TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025034567
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141032
出願日
2023-08-31
発明の名称
シート式シャッター装置
出願人
三和シヤッター工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E06B
9/17 20060101AFI20250306BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】建物の出入り口等の開口部の開閉をするシート式のシャッターカーテン2のガイドレール3への呑み込み角度に変化がないようガイド体17を設けるにあたり、ガイド体の回転を、シャッターカーテンの移動によく促されるようにする。
【解決手段】ガイド体17の表面となる巻き胴部17eの外周面部17eaに、巻き胴部17eをホイール部17cに取り付けるための取り付け溝17ebを形成したものとし、その外周に防傷用シート材18を外装することで、抵抗付与手段となる凹凸が形成されたものとし、これによってガイド体が、シャッターカーテン2の移動に追随してよく回転するようにしてシャッターカーテンの擦過防止が図れるようにする。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の出入り口等の開口部の開閉をするべく設けられるシート式のシャッターカーテンと、該シャッターカーテンを巻装するべく左右のブラケット部に軸支される巻き取り体と、シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えてなるシート式シャッター装置において、
前記巻き取り体から繰り出されるシャッターカーテンがガイドレールの上端縁部に呑み込まれる呑み込み部に、前記巻き取り体から繰り出されるシャッターカーテンの当接移動を受けて回転してシャッターカーテンのガイドレールへの案内をするガイド体を設けると共に、
該ガイド体の外周面部には、シャッターカーテンの当接移動に追従したガイド体の回転を促すため摺動抵抗を付与する抵抗付与手段が設けられていることを特徴とするシート式シャッター装置。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
抵抗付与手段は、ガイド体の外周面部を凹凸にすることで構成されることを特徴とする請求項1記載のシート式シャッター装置。
【請求項3】
ガイド体は、左右のブラケット部に軸受けを介して回動自在に軸支される回転軸と、該回転軸と一体回転するべく設けられる円筒状の巻き胴部とを備えて構成され、
抵抗付与手段は、巻き胴部の外周面部を凹凸に形成することで構成されることを特徴とする請求項2記載のシート式シャッター装置。
【請求項4】
巻き胴部は、回転軸に左右間隙を存して固着されるホイール材の外周縁部に締結具を介して取り付けられ、
巻き胴部の外周面部には、締結具の頭部が該外周面部から突出しない状態で締結具による巻き胴部の取り付けをするための凹溝状の取り付け溝部が形成され、
抵抗付与手段を構成するための凹凸は、外周面部に取り付け溝部が設けられることで構成されることを特徴とする請求項3記載のシート式シャッター装置。
【請求項5】
巻き胴部の外周面部には可撓性のある防傷用シート材が外装され、
抵抗付与手段は、外周面部と取り付け溝部との凹凸に沿う状態で外装される防傷用シート材の凹凸により構成されることを特徴とする請求項4記載のシート式シャッター装置。
【請求項6】
巻き胴部には、請求項4記載の取り付け溝部とは別に、防傷用シート材の端縁部を巻き胴部に取り付けるための凹嵌状の第二の取り付け溝部が設けられ、
抵抗付与手段は、第二の取り付け溝部に沿う状態で外装される防傷用シート材の凹凸を更に含むことを特徴とする請求項5記載のシート式シャッター装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の出入り口等の開口部に開閉自在に建て付けられるシート式シャッター装置の技術分野に関するものである。
続きを表示(約 5,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、建物の出入り口等の開口部の開閉をするため建て付けられるシャッター装置の中には、シャッターカーテンの開閉作動を高速化する等の目的のため、シャッターカーテンをシート式にし、該シート式のシャッターカーテンを、天井部(開口部上方)に設けた巻き取り体(巻き取りドラム、巻き取りホイール)に巻装するようにしたものが知られている。
このようなシート式のシャッター装置では、シャッターカーテンが一枚状のシート材で構成されるため断熱性(保温性)が損なわれたものとなって空調効果が低下してしまうという問題がある。
そこでシャッターカーテンを、表裏一対のシート材同士を上下間隔を存して接着や縫合、融着(熱融着、高周波融着等)等により連結することで、複数の袋筒状の断熱空間部が、上下に連結部を介する状態で並設されたものとし、これら断熱空間部に断熱材を充填することで、シート式のシャッターカーテンに断熱性能が備えられた構造にしたものが提唱されている(例えば特許文献1、2参照)。
ところがシャッターカーテンを断熱材が充填されたものとした場合、該シャッターカーテンは肉厚のものとなり、このような肉厚のシャッターカーテンを、全開状態に巻き取り体に巻き取ったときと全閉状態に巻き出したときとでは、巻き取り体におけるシャッターカーテンの巻き径に大きな差が生じることになる。この結果、巻き取り体から繰り出されるシャッターカーテンがガイドレールの上端縁部に呑み込まれる呑み込み部において、シャッターカーテンがガイドレールに呑み込まれる部位の呑み込み角度、つまりガイドレールと、ガイドレールから巻き取り体に至るシャッターカーテンとのなす角度が、シャッターカーテンの巻き取り体に対する巻き径が小さくなるほど小さくなる、換言すれば呑み込み部でのシャッターカーテンの折曲状態が、直線に近い状態から折曲が大きくなる方向に変化することになる結果、シャッターカーテンの円滑なガイドレールへの呑み込みが損なわれることになる惧れがある。
そこで前記呑み込み部にガイドローラを設けたものとし、そして巻き取り体からのシャッターカーテンの繰り出し角度に変化があるにも拘わらず、シャッターカーテンのガイドレールへの呑み込み角度が一定になるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭58-141090号公報
実用新案登録第2601831号公報
特開平11-280357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで前記ガイドローラを設けたものでは、シャッターカーテンの当接移動に追従したガイドローラの回転を促すため、ガイドローラを軸受け(ベアリング)を介して回転自在に軸支するものとしている。
しかしながらこのようにガイドローラを軸受けを介して回転自在に軸支した構成にしたとしても、該ガイドローラの回転は、開閉移動するシャッターカーテンのガイドローラに対する摺動抵抗を受けることに起因するものであり、このため例えば、シャッターカーテンが高速移動をし始めたとき等において、シャッターカーテンの高速移動にガイドローラの回転が追い付かない状態になってシャッターカーテンがガイドローラの表面を滑る状態で移動することになってシャッターカーテンの表面に擦過傷がつきやすくなる等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建物の出入り口等の開口部の開閉をするべく設けられるシート式のシャッターカーテンと、該シャッターカーテンを巻装するべく左右のブラケット部に軸支される巻き取り体と、シャッターカーテンの開閉案内をするガイドレールとを備えてなるシート式シャッター装置において、前記巻き取り体から繰り出されるシャッターカーテンがガイドレールの上端縁部に呑み込まれる呑み込み部に、前記巻き取り体から繰り出されるシャッターカーテンの当接移動を受けて回転してシャッターカーテンのガイドレールへの案内をするガイド体を設けると共に、該ガイド体の外周面部には、シャッターカーテンの当接移動に追従したガイド体の回転を促すため摺動抵抗を付与する抵抗付与手段が設けられていることを特徴とするシート式シャッター装置である。
請求項2の発明は、抵抗付与手段は、ガイド体の外周面部を凹凸にすることで構成されることを特徴とする請求項1記載のシート式シャッター装置である。
請求項3の発明は、ガイド体は、左右のブラケット部に軸受けを介して回動自在に軸支される回転軸と、該回転軸と一体回転するべく設けられる円筒状の巻き胴部とを備えて構成され、抵抗付与手段は、巻き胴部の外周面部を凹凸に形成することで構成されることを特徴とする請求項2記載のシート式シャッター装置である。
請求項4の発明は、巻き胴部は、回転軸に左右間隙を存して固着されるホイール材の外周縁部に締結具を介して取り付けられ、巻き胴部の外周面部には、締結具の頭部が該外周面部から突出しない状態で締結具による巻き胴部の取り付けをするための凹溝状の取り付け溝部が形成され、抵抗付与手段を構成するための凹凸は、外周面部に取り付け溝部が設けられることで構成されることを特徴とする請求項3記載のシート式シャッター装置である。
請求項5の発明は、巻き胴部の外周面部には可撓性のある防傷用シート材が外装され、抵抗付与手段は、外周面部と取り付け溝部との凹凸に沿う状態で外装される防傷用シート材の凹凸により構成されることを特徴とする請求項4記載のシート式シャッター装置である。
請求項6の発明は、巻き胴部には、請求項4記載の取り付け溝部とは別に、防傷用シート材の端縁部を巻き胴部に取り付けるための凹嵌状の第二の取り付け溝部が設けられ、抵抗付与手段は、第二の取り付け溝部に沿う状態で外装される防傷用シート材の凹凸を更に含むことを特徴とする請求項5記載のシート式シャッター装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、巻き取り体から繰り出されたシート式のシャッターカーテンが、ガイドレールの上端縁部に呑み込まれる際に当接してガイドレールへの案内をするガイド体を設けることで、円滑なシャッターカーテンのガイドレールへの呑み込みができるようにしながら、該ガイド体は、外周面部に抵抗付与手段が設けられたものになっている結果、ガイド体は、シャッターカーテンの当接移動が高速であっても、よくこれに追従した回転が促されることになって、シャッターカーテンがガイド体に摺接して擦過傷ができてしまうことを防止できることになる。
請求項2の発明とすることにより、抵抗付与手段が、ガイド体の外周面部に形成される凹凸によって構成されることとなって構造の簡略化が図れることになる。
請求項3の発明とすることにより、ガイド体を円筒状の巻き胴部を備えたものとし、そして抵抗付与手段が、巻き胴部の外周面部を凹凸に形成することで構成されたものとなる結果、ガイド体として必要な巻き胴部を有効に利用して抵抗付与手段を構成することができる。
請求項4の発明とすることにより、巻き胴部を、回転軸に固着されるホイール材の外周縁部に締結具を介して取り付ける際に、該締結具の頭部が巻き胴部の外周面部から突出しないよう巻き胴部に設けた取り付け溝部が形成されされたものとし、そして該取り付け溝部が形成されることで、抵抗付与手段を構成するための凹凸が形成されることになって兼用化が図れ、専用の凹凸を形成することなく構造の簡略化が図れることになる。
請求項5の発明とすることにより、巻き胴部には、外周面部と取り付け溝部との凹凸に沿う状態で外装される防傷用シート材が設けられるが、該防傷用シート材の凹凸が抵抗付与手段として機能することになって、部材の兼用化、構造の簡略化がさらに図れることになる。
請求項6の発明とすることにより、巻き胴部には、さらに防傷用シート材の端縁部を取り付けるため第二の取り付け溝部が設けられ、そして抵抗付与手段は、該第二の取り付け溝部に外装される防傷用シート材の凹凸も更に含むものであるため、より高い抵抗付与機能を発揮できることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
シャッター装置の正面図である。
シャッター装置の側面図である。
シャッターケース部の正面図である。
シャッターケース部の側面図である。
(A)(B)はシャッターカーテンの正面図、要部正面図である。
(A)(B)はシャッターカーテンが弛緩した状態、緊張した状態を示す拡大断面側面図である。
呑み込み部位の断面側面図である。
(A)(B)はガイド体の正面図、側面図である。
(A)(B)は巻き胴部の要部の断面側面図、分解状態を示す要部の断面側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1はビル、工場等の建物の出入り口等の開口部Eを前後(屋内外)に仕切るべく建て付けられるシート式のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、シート式のシャッターカーテン2、開口部Eの左右に設けられてシャッターカーテン2の上下開閉移動の案内をするガイドレール3、開口部Eの上方の天井部に設けられるシャッターケース4、該シャッターケース4を構成する左右両端のブラケット部4aに回転自在に設けられ、シャッターカーテン2が渦巻き状に巻装される巻き取り体(巻き取りドラム、巻き取りホイール)5、該巻き取り体5の正逆回動をするべく無端の伝動チエン6aを介して連動連結される電動式の開閉機6等の各種の部材装置を用いて構成されること等は何れも従来通りである。
【0009】
前記シャッターカーテン2は、耐熱性、防炎性のある樹脂材、例えばポリエステル製の樹脂製繊維を編組する等して形成したシート材(織布、不織布)を芯材とし、該芯材の表面に熱融着性を有した樹脂材、例えばポリ塩化ビニールを貼り合わせた可撓性のある布材(引布)で構成される第一、第二、第三シート材7、8、9を連結することで形成されている。
【0010】
シャッターカーテン2は、具体的には、前後に配される第一、第二シート材7、8同士を適間隔を存して連結することで、筒状の第一断熱空間部Xが第一連結部10を挟む状態で上下に連続する状態で形成され、さらに第一連結部10を挟んだ上下の第一断熱空間部X部位の第二シート材8に、前記第一連結部10を跨ぐ状態で第三シート材9を連結することで、筒状の第二断熱空間部Yが前記第一連結部10を跨ぐ状態で上下に第二連結部11を挟む状態で上下に連続して形成されたものとなっている。
因みに本実施の形態では、第二連結部11が、一つの第一断熱空間部Xを構成する第二シート材8に上下に間隙を存する状態で二か所に設けられたものとなっているが、これは個々の第三シート材9の上下端縁部を第二シート材8に連結する構成にしたためであって、第三シート材9を、第一シート材7のように長尺一連状のシート材を用いた場合には、第二シート材8に第三シート材9を連結するための第二連結部11は、第三シート材9が連続する状態で第二シート材8に当てがわれるため、前記実施の形態のように各第二断熱空間部Yにおいて二か所とすることなく、一か所で良いものにできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る