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公開番号
2025039985
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146606
出願日
2023-09-11
発明の名称
バイオマス固化体およびバイオマス固化体の製造方法
出願人
株式会社Sunflowers
,
独立行政法人国立高等専門学校機構
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/00 20060101AFI20250314BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】藁に含まれる微生物を用いてカルシウム化合物を固体化したバイオマス固化体およびバイオマス固化体の製造方法を提供する。
【解決手段】藁と、乳酸カルシウムと、水とを含む混合物を混合し、乾燥することにより、藁に含まれる微生物の機能により、バイオマス固化体が得られる。バイオマス固化体は、藁と、乳酸カルシウムと、炭酸カルシウムとを含んでいる。藁は微生物を生きたまま保持する機能を有しており、水が加えられると、藁に含まれる微生物が休眠から回復し、乳酸カルシウムを代謝することにより二酸化炭素が生成され、周辺のカルシウムイオンと結合して炭酸カルシウムが生成され、強度が向上すると共に、ひび割れや亀裂等の箇所が自発的に修復される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
藁と、乳酸カルシウムと、炭酸カルシウムとを含むことを特徴とするバイオマス固化体。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
藁の割合は、40質量%以上60質量%以下であることを特徴とする請求項1記載のバイオマス固化体。
【請求項3】
藁に含まれる微生物の機能により固化されたものであることを特徴とする請求項1記載のバイオマス固化体。
【請求項4】
プリスティア アリアバッタイ(Priestia aryabhattai)、および、プリスティア メガテリウム(Priestia megaterium)を含むことを特徴とする請求項1記載のバイオマス固化体。
【請求項5】
藁と、乳酸カルシウムと、水とを含む混合物を混合し、乾燥して固化する固化工程を含むことを特徴とするバイオマス固化体の製造方法。
【請求項6】
前記混合物における藁の割合は、13質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項5記載のバイオマス固化体の製造方法。
【請求項7】
藁に含まれる微生物の機能により炭酸カルシウムを析出させて固化したことを特徴とする請求項5記載のバイオマス固化体の製造方法。
【請求項8】
前記混合物は、プリスティア アリアバッタイ(Priestia aryabhattai)、および、プリスティア メガテリウム(Priestia megaterium)を含むことを特徴とする請求項5記載のバイオマス固化体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築土木資材等に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
粉末状のカルシウム化合物を固体化する方法としては、従来から、例えば、炭酸カルシウム粉末に水を加えて所定条件で加温・加圧することにより炭酸カルシウムを固体化する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、加温・加圧が必要であるという問題があった。近年では、省エネルギーが求められており、新しい方法の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-290949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような問題に基づきなされたものであり、藁に含まれる微生物を用いてカルシウム化合物を固体化したバイオマス固化体およびバイオマス固化体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のバイオマス固化体は、藁と、乳酸カルシウムと、炭酸カルシウムとを含むものである。
【0006】
本発明のバイオマス固化体の製造方法は、藁と、乳酸カルシウムと、水とを含む混合物を混合し、乾燥して固化する固化工程を含むものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のバイオマス固化体によれば、藁と、乳酸カルシウムと、炭酸カルシウムとを含んでいるので、藁に含まれる微生物の機能により、容易にカルシウム化合物を固体化することができ、軽量で強度が高い多孔質体を容易に得ることができる。また、藁に含まれる微生物を生きたまま保持することができるので、吸湿または水を添加することにより、微生物が休眠から回復し、乳酸カルシウムを代謝することにより二酸化炭素(CO
2
)が生成され、周辺のカルシウムイオンと結合して炭酸カルシウムが生成し、強度を更に向上させることができると共に、ひび割れや亀裂等の箇所を自発的に修復することができる。
【0008】
本発明のバイオマス固化体の製造方法によれば、藁と、乳酸カルシウムと、水とを含む混合物を混合し、乾燥することにより、藁に含まれる微生物の機能により、容易に本発明のバイオマス固化体を得ることができる。また、任意の形状に容易に成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施例により得られたバイオマス固化体の構造を表す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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