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公開番号2025036091
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024091458
出願日2024-06-05
発明の名称コンベア用キャリア
出願人中西金属工業株式会社
代理人弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類B61B 10/02 20060101AFI20250306BHJP(鉄道)
要約【課題】パワーアンドフリー式コンベアで使用する際にキャリアに作用する大きな衝撃を緩和でき、パワーアンドフリー式コンベアとフリクションローラ式コンベアで共用できるようにする。
【解決手段】パワーチェーン式駆動装置PCの牽引ドッグBに係合する係合ドッグCを有するフリートロリFTである前端トロリ1と、前端トロリ1と搬送支持部Hとの間に位置する連結ロッド11とを備える。連結ロッド11を、前分割体5と後分割体6とにより構成する。前分割体5及び後分割体6はスライド支持手段により前後方向へ相対的にスライド可能に支持される。前分割体5と後分割体6との間に前後方向のショックアブソーバーを設置する。連結ロッド11の側面を、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラが圧接する駆動面Eとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
搬送物を支持する搬送物支持部を備え、ガイドレールにより形成された搬送経路に沿って移動するコンベア用キャリアであって、
パワーチェーン式駆動装置の牽引ドッグに係合する係合ドッグを有し、前記ガイドレールにより支持案内されるフリートロリである前端トロリと、
前記前端トロリと前記搬送支持部との間に位置する連結ロッドと、
を備え、
前記連結ロッドを、前分割体と後分割体とにより構成し、
前記前分割体及び前記後分割体は、スライド支持手段により、前後方向へ相対的にスライド可能に支持され、
前記前分割体と前記後分割体との間に、前後方向のショックアブソーバーを設置し、
前記連結ロッドの側面を、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラが圧接する駆動面としてなる、
コンベア用キャリア。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ショックアブソーバーを前記連結ロッドに内蔵してなる、
請求項1に記載のコンベア用キャリア。
【請求項3】
前記連結ロッドの側面における、前記前分割体及び前記後分割体が前後方向へ相対的にスライドした際に形状が変化する部分を、上端から略下方へ延びる第1前後対向面、前記第1前後対向面の下端から前後方向へ延びる上下対向面、及び前記上下対向面の端部から略下方へ延びる第2前後対向面を形成する階段状とし、
前記連結ロッドの側面の前記駆動面に前記フリクションローラが圧接する際に、前記前分割体及び前記後分割体の一方、両方、他方の順序で前記フリクションローラが圧接する、
請求項1に記載のコンベア用キャリア。
【請求項4】
前記スライド支持手段は、前記前分割体及び前記後分割体の一方の前後に設けたガイドピンが、前記前分割体及び前記後分割体の他方の前後に設けた前後方向の長孔に挿通するものであり、
前記スライド支持手段は、前記フリクションローラが圧接する駆動面の上方又は下方に設置され、
前記スライド支持手段のスライドストロークは、前記ショックアブソーバーのストロークよりも小さい、
請求項1に記載のコンベア用キャリア。
【請求項5】
前記ガイドピン及び前記長孔は、前記ショックアブソーバーを前後から挟むように2箇所に設けられる、
請求項4に記載のコンベア用キャリア。
【請求項6】
前後の前記ガイドピン間の距離をL1とし、
前記連結ロッドが最も縮んだ際における、前記連結ロッドの前後の取付孔間の距離をL2とすると、
L1>(L2/2)
である、
請求項5に記載のコンベア用キャリア。
【請求項7】
前記ショックアブソーバーの一端は、前記前分割体及び前記後分割体の一方の上部に設けたカバー体に取り付けられる、
請求項1~6の何れか1項に記載のコンベア用キャリア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドレールにより形成された搬送経路に沿って移動するコンベア用キャリアに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
パワーアンドフリー式コンベアには、搬送物を支持するキャリアを定位置で停止させる際、及びストレージラインにおいて停止している前記キャリアに後続の前記キャリアを順次停止させる際等に、前記キャリアに大きな衝撃が作用することや騒音が発生するという第1の課題がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のパワーアンドフリー式コンベアでは、前記第1の課題を解消するために、前記キャリアにおける牽引用トロリー(32)を連結するロードバー(30)に、エアーダンパー(39)を組み込んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2541673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パワーアンドフリー式コンベアには、前記第1の課題に加えて、パワーチェーン式駆動装置を使用していることから、パワーチェーンの駆動時に騒音が発生するとともに、摩耗を抑制するために必須である潤滑油により搬送物やコンベアまわりが汚染するという第2の課題もある。
【0006】
パワーアンドフリー式コンベアには前記第1の課題及び前記第2の課題があることから、パワーアンドフリー式コンベアを、前記課題を解消できるフリクションローラ式コンベアへ徐々に置き換えるニーズがある。このようなニーズに応えるためには、パワーアンドフリー式コンベアとフリクションローラ式コンベアで前記キャリアを共用可能にする必要がある。そのためには、前記キャリアを、パワーチェーン式駆動装置及びフリクションローラ式駆動装置の両方で駆動可能な構成にする必要がある。
【0007】
したがって、前記キャリアには、フリクションローラが圧接できる駆動面を設ける必要があるとともに、前記キャリアをパワーアンドフリー式コンベアで使用する際には、前記第1の課題を解消できるようにする必要がある。
【0008】
本発明は、パワーアンドフリー式コンベアで使用する際にキャリアに作用する大きな衝撃を緩和しながら、パワーアンドフリー式コンベアとフリクションローラ式コンベアで共用できるキャリアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1観点に係るコンベア用キャリアは、搬送物を支持する搬送物支持部を備え、ガイドレールにより形成された搬送経路に沿って移動するコンベア用キャリアである。パワーチェーン式駆動装置の牽引ドッグに係合する係合ドッグを有し、前記ガイドレールにより支持案内されるフリートロリである前端トロリと、前記前端トロリと前記搬送支持部との間に位置する連結ロッドと、を備える。前記連結ロッドを、前分割体と後分割体とにより構成する。前記前分割体及び前記後分割体は、スライド支持手段により、前後方向へ相対的にスライド可能に支持される。前記前分割体と前記後分割体との間に、前後方向のショックアブソーバーを設置する。前記連結ロッドの側面を、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラが圧接する駆動面としてなる。
【0010】
第1観点に係るコンベア用キャリアの構成によれば、フリートロリである前端トロリがパワーチェーン式駆動装置の牽引ドッグに係合する係合ドッグを有するので、前記キャリアはパワーチェーン式駆動装置で駆動可能である。前記連結ロッドの側面を、フリクションローラ式駆動装置のフリクションローラが圧接する駆動面としているので、前記キャリアはフリクションローラ式駆動装置で駆動可能である。したがって、前記キャリアは、パワーアンドフリー式コンベアとフリクションローラ式コンベアで共用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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