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公開番号
2025041528
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2024128783
出願日
2024-08-05
発明の名称
ポリアミドおよびその製造方法ならびにポリアミドを含むフィルム
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
69/26 20060101AFI20250318BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐熱性、成形性、柔軟性、および外観に優れたポリアミドおよびその製造方法ならびに前記ポリアミドを含むフィルムを提供すること。
【解決手段】炭素数18~48の脂肪族ジカルボン酸(A)からなる単位;炭素数18~48の脂肪族ジアミン(B)からなる単位および/または炭素数4~16の脂肪族ジアミン(D)からなる単位;ならびに炭素数4~12の芳香族/脂肪族ジカルボン酸(C)からなる単位を含むポリアミドであって、前記ポリアミドの溶融粘度が40~200Pa・sである、ポリアミド。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素数18~48の脂肪族ジカルボン酸(A)からなる単位;
炭素数18~48の脂肪族ジアミン(B)からなる単位および/または炭素数4~16の脂肪族ジアミン(D)からなる単位;ならびに
炭素数4~12の芳香族/脂肪族ジカルボン酸(C)からなる単位
を含むポリアミドであって、
前記ポリアミドの溶融粘度が40~200Pa・sである、ポリアミド。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記ポリアミドを構成する全モノマー成分に対して、前記炭素数18~48の脂肪族ジカルボン酸(A)からなる単位の含有量が30~80質量%、前記炭素数18~48の脂肪族ジアミン(B)からなる単位の含有量が0~45質量%、前記炭素数4~12の芳香族/脂肪族ジカルボン酸(C)からなる単位の含有量が5~25質量%、前記炭素数4~16の脂肪族ジアミン(D)からなる単位の含有量が10~40質量%である、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項3】
前記炭素数18~48の脂肪族ジカルボン酸(A)がダイマー酸である、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項4】
前記炭素数18~48の脂肪族ジアミン(B)がダイマージアミンである、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項5】
前記炭素数4~12の芳香族/脂肪族ジカルボン酸(C)がテレフタル酸である、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項6】
前記炭素数4~16の脂肪族ジアミン(D)が1,10-デカンジアミンである、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項7】
前記ポリアミドは、290℃以上の融点を有する、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項8】
前記ポリアミドは600MPa以下の曲げ弾性率を有する、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項9】
前記ポリアミドは60%以下のヘーズを有する、請求項1に記載のポリアミド。
【請求項10】
可塑剤成分の含有量は、ポリアミドに対して、0.5質量%以下である、請求項1に記載のポリアミド。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐熱性、成形性、柔軟性、および外観に優れたポリアミドおよびフィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
柔軟性が高いポリアミドは、チューブ・ホース類、日用品シューズ、シール材等に広く用いられている。このようなポリアミドには、通常、柔軟性を付与するために、ポリエーテル成分および/またはポリエステル成分を含有している。近年、このようなポリアミドは、自動車部品、電子機器周辺部品、電池材料等の分野への適用が検討されており、前記分野で用いるポリアミドにはさらに高い耐熱性が要求されている。
【0003】
耐熱性が高いポリアミドを得るためには、重合温度を高くする必要がある。重合温度を高くすると、柔軟性付与のために用いられるポリエーテル成分およびポリエステル成分が分解するため分子量が低下し、さらに性能が不十分になるという問題がある。
【0004】
ポリエーテル成分およびポリエステル成分を用いないポリアミドとしては、特許文献1に、アジピン酸と1,4-ブチレンジアミンとダイマー酸とダイマージアミンとからなるポリアミドが開示されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のポリアミドは、耐熱性は向上するものの、柔軟性が十分に向上しないという問題があった。
【0006】
特許文献2および特許文献3には、耐熱性および柔軟性に優れたポリアミドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2014-506614号公報
国際公報2020/085360号パンフレット
国際公報2022/054944号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載のポリアミドは、原料となる炭素数4~12の芳香族ジカルボン酸に、炭素数18~44の脂肪族ジカルボン酸や炭素数18~44の脂肪族ジアミン、炭素数4~12の脂肪族ジアミンをほぼ同時に加えて重合されるため、仕込みの段階で高比重の芳香族ジカルボン酸が沈殿して偏在化し、十分に高分子量化できない場合があったり、未反応のモノマーや塩が残存し、外観不良が生じたりする場合があった。
【0009】
一方、特許文献3に記載のポリアミドは、ハードセグメントとなる炭素数4~12の芳香族ジカルボン酸と炭素数4~12の脂肪族ジアミンを先に反応させてプレポリマー(塩)を生成し、その後にソフトセグメントを形成する炭素数18~44の脂肪族ジカルボン酸、炭素数18~44の脂肪族ジアミンを一定の割合で加えて重合される。この方法では、ブロック性の高いポリアミドが得られ、耐熱性・柔軟性は良好であるが、ソフトセグメントが長いため溶融時に流動しやすく、成形性が不良となる場合があったり、未反応のモノマーや塩が残存し、外観不良が生じたりする場合があった。
【0010】
また、従来技術においては、分子量が不均一となる場合があったり、原料モノマーの反応率が不十分で高分子量化できなかったりする場合があった。
(【0011】以降は省略されています)
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