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公開番号2025035710
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023142934
出願日2023-09-04
発明の名称型締装置とこれを備えた射出成形機及び型締装置の制御方法
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20250307BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】可動盤を速度制御することが可能な型締装置を提供する。
【解決手段】型締装置2は、可動型M2を取り付ける可動盤23と、固定型M1を取り付ける固定盤22と、可動盤23を固定盤22に対して進退方向に移動させるリンク機構27と、リンク機構27を駆動するモータ29と、モータ29の制御装置4と、制御装置4に接続され可動盤23の位置を検出する検出装置29Aと、を有している。制御装置4は、可動盤23の目標移動速度の入力部42を有し、入力部42から入力された目標移動速度と検出装置29Aで検出された可動盤23の位置とに基づいて可動盤23の速度を制御するように、モータ29を制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
可動型を取り付ける可動盤と、固定型を取り付ける固定盤と、前記可動盤を前記固定盤に対して進退方向に移動させるリンク機構と、前記リンク機構を駆動するモータと、前記モータの制御装置と、前記制御装置に接続され前記可動盤の位置を検出する検出装置と、を有し、
前記制御装置は、前記可動盤の目標移動速度の入力部を有し、前記入力部から入力された前記目標移動速度と前記検出装置で検出された前記可動盤の前記位置とに基づいて前記可動盤の速度を制御するように、前記モータを制御する型締装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記モータの出力と前記可動盤の位置と前記可動盤の移動速度との関係を記憶する記憶部を有し、前記入力部から入力された前記目標移動速度と前記検出装置で検出された前記可動盤の前記位置と前記関係とから前記モータの前記出力を算出し、算出された前記出力で前記モータを制御する、請求項1に記載の型締装置。
【請求項3】
前記記憶部は前記関係を表の形式で記憶する、請求項2に記載の型締装置。
【請求項4】
前記可動盤の移動範囲は、増速区間と、減速区間と、前記増速区間と前記減速区間との間の中間区間と、を有し、前記制御装置は、前記可動盤が前記中間区間にあるときに、前記可動盤の速度を制御するように前記モータを制御する、請求項1に記載の型締装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記可動盤が前記中間区間を実質的に一定速度で移動するように前記モータを制御する、請求項4に記載の型締装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記可動盤が前記中間区間の少なくとも一部を前記目標移動速度に沿った鋸歯状パターンの速度で移動するように前記モータを制御する、請求項4に記載の型締装置。
【請求項7】
前記制御装置は前記中間区間の複数の基準位置で前記モータの前記出力を更新し、更新された前記出力で前記モータを制御する、請求項4から6のいずれか1項に記載の型締装置。
【請求項8】
材料を射出する射出装置と、金型を型締めする型締装置と、を有し、
前記型締装置は、可動型を取り付ける可動盤と、固定型を取り付ける固定盤と、前記可動盤を前記固定盤に対して進退方向に移動させるリンク機構と、前記リンク機構を駆動するモータと、前記モータの制御装置と、前記制御装置に接続され前記可動盤の位置を検出する検出装置と、を有し、
前記制御装置は、前記可動盤の目標移動速度の入力部を有し、前記入力部から入力された前記目標移動速度と前記検出装置で検出された前記可動盤の前記位置とに基づいて前記可動盤の速度を制御するように、前記モータを制御する射出成形機。
【請求項9】
可動型を取り付ける可動盤と、固定型を取り付ける固定盤と、前記可動盤を前記固定盤に対して進退方向に移動させるリンク機構と、前記リンク機構を駆動するモータと、前記モータの制御装置と、前記制御装置に接続され前記可動盤の位置を検出する検出装置と、を有する型締装置の制御方法であって、
前記制御装置が、前記可動盤の目標移動速度の入力部から入力された前記目標移動速度と前記検出装置で検出された前記可動盤の前記位置とに基づいて、前記可動盤の速度を制御するように前記モータを制御することを有する、型締装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は型締装置とこれを備えた射出成形機及び型締装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機は主に射出装置と型締装置で構成されている。型締装置は可動盤を固定盤に対して進退方向に移動させる移動機構を備えている。移動機構として、モータ駆動方式のリンク機構が広く用いられている。特許文献1には可動盤の加速度パターンに基づいて可動盤の速度を制御する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5325808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
射出成形機の型締装置は、成形品の取出し装置、金型内のコアなどの周辺機器との連携が求められることがある。この連携を効果的に行うためには可動盤の速度を直接制御することが望まれる。従来、可動盤の速度を制御することはリンク機構の構成上困難であった。本発明は可動盤を速度制御することが可能な型締装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
型締装置は、可動盤を固定盤に対して進退方向に移動させるリンク機構を駆動するモータと、モータの制御装置と、を有している。制御装置は、入力された目標移動速度と検出された可動盤の位置とに基づいて可動盤の速度を制御するように、モータを制御する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、可動盤を速度制御することが可能な型締装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る射出成形機の概略正面図である。
図1に示す型締装置の全開位置での状態を示す図である。
図1に示す型締装置の中間位置での状態を示す図である。
図1に示す型締装置の全閉位置での状態を示す図である。
可動盤の位置と移動速度との関係を示す図である。
図3の関係を表形式とした例を示す図である。
可動盤の目標速度線図である。
可動盤の制御方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<射出成形機1の全体構成>
図面を参照して本発明の型締装置の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る型締装置2を含む射出成形機1の概略正面図を示している。射出成形機1は、金型を型締めする型締装置2と、射出される材料を加熱溶融して射出する射出装置3と、制御装置4と、から概略構成されている。制御装置4は射出成形機1の作動全般を制御するために設けられている。以下の説明で、可動盤23の固定盤22に対する進退方向ないし型開閉方向をX方向という。X方向は水平方向であり、射出装置3のスクリュ33の延びる方向と一致する。
【0009】
<型締装置2>
型締装置2は、ベッド21上に固定され固定金型M1が取り付けられる固定盤22と、ベッド21上をスライド可能な型締ハウジング24と、ベッド21上をスライド可能で可動金型M2が取り付けられる可動盤23と、を備えている。固定金型M1と可動金型M2を合わせて金型Mという場合がある。固定盤22と型締ハウジング24は複数本のタイバー25によって連結されている。可動盤23と型締ハウジング24との間には、金型Mを開閉するための型締機構26が設けられている。型締機構26は、トグル機構とも呼ばれるリンク機構27と、リンク機構27に接続されたボールねじ28と、ボールねじ28を介してリンク機構27を駆動するモータ29と、を有している。モータ29としてはサーボモータを用いることが好ましい。
【0010】
<リンク機構27>
図2A~2Cはリンク機構27の動きを示している。図2Aは可動盤23が固定盤22から最も離れた位置(以下、全開位置という)、図2Cは可動盤23に取り付けられた可動型M2と固定盤22に取り付けられた固定型M1とが密着した位置(以下、全閉位置という)、図2Bは全開位置と全閉位置との間の中間位置を示している。図1と図2A~2Cを参照して、リンク機構27の構成と作動について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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