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公開番号
2025042081
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023148902
出願日
2023-09-14
発明の名称
電動式流量調節弁
出願人
リンナイ株式会社
代理人
弁理士法人青莪
主分類
F16K
31/04 20060101AFI20250319BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】グリスがガイドスリーブから溢れ出ることを抑制できるようにした電動式流量調節弁を提供する。
【解決手段】送りネジ機構4は、弁体2からのびる弁軸21が挿通されるガイドスリーブ41と、ガイドスリーブの上端部内周面に形成された雌ネジ41aに螺合する、弁軸に外挿固定される雄ネジ部材42と、モータ3の回転を雄ネジ部材に伝達する回転体43とで構成され、弁軸に、ガイドスリーブの内周面の雌ネジより軸方向先方部分に摺接するランド部211が設けられ、ランド部の軸方向尾方の端に、雄ネジ部材の軸方向先方の端面が当接する肩面211cを形成し、雄ネジ部材をガイドスリーブの上端部に螺入する際にグリスがガイドスリーブから溢れ出ることを抑制できるように、ランド部の外周面に、軸方向にのびる凹溝211dを肩面に達するように形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
弁筐内の弁体をモータにより送りネジ機構を介して軸方向に進退させるようにした電動式流量調節弁であって、送りネジ機構は、弁体から軸方向にのびる弁軸が挿通される、弁筐に固定のガイドスリーブと、ガイドスリーブのモータ寄りの端部である軸方向尾方の端部内周面に形成された雌ネジに螺合する、弁軸に外挿される雄ネジ部材と、雄ネジ部材が相対回転不能に、且つ、軸方向に摺動自在に係合する、モータにより回転駆動される回転体とで構成され、弁軸に、ガイドスリーブの内周面の雌ネジより軸方向先方部分に摺接するランド部が設けられ、ランド部の軸方向尾方の端に、雄ネジ部材の軸方向先方の端面が当接する肩面が形成されるものにおいて、
ランド部の外周面に、軸方向にのびる凹溝が肩面に達するように形成されることを特徴とする電動式流量調節弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁筐内の弁体をモータにより送りネジ機構を介して軸方向に進退させるようにした電動式流量調節弁に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種の電動式流量調節弁において、送りねじ機構は、一般的に、弁体から軸方向にのびる弁軸が挿通される、弁筐に固定のガイドスリーブと、ガイドスリーブのモータ寄りの端部である軸方向尾方の端部内周面に形成された雌ネジに螺合する、弁軸に外挿される雄ネジ部材と、雄ネジ部材が相対回転不能に、且つ、軸方向に摺動自在に係合する、モータにより回転駆動される回転体とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載のものとは異なるが、弁軸に、ガイドスリーブの内周面の雌ネジより軸方向先方部分に摺接するランド部を設けて、ランド部の軸方向尾方の端に、雄ネジ部材の軸方向先方の端面が当接する肩面を形成したものも知られている。
【0003】
ところで、電動式流量調節弁の組立に際しては、ガイドスリーブを弁筐に組み込む前に、ガイドスリーブに弁軸を軸方向先方からガイドスリーブの軸方向先方の端に弁体が当接するまで挿入し、この状態でガイドスリーブの軸方向尾方の端部内周にグリスを注入した後、雄ネジ部材を弁軸に外挿した状態でガイドスリーブの軸方向尾方の端部に螺入して、弁体とガイドスリーブと雄ネジ部材とから成るサブアッセンブリを組立て、このサブアッセンブリを弁筐に装着するようにしている。
【0004】
ここで、上記の如く弁軸のランド部の軸方向尾方の端に肩面が設けられている場合、ガイドスリーブの軸方向尾方の端部内周に注入されたグリスの軸方向先方への流動が肩面により抑制されるため、雄ネジ部材をガイドスリーブの軸方向尾方の端部に螺入する際に、グリスがガイドスリーブから軸方向尾方に溢れ出てしまうことがある。そして、溢れ出たグリスが作業者の手や工程設備に付着して、後の組付けに支障をきたしたり、後工程で弁軸への雄ネジ部材の溶着を行う場合には、溶着を行う箇所に付着したグリスを取り除く手間が生じたりする問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-105772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、雄ネジ部材をガイドスリーブの軸方向尾方の端部に螺入する際にグリスがガイドスリーブから溢れ出ることを抑制できるようにした電動式流量調節弁を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、弁筐内の弁体をモータにより送りネジ機構を介して軸方向に進退させるようにした電動式流量調節弁であって、送りネジ機構は、弁体から軸方向にのびる弁軸が挿通される、弁筐に固定のガイドスリーブと、ガイドスリーブのモータ寄りの端部である軸方向尾方の端部内周面に形成された雌ネジに螺合する、弁軸に外挿される雄ネジ部材と、雄ネジ部材が相対回転不能に、且つ、軸方向に摺動自在に係合する、モータにより回転駆動される回転体とで構成され、弁軸に、ガイドスリーブの内周面の雌ネジより軸方向先方部分に摺接するランド部が設けられ、ランド部の軸方向尾方の端に、雄ネジ部材の軸方向先方の端面が当接する肩面が形成されるものにおいて、ランド部の外周面に、軸方向にのびる凹溝が肩面に達するように形成されることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、雄ネジ部材をガイドスリーブの軸方向尾方の端部に螺入する際に、当該端部に注入されているグリスが凹溝に入り込むようにして肩面よりも軸方向先方に流動する。そのため、グリスがガイドスリーブから軸方向尾方に溢れ出ることを抑制できる。その結果、溢れ出たグリスが作業者の手や工程設備に付着して、後の組付けに支障をきたしたり、後工程で弁軸への雄ネジ部材の溶着を行う場合には、溶着を行う箇所に付着したグリスを取り除く手間が生じたりする問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態の電動式流量調節弁の切断側面図。
実施形態の電動式流量調節弁に設けられる弁体、ガイドスリーブ及び雄ネジ部材の分離状態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照して、100は、給水路101を介して供給される水を加熱して給湯路102に供給する熱交換器である。そして、給水路101からの水を熱交換器100と熱交換器100に並列のバイパス路103とに分流するバイパスサーボとして本発明の実施形態の電動式流量調節弁Aを用いている。
(【0011】以降は省略されています)
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