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公開番号2025041134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148236
出願日2023-09-13
発明の名称リリーフ弁、ネガコンリリーフ弁、及び制御弁
出願人ナブテスコ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16K 17/04 20060101AFI20250318BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】騒音を低減でき、加えて温度特性を良好にするともに流体力の影響を小さくできるリリーフ弁、ネガコンリリーフ弁、及び制御弁を提供する。
【解決手段】実施形態のネガコンリリーフ弁10は、ケース2と、ケース2に取り付けられ、作動油が通過されるリリーフ弁本体20と、を備える。リリーフ弁本体20は、リリーフ弁本体20を通過する作動油に抵抗を付与する第1絞り43及び第2絞り55を少なくとも有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、
前記ケースに取り付けられ、流体が通過されるリリーフ弁本体と、
を備え、
前記リリーフ弁本体は、前記リリーフ弁本体を通過する前記流体に抵抗を付与する絞りを少なくとも2つ有する、
リリーフ弁。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記リリーフ弁本体は筒状に形成されており、
前記絞りは、前記リリーフ弁本体の径方向に形成されている、
請求項1に記載のリリーフ弁。
【請求項3】
前記リリーフ弁本体は、
前記ケースに固定されたキャップと、
前記キャップ内に収納されたポペットと、
を備え、
前記キャップと前記ポペットとは、それぞれ前記絞りを有する、
請求項1又は請求項2に記載のリリーフ弁。
【請求項4】
前記キャップと前記ポペットとは、それぞれ1つずつ前記絞りを有し、
前記キャップに前記絞りのうちの第1絞りが設けられ、前記ポペットに前記絞りのうちの第2絞りが設けられている、
請求項3に記載のリリーフ弁。
【請求項5】
前記ポペットは、
前記キャップ内に収納されて前記第2絞りが設けられたポペット本体と、
前記ポペット本体内に収納されたガイドと、
を備え、
前記ポペットはさらに前記絞りを有し、
前記ガイドに前記絞りのうちの第3絞りが設けられている、
請求項4に記載のリリーフ弁。
【請求項6】
前記リリーフ弁本体は、
前記ケースに固定されたキャップと、
前記キャップ内に収納されたポペットと、
を備え、
前記ポペットは、
ポペット本体と、
前記ポペット本体内に収納されたガイドと、
を備え、
前記キャップ、前記ポペット本体、及び前記ガイドのうちの選択した2つは、前記絞りを有する、
請求項1に記載のリリーフ弁。
【請求項7】
前記第1絞り、前記第2絞り、及び前記第3絞りのうち隣り合う絞りは、互いに離れた位置に設けられている、
請求項5に記載のリリーフ弁。
【請求項8】
前記第1絞り、前記第2絞り、及び前記第3絞りのそれぞれの前記流体の出口側に設けられ、前記第1絞り、前記第2絞り、及び前記第3絞りの軸方向と交差する壁部を備える、
請求項7に記載のリリーフ弁。
【請求項9】
アンロード通路の最下流に設けられ、ネガティブコントロール方式のポンプ流量制御用圧力を発生させるネガコンリリーフ弁において、
ケースと、
前記ケースに取り付けられ、流体が通過されるリリーフ弁本体と、
を備え、
前記リリーフ弁本体は、前記リリーフ弁本体を通過する前記流体に抵抗を付与し、前記ポンプ流量制御用圧力を発生させるための絞りを少なくとも2つ有する、
ネガコンリリーフ弁。
【請求項10】
可変容量ポンプから吐出される流体が通過するアンロード通路の途中に設けられ、前記流体が供給される複数の方向切換弁と、
前記アンロード通路の前記方向切換弁よりも下流側に設けられ、前記方向切換弁の下流側にネガティブコントロール方式のポンプ流量制御用圧力を発生させるネガコンリリーフ弁と、
を備え、
前記ポンプ流量制御用圧力に基づいて前記可変容量ポンプの吐出量を制御する、
制御弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リリーフ弁、ネガコンリリーフ弁、及び制御弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
制御弁のなかには、ネガティブコントロール方式のポンプ流量制御用圧力(以下、ネガコン圧という場合がある)を発生させる、いわゆるネガコンリリーフ弁を備えたものが知られている。ネガコンリリーフ弁の中には、例えば、第1絞りと第2絞りとの2つの絞りが2か所に分けて設けられ、2つの絞りが直列に連結されたものがある。各絞りは、ネガコンリリーフ弁を通過する作動油(流体)に抵抗を付与する。
【0003】
2つの絞りを2か所に分けて直列に設けることにより、1つの絞りを設ける場合と比べて、第1絞りを流れる作動油の流速と、第2絞りを流れる作動油の流速を低速にできる。第1絞りの流速と第2絞りの流速を低速にすることにより、例えば、2つの絞りから噴流が噴出することにより発生する騒音を低減することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3690839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の従来技術では、第2絞りは、キャップとポペットとの摺動部におけるポペットのリフト方向に長く形成されている。第2絞りの長さが長い場合、絞りの前後差圧を小さく抑えることが難しい。このため、第2絞りからの噴流速度を低速に抑えにくく、第2絞りから噴出される噴流による騒音が大きくなる可能性があった。
また、絞りが長い場合、絞りが短い場合と比べて作動油の油温により圧損特性の変化が大きくなる。このため、ネガコンリリーフ弁によるネガコン圧が油温による温度特性で大きく変化する可能性があった。
【0006】
本発明は、騒音を低減できるとともに、温度特性を良好にできるリリーフ弁、ネガコンリリーフ弁、及び制御弁を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
本発明の一態様に係るリリーフ弁は、ケースと、前記ケースに取り付けられ、流体が通過されるリリーフ弁本体と、を備え、前記リリーフ弁本体は、前記リリーフ弁本体を通過する前記流体に抵抗を付与する絞りを少なくとも2つ有する。
【0008】
このように、リリーフ弁の絞りを少なくとも2つに分割した構成とし、分割した分、絞りの長さを短くできる。すなわち、分割した各々の絞りに連続させて流体を流すことができる。これにより、分割した絞りに流れる流体の前後差圧を小さく抑え、絞りに流れる流体の流速を低速にできる。したがって、少なくとも2つの絞りから噴出される噴流による騒音を低減できる。
少なくとも2つの絞りの長さを短くすることにより、流体の流体温の変化を小さく抑えることができ、流体の温度特性を良好にできる。
【0009】
上記構成では、前記リリーフ弁本体は筒状に形成されており、前記絞りは、前記リリーフ弁本体の径方向に形成されてもよい。
さらに、少なくとも2つの絞りをリリーフ弁本体の径方向に形成した。よって、少なくとも2つの絞りをリリーフ弁本体のリフト方向に対して直交させることができる。これにより、リリーフ弁本体が流体の流体力から受ける影響を小さくできる。
【0010】
上記構成では、前記リリーフ弁本体は、前記ケースに固定されたキャップと、前記キャップ内に収納されたポペットと、を備え、前記キャップと前記ポペットとは、それぞれ前記絞りを有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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