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公開番号2025037367
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144259
出願日2023-09-06
発明の名称移動体位置検出システム
出願人沖電気工業株式会社
代理人弁理士法人レクスト国際特許事務所
主分類B61L 25/02 20060101AFI20250311BHJP(鉄道)
要約【目的】設置費用及びメンテナンス費用を抑え且つ消費電力の低減を図ることが可能な移動体位置検出システムを提供することを目的とする。
【構成】本発明は、鉄道車両の走行経路に沿って設置された複数の受信器と、情報処理装置と、鉄道車両に設置されている振動発電機、蓄電部及び情報処理装置と、を有する。振動発電機は、鉄道車両の走行中の振動によって発電し、蓄電部は、振動発電機が発電する度にその発電した電圧によって充電される。送信器は、蓄電部に蓄積された電力が所定量に到達したときにこの蓄電部で生成された電圧によって動作可能な状態となり、識別番号を無線送信する。情報処理装置は、識別番号を受信した受信回数を計数し、受信回数に基づき鉄道車両が走行経路を走行した走行距離を求め、この走行距離から鉄道車両の走行経路上の位置を求める。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の受信器と、
前記複数の受信器と接続されている情報処理装置と、
鉄道車両に設置されており、前記鉄道車両における走行経路の走行中に生じる振動によって発電する振動発電機と、
前記鉄道車両に設置されており、前記振動発電機が発電する度に前記発電した電圧によって充電される蓄電部と、
前記鉄道車両に設置されており、前記蓄電部に蓄積された電力が所定量に到達したときに前記蓄電部で生成された電圧によって動作可能な状態となり、前記鉄道車両を識別する識別番号を無線送信する送信器と、を有し、
前記複数の受信器のうちで前記送信器が無線送信した前記識別番号を受信した受信器は、前記受信した前記識別番号を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記識別番号を受信した受信回数を計数し、前記受信回数に基づき前記鉄道車両が前記走行経路を走行した走行距離を求め、前記走行距離から前記鉄道車両の前記走行経路上の位置を求めることを特徴とする移動体位置検出システム。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記情報処理装置は、前記鉄道車両の出発地点を含む前記走行経路上の複数の拠点と、前記複数の拠点における互いに隣接する拠点間の各々の経路長と、を表す走行経路情報を記憶する記憶部を含み、
前記走行経路情報及び前記走行距離に基づき、前記鉄道車両における前記複数の拠点のうちの1の拠点からの位置を、前記走行経路上の位置として求めることを特徴とする請求項1に記載の移動体位置検出システム。
【請求項3】
前記振動発電機は、前記鉄道車両の鉛直方向の振動で発電することを特徴とする請求項1に記載の移動体位置検出システム。
【請求項4】
前記振動発電機は、前記鉄道車両の車輪の車軸が貫通している軸箱に設置されており、
前記送信器及び前記蓄電部は、前記鉄道車両の台車に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の移動体位置検出システム。
【請求項5】
前記複数の拠点の各々は駅舎であり、
前記複数の受信器の各々が、前記複数の駅舎に夫々設置されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体位置検出システム。
【請求項6】
前記振動発電機は、前記鉄道車両がレールの繋ぎ目を通過する度に生じる振動に感応して発電し、
前記蓄電部は、前記振動発電機が所定回数の発電を行う度に前記蓄積された電力が前記所定量に到達し、
前記情報処理装置は、前記受信回数に、前記鉄道車両が走行するレール1本の長さを乗算した結果を前記走行距離として求めることを特徴とする請求項1~5のいずれか1に記載の移動体位置検出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の位置、特に所定のルート上での移動体の位置を、当該移動体検出するための移動体位置検出システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
列車の運行を制御する運転指令所では、走行中の複数の列車各々の位置を検出することで、列車運行管理を行っている。
【0003】
この際、航空機、船舶等の移動体では衛星測位によって位置の検出を行っている。しかしながら、自動車や列車等の場合、衛星からの電波が遮断されるトンネルの走行が想定され、当該トンネルの走行中は測位が行われないので、位置の検出精度が低下する。
【0004】
そこで、移動体の位置を検出するにあたり、移動体の走行ルート上に複数の固定無線機を間隔をあけて設置しておき、且つ移動体の前部及び後部に無線機を設置しておき、移動体の無線機が送信した無線信号を各固定無線機で受信した際の受信レベルに基づき、その移動体の存在区間を検出する移動体位置検出システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
かかる移動体位置検出システムでは、各固定無線機で受信した、移動体の前部無線機から送信された無線信号の受信レベルを比較し、その受信レベルが最大となる固定無線機(第1固定無線機)を特定する。更に、移動体の後部無線機から送信された無線信号の受信レベルを比較し、その受信レベルが最大となる固定無線機(第2固定無線機)を特定する。これにより、第1固定無線機と第2固定無線機とに挟まれた走行ルート上の区間が、移動体の存在区間として検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-81257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、特許文献1に記載の移動体位置検出システムでは、走行ルート上に設置された複数の固定無線機のうちで隣接する一対の固定無線機で挟まれた区間が移動体の位置を表す最小単位となる。
【0008】
よって、移動体の位置を精度良く検知する為には、この固定無線機の設置間隔を狭くする必要があり、その分だけ固定無線機の数を増やさなければならないので、設置費用及びその後のメンテナンス費用が高くなるという問題があった。
【0009】
また、移動体に搭載されている無線機から、走行ルート上に設置されている少なくとも2台の固定無線機に送信電波が届かなければならないので比較的送信電力が高くなり、消費電力が大きくなる。
【0010】
そこで、本発明は、設置費用及びメンテナンス費用を抑え且つ電力消費の低減を図ることが可能な移動体位置検出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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