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公開番号2025033400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139101
出願日2023-08-29
発明の名称物品搬送車
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類B65G 1/04 20060101AFI20250306BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ケーブル及び制御装置を適切に収容できる車体を備えた物品搬送車の実現が望まれる。
【解決手段】物品搬送車であって、物品を収容する収容部を形成する車体2と、を備え、車体2は、収容部に対向する壁の少なくとも一部を構成する部分である対象壁部10を備え、対象壁部10は、ベース部材11と、ベース部材11に取り付けられてベース部材11との間に制御装置Hを収容するための収容空間Sを形成するカバー12と、ベース部材11に取り付けられていると共に収容空間Sに配置されたブラケット5と、を備え、制御装置Hは、ベース部材11及びブラケット5の少なくとも一方に取り付けられ、収容空間Sに制御装置Hが収容された状態で、ブラケット5とベース部材11との間に、収容空間Sに収容されたケーブル7の一部が配置される配線用スペースEが形成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送する物品搬送車であって、
車輪を備えた走行部と、前記走行部に支持され、前記物品を収容する収容部を形成する車体と、を備え、
前記車体は、前記収容部に対向する壁の少なくとも一部を構成する部分である対象壁部を備え、
前記対象壁部は、ベース部材と、前記ベース部材に取り付けられて前記ベース部材との間に制御装置を収容するための収容空間を形成するカバーと、前記ベース部材に取り付けられていると共に前記収容空間に配置されたブラケットと、を備え、
前記制御装置は、前記ベース部材及び前記ブラケットの少なくとも一方に取り付けられ、
前記収容空間に前記制御装置が収容された状態で、前記ブラケットと前記ベース部材との間に、前記収容空間に収容されたケーブルの一部が配置される配線用スペースが形成されている、物品搬送車。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ベース部材は板状に形成され、
前記ブラケットは、板状部を備えると共に、前記板状部が前記ベース部材に沿うように配置され、
前記制御装置は、少なくとも1つの制御機器を備え、
前記制御機器は、前記板状部における前記ベース部材の側の面及び前記ベース部材の少なくとも一方に取り付けられ、
前記配線用スペースの少なくとも一部は、前記板状部と前記ベース部材と前記制御機器とに囲まれた領域に形成されている、請求項1に記載の物品搬送車。
【請求項3】
前記ベース部材は板状に形成され、
前記ブラケットは、板状部と、前記ベース部材に取り付けられる取付部と、を備えると共に、前記板状部が前記ベース部材に沿うように配置され、
前記ベース部材は、第2方向及び前記第2方向に直交する第1方向に延在するように配置され、
前記対象壁部は、前記第1方向に沿って延在するように配置されたブリッジ部材を更に備え、
前記ブリッジ部材は、前記ブラケットに固定される第1固定部と、前記ベース部材に固定される第2固定部と、を備え、
前記第1固定部と前記第2固定部とは、前記第1方向に離間して配置されている、請求項1に記載の物品搬送車。
【請求項4】
前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側として、
前記ブラケットは、前記ベース部材に固定される第3固定部を備え、
前記第3固定部は、前記ブラケットにおける前記第1方向第1側の端部に設けられ、
前記第2固定部は、前記第1固定部に対して前記第1方向第2側に配置されている、請求項3に記載の物品搬送車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を搬送する物品搬送車に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2018-118809号公報(特許文献1)には、物品搬送車に関する技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1の物品搬送車は、走行方向(前後方向FR)に沿って走行する走行部(走行体9)と、走行部に吊り下げ支持されると共に、物品(物品90)を収容する収容部を形成する車体(搬送車本体10)とを備えている。車体は、収容部に対して走行方向の両外側に配置された本体カバー(30)を備えている。本体カバー(30)には、制御装置を含む電気機器(50)が収容される収容空間(機器収容空間E)が形成されている。収容空間は、本体カバー(30)における収容部側に配置されたベース部材(内側壁部32)と、その反対側に配置されたカバー(外側壁部31)との間に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-118809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の物品搬送車では、収容空間に、板状のブラケット(機器支持フレーム33)が配置されている。このブラケットの両面(ベース部材側を向く面、及びカバー側を向く面)には、それぞれ異なる電気機器(50)を取り付けることができる。また、ブラケットには、貫通穴(35)が形成されており、この貫通穴(35)にケーブルを挿通することで、ブラケットのそれぞれの面に取り付けられた電気機器(50)同士を互いに接続することができる。
【0006】
ところで、上記のような収容空間には、複数のケーブルが収容される。そして、収容されるケーブルが数が多かったり、それぞれのケーブルが比較的長いものであったりする場合には、収容空間内におけるケーブルの配置が煩雑になり易く、収容空間内における空間の利用効率や配線作業の効率化といった観点で改善の余地があった。また、複数のケーブルを適切に保持しないと、カバーが取り付けられていない状態では、複数のケーブルが収容空間の外側に飛び出すようにたわみ易く、配線作業後にカバーを取り付ける作業や、収容空間内の制御装置に対するメンテナンス作業の邪魔になり易いという問題もあった。
【0007】
そこで、ケーブル及び制御装置を適切に収容できる車体を備えた物品搬送車の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る物品搬送車は、物品を搬送する物品搬送車であって、
車輪を備えた走行部と、前記走行部に支持され、前記物品を収容する収容部を形成する車体と、を備え、
前記車体は、前記収容部に対向する壁の少なくとも一部を構成する部分である対象壁部を備え、
前記対象壁部は、ベース部材と、前記ベース部材に取り付けられて前記ベース部材との間に制御装置を収容するための収容空間を形成するカバーと、前記ベース部材に取り付けられていると共に前記収容空間に配置されたブラケットと、を備え、
前記制御装置は、前記ベース部材及び前記ブラケットの少なくとも一方に取り付けられ、
前記収容空間に前記制御装置が収容された状態で、前記ブラケットと前記ベース部材との間に、前記収容空間に収容されたケーブルの一部が配置される配線用スペースが形成されている。
【0009】
本構成によれば、車体の対象壁部におけるベース部材とカバーとの間の収容空間内に、制御装置とケーブルとを適切に収容することができる。
また本構成によれば、収容空間内において、ケーブルが配置される配線用スペースがブラケットとベース部材との間に形成されているため、複数のケーブルをブラケットとベース部材との配線用スペースに間に収めて、ケーブルがカバー側に飛び出さないようにすることができる。従って、ケーブルの配線作業や当該配線作業後のベース部材に対するカバーの組み付け作業等を容易なものとし易い。
【0010】
物品搬送車のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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