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公開番号
2025034557
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141014
出願日
2023-08-31
発明の名称
保護衣料品及び保護衣料品の製造方法
出願人
赤城工業株式会社
代理人
弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類
A41D
19/015 20060101AFI20250306BHJP(衣類)
要約
【課題】より容易に防刃布材を製造でき、かつ金属繊維による使用感の低下を抑えた保護衣料品を提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決する本願発明は、外層3と内層1とで、中間層2を挟んで構成される保護衣料品であって、中間層2は、金属の芯線211及び伸縮繊維212を含む複合糸21によって、所定の形状に一体に編んで形成され、外層3と内層1との隙間において、少なくとも2層挟んで設けられる、保護衣料品及びその製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外層と内層とで、中間層を挟んで構成される保護衣料品であって、
前記中間層は、金属の芯線及び伸縮繊維を含む複合糸によって、所定の形状に一体に編んで形成され、前記外層と前記内層との隙間において、少なくとも2層挟んで設けられる、保護衣料品。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記中間層は、開口部を有する袋状に形成され、
前記複合糸の端部は、前記開口部に設けられる、
請求項1に記載の保護衣料品。
【請求項3】
前記内層は、袋状に形成され、その外面において2つの前記中間層に挟まれる、
請求項1に記載の保護衣料品。
【請求項4】
前記中間層は、筒状に形成され、その片側の開口端部に、前記複合糸の端部が設けられる、
請求項1に記載の保護衣料品。
【請求項5】
外層と内層とで、中間層を挟んで構成される保護衣料品の製造方法であって、
前記中間層を、金属の芯線及び伸縮繊維を含む複合糸によって、所定の形状に一体に編んで形成する編上げ工程と、
前記外層と、前記内層との隙間に、前記中間層を挟んで取付ける挟み込み工程と、を有し、
前記挟み込み工程において、前記中間層が前記隙間に少なくとも2層挟んで取付けられる、製造方法。
【請求項6】
前記編上げ工程において、前記中間層は、開口部を有する袋状に編上げられ、前記複合糸の端部は、前記開口部に設けられる、
請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記編上げ工程において、前記中間層は、筒状に形成され、前記複合糸の端部は、その片側の開口端部に設けられる、
請求項5に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、刃物による負傷を防止する保護衣料品、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
警察官など、暴漢制圧が想定される職種においては、刃物による攻撃で負傷しないように、防刃手袋や防刃衣などを着用することが望ましい。このような防刃性を有する保護衣料品においては、内部に金属繊維や、鎖状の金属部材を縫着したものなどが作られてきた。ここで、金属繊維を含む布材は、防刃性能を持たせるという特性上、刃物で裁断することが困難なため、所定の形状に編上げて製造するのが好ましく、そのようにして製造された保護衣料品が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-131871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、3層構造の手袋をなし、中間層となる部分に金属繊維を含み、その中間層が手袋の形状に編んで形成される防刃手袋が開示されている。しかしながら、このような手袋は袋状の中間層の内側に内層を入れて縫合するという製造方法となり、作業が難しいという課題があった。
【0005】
また、金属繊維を含む手袋を一体に編む際に、金属繊維の配置によっては、手袋の着用時に金属繊維の先端が内層に刺さって飛び出し、使用者の手に当たって使用感の低下を招くほか、場合によっては出血を伴う怪我を引き起こす可能性もあった。
【0006】
上記の例のほかに、刃物による負傷を防ぐ保護衣料品として、防刃ベストなど使用者の胴体を保護するものがある。これにおいては、身頃に合わせた平面状の防刃層が組み込まれている構成が想定されるが、前述のように金属繊維を含む布材は、防刃層の周縁部で金属繊維の先端が突き出た場合に、前述の防刃手袋と同様に使用感の低下や怪我のリスクがあった。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑み、より容易に製造でき、かつ金属繊維による使用感の低下を抑えた保護衣料品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本願発明は、外層と内層とで、中間層を挟んで構成される保護衣料品であって、該中間層は、金属の芯線及び伸縮繊維を含む複合糸によって、所定の形状に一体に編んで形成され、該外層と該内層との隙間において、少なくとも2層挟んで設けられる。
このような構成によって、より容易に製造でき、かつ金属繊維による使用感の低下を抑えることができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、該中間層は、開口部を有する袋状に形成され、該複合糸の端部は、該開口部に設けられる。
このような構成によって、使用者の身体に触れにくい場所に複合糸の端部を配置しやすくなり、衣料品の使用感を向上することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、該内層は、袋状に形成され、その外面において2つの該中間層に挟まれる。
このような構成によって、袋状の衣料品であっても、容易に各部品を固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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