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公開番号2025040921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2024014909,2023147332
出願日2024-02-02,2023-09-12
発明の名称空調システム
出願人東京瓦斯株式会社
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F24F 11/30 20180101AFI20250317BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】経済的なメリットを向上させる。
【解決手段】空調システムのサーバ制御装置は、GHPの過去の運転時間の実績値に基づいて、GHPの運転時間をGHPの性能が保障される期間である性能保障期間に亘って累積した性能保障期間の累積運転時間の推定値を導出し、性能保障期間の累積運転時間の推定値に基づいて、性能保障期間中のGHPのメンテナンスの回数の推定値を導出し、メンテナンスの回数の推定値に基づいて、メンテナンスの回数を削減するために削減を要するGHPの累積運転時間である削減時間を導出し、削減時間に基づいて、EHPの単独運転とGHPの単独運転との切り替えが行われる空調負荷率を示す境界値を、現時点の値よりも大きい値となるように導出し、境界値に基づいて運転比率を導出する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、電動機を駆動源として熱媒体を圧縮する電気駆動式圧縮機を有するEHPと、
少なくとも、ガスエンジンを駆動源として熱媒体を圧縮するエンジン駆動式圧縮機を有するGHPと、
前記GHPの運転時間の実績値を日時に関連付けて記憶する記憶装置と、
前記EHPと前記GHPとの運転比率を導出し、導出した運転比率を前記EHPおよび前記GHPに指示するサーバ制御装置と、
を備え、
前記サーバ制御装置は、
前記GHPの過去の運転時間の実績値に基づいて、前記GHPの運転時間を前記GHPの性能が保障される期間である性能保障期間に亘って累積した前記性能保障期間の累積運転時間の推定値を導出し、
前記性能保障期間の累積運転時間の推定値に基づいて、前記性能保障期間中の前記GHPのメンテナンスの回数の推定値を導出し、
前記メンテナンスの回数の推定値に基づいて、前記メンテナンスの回数を削減するために削減を要する前記GHPの累積運転時間である削減時間を導出し、
前記削減時間に基づいて、前記EHPの単独運転と前記GHPの単独運転との切り替えが行われる空調負荷率を示す境界値を、現時点の値よりも大きい値となるように導出し、
前記境界値に基づいて前記運転比率を導出する、空調システム。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記サーバ制御装置は、
導出された前記境界値が所定値以下であるかを判定し、
導出された前記境界値が所定値以下であると判定した場合、導出された前記境界値に基づいて前記運転比率を導出する、請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記サーバ制御装置は、
前記削減時間と、前記性能保障期間のうち現時点から前記性能保障期間の終了時点までの期間である未経過期間の長さとに基づいて、前記境界値を、現時点の値よりも大きい値となるように導出する、請求項1に記載の空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、EHP(電気式ヒートポンプ)とGHP(ガスヒートポンプ)とを含む空調システムに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、EHPとGHPとを備える空調システムが開示されている。かかる特許文献1では、未来の施設電力推移が推定され、契約電力から未来の施設電力推移を減算してEHPおよびGHPで利用可能な電力の推移である空調電力推移が導出される。そして、特許文献1では、空調電力推移に基づいて、EHPとGHPとの運転負荷率を按分した組み合わせが複数生成され、その組み合わせの中で電力およびガスの料金の合計が最小となる組み合わせがEHPとGHPとの運転比率として決定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6322173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
GHPの性能保障期間中におけるGHPのメンテナンスの回数を抑制することができれば、メンテナンスを抑制した分の料金が発生せず、ユーザにとって経済的なメリットを向上させることができる。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑み、経済的なメリットを向上させることが可能な空調システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の空調システムは、少なくとも、電動機を駆動源として熱媒体を圧縮する電気駆動式圧縮機を有するEHPと、少なくとも、ガスエンジンを駆動源として熱媒体を圧縮するエンジン駆動式圧縮機を有するGHPと、GHPの運転時間の実績値を日時に関連付けて記憶する記憶装置と、EHPとGHPとの運転比率を導出し、導出した運転比率をEHPおよびGHPに指示するサーバ制御装置と、を備え、サーバ制御装置は、GHPの過去の運転時間の実績値に基づいて、GHPの運転時間をGHPの性能が保障される期間である性能保障期間に亘って累積した性能保障期間の累積運転時間の推定値を導出し、性能保障期間の累積運転時間の推定値に基づいて、性能保障期間中のGHPのメンテナンスの回数の推定値を導出し、メンテナンスの回数の推定値に基づいて、メンテナンスの回数を削減するために削減を要するGHPの累積運転時間である削減時間を導出し、削減時間に基づいて、EHPの単独運転とGHPの単独運転との切り替えが行われる空調負荷率を示す境界値を、現時点の値よりも大きい値となるように導出し、境界値に基づいて運転比率を導出する。
【0007】
また、サーバ制御装置は、導出された境界値が所定値以下であるかを判定し、導出された境界値が所定値以下であると判定した場合、導出された境界値に基づいて運転比率を導出するようにしてもよい。
【0008】
また、サーバ制御装置は、削減時間と、性能保障期間のうち現時点から性能保障期間の終了時点までの期間である未経過期間の長さとに基づいて、境界値を、現時点の値よりも大きい値となるように導出するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、経済的なメリットを向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態にかかる空調システムの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図2は、ガス料金テーブルの一例を示す図である。
図3は、運転マップの一例を示す図である。
図4は、第1実施形態における運転比率の決定および運転マップの生成について説明するフローチャートである。
図5は、第1実施形態の変形例における運転比率導出部が行う処理の流れを説明するフローチャートである。
図6は、第2実施形態にかかる空調システムの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図7は、目標電力デマンド設定値の決定方法の概略を説明する図である。
図8は、設定値導出部の動作の流れを説明するフローチャートである。
図9は、第3実施形態にかかる空調システムの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図10は、GHPの運転時間の制御に関する処理の流れを説明するフローチャートである。
図11は、空調負荷率の境界値の導出について説明する図である。
図12は、第4実施形態にかかる空調システムの構成の一例を示す概略ブロック図である。
図13は、第4実施形態において実行される処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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