸収性物品の外縁は、前記前後方向における前記最狭部の後端と前記前後方向における前記括れ部の後端とを結んだ仮想線よりも外側に延出する延出部を有すること
を特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、着用者の股下へのフィット性が良く、排泄液が漏れ難く、視覚によるユーザーの漏れへの不安も軽減される吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
展開かつ伸長状態の吸収性パッド1を肌側から見た平面図である。
図1の線I-Iでの吸収性パッド1の概略断面図である。
パッド1の外形形状についての説明図である。
パッド1の外形形状についての説明図である。
パッド1の外形形状についての説明図である。
図6A及び図6Bは、変形例のパッド1についての説明図である。
吸収性コア11の外形形状についての説明図である。
防漏壁部6についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
(態様1)
展開状態において、互いに直交する前後方向と幅方向と厚さ方向とを有し、吸収性コアを有する吸収性物品であって、着用時に着用者の股下に位置する股下部において、前記吸収性物品の外縁は、前記幅方向の内側に括れた括れ部を有し、前記括れ部において、前記幅方向の長さが最も狭い最狭部を有し、前記吸収性物品の外縁は、前記前後方向における前記最狭部の後端と前記前後方向における前記括れ部の後端とを結んだ仮想線よりも外側に延出する延出部を有することを特徴とする吸収性物品。
【0010】
態様1によれば、括れ部によって着用者の股下への吸収性物品のフィット性が高まる。一方、延出部によって急傾斜で吸収性物品の幅が広がり、最狭部よりも後側の吸収性物品の平面積が大きくなる。よって、排泄液の漏れを抑制でき、視覚的にもユーザーの漏れへの不安を軽減できる。
(【0011】以降は省略されています)
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