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公開番号2025040715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147683
出願日2023-09-12
発明の名称磁気記録再生装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 33/12 20060101AFI20250317BHJP(情報記憶)
要約
【課題】 磁気記録再生装置におけるコンタミネーションを低減する。
【解決手段】 実施形態に係る磁気記録再生装置は、磁気記録媒体、及び磁気記録媒体に磁気情報を記録または再生する磁気ヘッドを収容する筐体と、筐体内に設けられた、ポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を含む合成吸着材とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁気記録媒体、及び前記磁気記録媒体に磁気情報を記録または再生する磁気ヘッドを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられた、ポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を含む合成吸着材とを備える磁気記録再生装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記合成吸着材は、前記筐体内の部品の少なくとも一部に適用される請求項1に記載の磁気記録再生装置。
【請求項3】
前記部品は、前記合成吸着材を用いて形成されている請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項4】
前記部品は、前記合成吸着材を含む混合材料を用いて形成されている請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項5】
前記部品は、部品本体と、前記部品本体上に設けられ、前記合成吸着材を含有する被膜とを有する請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項6】
前記被膜は、前記合成吸着材の塗布膜である請求項5に記載の磁気記録再生装置。
【請求項7】
前記部品本体と前記被膜との間に、接着層がさらに設けられている請求項5に記載の磁気記録再生装置。
【請求項8】
前記部品はヘッドスタックアッセンブリであり、前記合成吸着材は、前記ヘッドスタックアッセンブリの側面の少なくとも一部に設けられている請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項9】
前記部品は、インナーストッパー、VCMスリーブ、スポイラ、及びデシカントハウジングケースのうち少なくとも1つである請求項2に記載の磁気記録再生装置。
【請求項10】
前記合成吸着材は、前記磁気記録媒体と前記筐体との間の隙間に設けられている請求項1に記載の磁気記録再生装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気記録再生装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
メディア、ヘッドへのコンタミネーションは、磁気記録再生装置に障害を引き起こす原因となる。そのため、従来は、呼吸フィルターに活性炭を取り付け、有機系アウトガスを吸着している。しかしながら、呼吸フィルターは、ヘッド、メディアから離れておりメディア、ヘッド付近でのガス吸着効率が悪い。また、活性炭はパーティクルが発生しやすく加工の観点から使用用途が限定される。活性炭の代わりに、グラフェン粒子を容器に封入したものをHDD内に取り付けガス吸着させるという技術があるが、加工性やパーティクルの発生の改善は十分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
欧州特許出願公開第3419022号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、磁気記録再生装置におけるコンタミネーションを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、磁気記録媒体、及び前記磁気記録媒体に磁気情報を記録または再生する磁気ヘッドを収容する筐体と、
前記筐体内に設けられた、ポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を含む合成吸着材とを備える磁気記録再生装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)のベースおよびトップカバーを示す分解斜視図である。
図2は、カバーを取外した状態の前記HDDの平面図である。
図3は、HDDのヘッドスタックアッセンブリ(HSA)の一部を示す斜視図である。
図4は、実施例1-2に係るHDDの平面図である。
図5は、スポイラの断面図である。
図6は、実施例2-1に係るHDDの分解斜視図である。
図7は、カバーを取外した状態の実施例2-1に係るHDDの平面図である。
図8は、図7のA-A線に沿った断面図である。
図9は、合成吸着材フィルターの一例を表す平面図である。
図10は、合成吸着材フィルターの他の一例を表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施形態に係る磁気記録再生装置は、磁気記録媒体、及び磁気記録媒体に磁気情報を記録または再生する磁気ヘッドを収容する筐体と、筐体内に設けられた、ポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を含む合成吸着材とを備える。
実施形態によれば、ポリスチレン-ジビニルベンゼン共重合体を含む合成吸着材を用いることにより、パーティクル等の塵埃を発生することなく、有機ガスを吸着することが可能となり、コンタミネーションの低減を行うことができる。
【0008】
合成吸着材は、筐体内の部品の少なくとも一部に適用することができる。あるいは、合成吸着材は、磁気記録媒体と筐体との間の隙間に設けることができる。
ここでいう、適用することは、以下のような構成にすることを含む。
例えば、部品を合成吸着材を用いて形成する構成、または、部品を合成吸着材と他の材料を含む混合材料を用いて形成する構成にすることができる。
さらに、例えば、部品を、部品本体と、部品本体上に設けられ、合成吸着材を含有する被膜とを有する構成にすることができる。被膜として合成吸着材の塗布膜を用いることができる。部品本体と被膜との間に、接着層をさらに設けることができる。例えば、シート状の合成吸着材に接着層を積層して合成吸着材吸着シートを作成し、部品に貼り付けることができる。
【0009】
部品として、ヘッドスタックアッセンブリ(HSA)、インナーストッパー、VCMスリーブ、スポイラ、またはデシカントハウジングケースがあげられる。
合成吸着材は、ヘッドスタックアッセンブリの少なくとも一部例えば側面に設けることができる。合成吸着材は、スポイラの少なくとも一部例えば側面に設けることができる。合成吸着材は、デシカントハウジングケース、インナーストッパー、及びVCMスリーブの少なくとも一部例えば外表面に設けることができる。また、スポイラ、デシカントハウジングケース、インナーストッパー、及びVCMスリーブを、各々、合成吸着材または合成吸着材と他の材料を含む混合材料により形成することができる。
磁気記録媒体と筐体との間の隙間に設けられる合成吸着材は、プレートに形成することができる。プレートは、網目状の穴あき構造例えば格子状の構造、またはハニカム構造などを有することができる。
使用される合成吸着材は、必要に応じて表面に官能基を付加させることができる。
【0010】
以下、実施例を示し、実施形態を具体的に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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