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公開番号2025038628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2023145357
出願日2023-09-07
発明の名称支援装置、支援方法、支援プログラム
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類G06Q 50/22 20240101AFI20250312BHJP(計算;計数)
要約【課題】人員及び人件費を削減しながら、車いすユーザの電車への乗り降りを支援することができる、支援装置、支援方法、支援プログラムを提供する。
【解決手段】支援装置は、改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、電車とホームとの間の隙間の幅及び電車の床面とホームの面との高さの差を推定する推定部と、隙間の幅及び高さの差に基づいて、電車の床面とホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録する登録部と、
改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断する判断部と、
電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する推定部と、
前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、
を備える、
支援装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記個人識別情報は、前記ユーザの顔情報であり、ユーザが前記改札を通過する際の顔認証を行う認証部をさらに備える、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項3】
前記登録部は、前記ユーザ情報として、さらに、乗車日時、降車日時、乗車駅、降車駅、乗車する車両番号、及び降車する車両番号の少なくとも1つを含む乗降情報を前記支援装置に登録する、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項4】
前記スロープ制御指令部は、前記ホームに設置された検知装置によって車いすユーザが検知された場合に、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるように前記スロープを制御する指令を出力する、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項5】
前記電車内の他の乗客に対する、車いすユーザが前記電車に乗り降りする旨の通知を制御する通知制御部をさらに備える、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項6】
前記ユーザの所有するユーザ端末に、前記スロープを備える前記電車の運行情報を提供する運行情報提供部をさらに備える、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項7】
前記スロープは、少なくとも3つの板状部材が回動可能に連結された構造を有し、
前記板状部材には、車いすの通過を検知するセンサが設けられており、
前記スロープは、前記センサによる検知に基づいて、車いすが通過する前記板状部材が水平となるように制御される、
請求項1に記載の支援装置。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録し、
改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断し、
電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定し、
前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力する、
支援方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録する処理と、
改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断する処理と、
電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する処理と、
前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力する処理と、
を実行させる、
支援プログラム。
【請求項10】
改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、
電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する推定部と、
前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、
を備える、
支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、支援装置、支援方法、支援プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
車いすユーザが電車に乗り降りする場合、乗り降りする駅に事前に連絡し、駅員が電車とホームとの間にスロープを架け渡す必要がある。例えば、特許文献1には、自動改札機及び構内インフラを備える駅に設けられる駅乗降車支援システムと、駅乗降車支援システムからアクセス可能なサーバとを備える、列車支援システムが記載されている。当該列車支援システムでは、車いすユーザと、自動改札機と通信可能な個人識別媒体の識別子とを対応付けてデータベースに登録する。そして、駅乗降車支援システムは、自動改札機からの入場者が車いす利用者に該当するか否かを、当該自動改札機により取得された個人識別媒体の識別子をキーとしてサーバに問い合わせる。そして、入場者が車いす利用者に該当する場合に、車いすユーザ向けの車両の停車位置における、ホームドアのランプを点灯させることにより、乗降支援サービスを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-165202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電車とホームとの間の隙間の幅及び電車の床面とホームの面との高さの差は、駅によって異なる。そのため、特許文献1に記載のシステムにおいても、車いすユーザが電車に乗り降りする際には、スロープを架け渡す人員が必要となり、その分、人員及び人件費がかかるという問題がある。また、近年、増加傾向がある無人駅では、このような対応が難しい場合があるという問題がある。
【0005】
本開示の目的は、人員及び人件費を削減しながら、車いすユーザの電車への乗り降りを支援することができる、支援装置、支援方法、支援プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る支援装置は、ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録する登録部と、改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断する判断部と、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する推定部と、前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、を備える。
【0007】
本開示に係る支援方法は、コンピュータが、ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録し、改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断し、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定し、前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力する方法である。
【0008】
本開示に係る支援プログラムは、コンピュータに、ユーザの個人識別情報と、前記ユーザが車いすユーザであるか否かを少なくとも示すユーザ情報とを対応付けて支援装置に登録する処理と、改札において取得された前記個人識別情報に基づいて、前記改札を通過したユーザが車いすユーザであるか否かを判断する処理と、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する処理と、前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力する処理と、を実行させる、プログラムである。
【0009】
本開示に係る支援装置は、改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、電車の車体に設置された少なくとも2台のカメラによって取得された画像に基づいて、前記電車とホームとの間の隙間の幅及び前記電車の床面と前記ホームの面との高さの差を推定する推定部と、前記改札を通過したユーザが車いすユーザである場合に、前記隙間の幅及び前記高さの差に基づいて、前記電車の床面と前記ホームの面との間に架け渡されるようにスロープを制御する指令を出力するスロープ制御指令部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、人員及び人件費を削減しながら、車いすユーザの電車への乗り降りを支援することができる、支援装置、支援方法、支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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