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公開番号
2025034445
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140834
出願日
2023-08-31
発明の名称
制御弁
出願人
カヤバ株式会社
代理人
弁理士法人後藤特許事務所
主分類
F16K
11/07 20060101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】フロート機能を有する4ポジションの制御弁を容易に製造する。
【解決手段】制御弁100は、中立位置と、第一切換位置と、第二切換位置と、メインスプール170が第二切換位置からさらにストロークした位置であり、第一アクチュエータポート125aと第一タンクポート128aが連通するとともに第二アクチュエータポート125bと第二タンクポート128bが連通する第三切換位置と、の4ポジションを有し、メインスプール170は、第三切換位置において、メインスプール170の移動に伴い第二アクチュエータポート125bと第二タンクポート128bとを連通可能なノッチ193を有し、バルブボディ10におけるノッチ193側には、メインスプール170が挿通される挿通孔21bを有する第二スペーサ20bが取り付けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
流体圧ポンプからアクチュエータへ供給される作動流体の流れを制御する制御弁であって、
軸方向に移動可能なスプールと、
前記スプールが摺動自在に収容される収容孔を有するバルブボディと、を備え、
前記バルブボディは、
前記収容孔に開口し、前記流体圧ポンプから吐出される作動流体が導かれる第一及び第二供給ポートと、
前記収容孔において前記第一供給ポートの外側に開口する第一タンクポートと、
前記収容孔において前記第二供給ポートの外側に開口する第二タンクポートと、
前記収容孔において前記第一供給ポートと前記第一タンクポートとの間に開口し前記アクチュエータに連通する第一アクチュエータポートと、
前記収容孔において前記第二供給ポートと前記第二タンクポートとの間に開口し前記アクチュエータに連通する第二アクチュエータポートと、を有し、
前記制御弁は、
前記第一アクチュエータポートが前記第一供給ポート及び前記第一タンクポートと遮断され、前記第二アクチュエータポートが前記第二供給ポート及び前記第二タンクポートと遮断される中立位置と、
前記スプールが前記中立位置から一方にストロークした位置であり、前記第一アクチュエータポートと前記第一供給ポートが連通するとともに前記第二アクチュエータポートと前記第二タンクポートが連通する第一切換位置と、
前記スプールが前記中立位置から他方にストロークした位置であり、前記第一アクチュエータポートと前記第一タンクポートが連通するとともに前記第二アクチュエータポートと前記第二供給ポートが連通する第二切換位置と、
前記スプールが前記第二切換位置からさらにストロークした位置であり、前記第一アクチュエータポートと前記第一タンクポートが連通するとともに前記第二アクチュエータポートと前記第二タンクポートが連通する第三切換位置と、の4ポジションを有し、
前記スプールは、前記第三切換位置において、前記スプールの移動に伴い前記第二アクチュエータポートと前記第二タンクポートとを連通可能な排出溝を有し、
前記バルブボディにおける前記排出溝側には、前記スプールが挿通される挿通孔を有するスペーサが取り付けられることを特徴とする制御弁。
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【請求項2】
請求項1に記載の制御弁であって、
前記スプールは、前記バルブボディの前記収容孔に一部が摺動し前記排出溝が形成される外径が一様なランド部を有し、
前記スプールが前記第三切換位置にある状態では、前記ランド部の外側端部が前記スペーサ内に位置することを特徴とする制御弁。
【請求項3】
請求項1に記載の制御弁であって、
前記スペーサの前記挿通孔の内径は、前記バルブボディの前記収容孔の内径よりも大きいことを特徴とする制御弁。
【請求項4】
請求項1に記載の制御弁であって、
前記スペーサは、
前記バルブボディに接触して設けられる本体部と、
前記本体部よりも小径に形成され前記バルブボディに嵌め込まれるインロー部と、を有することを特徴とする制御弁。
【請求項5】
請求項1に記載の制御弁であって、
前記スプールに作用するパイロット圧が導かれるパイロット室を有するパイロットキャップをさらに備え、
前記パイロットキャップは、前記スペーサを介して前記バルブボディに取り付けられることを特徴とする制御弁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御弁に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バルブハウジングと、バルブハウジングに形成したメインスプール孔と、メインスプール孔に摺動自在に組み込んだスプールと、メインスプール孔に連通する供給通路と、タンクに連通するとともにバルブハウジングの両端部側でメインスプール孔に連通する還流通路と、供給通路及び還流通路の間でメインスプール孔に連通する一対のアクチュエータ通路と、を備える方向切換弁が開示されている。方向切換弁では、スプールが中立位置にあるときには、一対のアクチュエータ通路が供給通路及び還流通路から遮断され、スプールが中立位置から一方に移動すると、一方のアクチュエータ通路が還流通路に連通するとともに他方のアクチュエータ通路が供給通路に連通し、アクチュエータが作動する。スプールが中立位置から他方に移動すると、他方のアクチュエータ通路が還流通路に連通するとともに一方のアクチュエータ通路が供給通路に連通し、アクチュエータが逆方向に作動する。このように、方向切換弁は、3ポジションのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-110956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ドーザ装置等には、ブレードの自重により地面を整地するフロート機能が搭載される場合がある。フロート機能は、一対のアクチュエータ通路のそれぞれをタンクに連通させることにより実現される。特許文献1に記載の3ポジションの方向切換弁にフロート機能を追加する場合には、一対のアクチュエータ通路のそれぞれがタンクに連通するポジションを追加した4ポジションのものに変更する必要がある。その場合には、バルブハウジングの通路の構成を変更しなければならないため、4ポジション専用のバルブハウジングを製造する必要があり、製造コストが増加してしまう。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、フロート機能を有する4ポジションの制御弁を容易に製造することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、流体圧ポンプからアクチュエータへ供給される作動流体の流れを制御する制御弁であって、軸方向に移動可能なスプールと、スプールが摺動自在に収容される収容孔を有するバルブボディと、を備え、バルブボディは、収容孔に開口し、流体圧ポンプから吐出される作動流体が導かれる第一及び第二供給ポートと、収容孔において第一供給ポートの外側に開口する第一タンクポートと、収容孔において第二供給ポートの外側に開口する第二タンクポートと、収容孔において第一供給ポートと第一タンクポートとの間に開口しアクチュエータに連通する第一アクチュエータポートと、収容孔において第二供給ポートと第二タンクポートとの間に開口しアクチュエータに連通する第二アクチュエータポートと、を有し、制御弁は、第一アクチュエータポートが第一供給ポート及び第一タンクポートと遮断され、第二アクチュエータポートが第二供給ポート及び第二タンクポートと遮断される中立位置と、スプールが中立位置から一方にストロークした位置であり、第一アクチュエータポートと第一供給ポートが連通するとともに第二アクチュエータポートと第二タンクポートが連通する第一切換位置と、スプールが中立位置から他方にストロークした位置であり、第一アクチュエータポートと第一タンクポートが連通するとともに第二アクチュエータポートと第二供給ポートが連通する第二切換位置と、スプールが第二切換位置からさらにストロークした位置であり、第一アクチュエータポートと第一タンクポートが連通するとともに第二アクチュエータポートと第二タンクポートが連通する第三切換位置と、の4ポジションを有し、スプールは、第三切換位置において、スプールの移動に伴い第二アクチュエータポートと第二タンクポートとを連通可能な排出溝を有し、バルブボディにおける排出溝側には、スプールが挿通される挿通孔を有するスペーサが取り付けられることを特徴とする。
【0007】
この発明では、スプールが第二切換位置からさらにストロークすると、第一アクチュエータポートと第一タンクポートが連通するとともに、第二アクチュエータポートと第二タンクポートが排出溝を通じて連通する。つまり、スプールが排出溝を有することにより、バルブボディ側の通路の構成を3ポジションのものから変えずに、4ポジションのものにすることができる。また、バルブボディにおける排出溝側にスペーサが取り付けられることにより、スプールを3ポジションのものよりも長くして排出溝が形成される領域を確保することができる。このように、スプールを変更するとともにスペーサをバルブボディに取り付けることにより、4ポジションのバルブボディを3ポジションのバルブボディと共通化することができるため、フロート機能を有する4ポジションの制御弁を容易に製造することができる。
【0008】
本発明は、スプールは、バルブボディの収容孔に一部が摺動し排出溝が形成される外径が一様なランド部を有し、スプールが第三切換位置にある状態では、ランド部の外側端部がスペーサ内に位置することを特徴とする。
【0009】
この発明では、スプールが摺動する際にランド部の外側端部がスペーサの挿通孔の開口端部に引っかかってしまうことが防止される。
【0010】
本発明は、スペーサの挿通孔の内径は、バルブボディの収容孔の内径よりも大きいことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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