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公開番号
2025030552
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023135942
出願日
2023-08-23
発明の名称
粘性材料の吐出構造を備えた吐出容器及び吐出器具と粘性材料とを備えるセット
出願人
株式会社松風
代理人
個人
主分類
A61C
19/06 20060101AFI20250228BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】吐出時の粘性材料の変形を低減させて粘性材料を意図した形状で吐出することができるとともに、ノズル先端に付着する粘性材料の量を減少させて意図していない部位への粘性材料の付着を抑制し、粘性材料の垂れを減少して粘性材料の切れを良好にすることができる吐出構造を備える吐出容器又は吐出器具と粘性材料とを備えるセットを提供する。
【解決手段】吐出口33bから粘性材料を吐出する吐出構造を、仮想中心線を中心に形成されて粘性材料が移動可能な流路33aと、流路と吐出口との間に形成されて、吐出口に向かって断面積が漸増するテーパ流路33cと、を有する吐出構造とする。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
粘性材料、及び、吐出口から粘性材料を吐出する吐出構造を有する吐出容器又は吐出器具を含むセットであって、
粘性材料は、(a)重合性単量体及び(b)重合開始剤を含み、
吐出構造は、
仮想中心線を中心に形成されて粘性材料が移動可能な流路と、
流路と吐出口との間に形成されて吐出口に向かって断面積が漸増するテーパ流路と、を有する、
粘性材料、及び、吐出容器又は吐出器具のセット。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
仮想中心線を含む流路の断面において、吐出口側の端部における流路の周壁の延在方向と、テーパ流路の周壁の延在方向との間の角度が5°~85°である請求項2に記載のセット。
【請求項3】
テーパ流路は切頭円錐形状を有している請求項1に記載のセット。
【請求項4】
テーパ流路は切頭円錐形状又は円柱形状を有している請求項1に記載のセット。
【請求項5】
テーパ流路と、吐出容器の外周壁部又は吐出器具の外周壁部とが、環状の先端面により接続されている請求項1に記載のセット。
【請求項6】
環状の先端面が、円環形状を有している請求項5に記載のセット。
【請求項7】
粘性材料は、(a)重合性単量体100重量部に対して、0.01~10質量部の重合開始剤を含む、請求項1に記載のセット。
【請求項8】
粘性材料は、(c)充填剤をさらに含む、請求項1に記載のセット。
【請求項9】
粘性材料は、
(a)重合性単量体と(c)充填剤とを10:90~99.9:0.1の割合で含み、
(a)重合性単量体及び(c)充填剤の合計100重量部に対して、0.01~10質量部の重合開始剤を含む、請求項8に記載のセット。
【請求項10】
粘性材料は、(c)充填剤を含まない、請求項1に記載のセット。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出口から粘性材料を吐出する吐出構造を備える吐出容器又は吐出器具と粘性材料とを備えるセットに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
歯科分野においては、歯科用充填材料や歯冠作製用材料等のペーストは、吐出量を適切化するために、特許文献1に記載されているよう内部にペーストを収容するコンピュール又は特許文献2に記載されているようなシリンジ等の注入器に充填されて使用される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第4391590号公報
米国特許第5445523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の従来のシリンジチップでは、ペースト(粘性材料)が有する特性により、シリンジチップの吐出口から吐出したペーストの一部が、吐出口を囲むシリンジチップの環状の先端面や、この先端面を介してシリンジチップの流路に沿った外周壁等のシリンジチップの先端の外壁部に付着してしまう場合がある。このようなシリンジチップの先端の外壁部に付着した粘性材料は、付着量が多くなるとシリンジチップの先端の外壁部から落下するため、粘性材料の塗布を意図していない部位に粘性材料が付着してしまう。そのため従来のシリンジチップでは、所望の位置に粘性材料を塗布することが難しいという問題が生じている。またシリンジチップの先端の外壁部に付着した粘性材料が所望の位置に落下した場合には、所望量よりも多くの粘性材料が塗布されることなるため、所望の量の粘性材料を塗布することが難しいという問題が生じている。さらにシリンジチップの先端の外壁部に付着した粘性材料が落下しない場合には、付着した粘性材料は廃棄されてしまい、粘性材料の使用効率が低くなる問題が生じている。
【0005】
本発明の目的は、吐出時の粘性材料の変形を低減させて粘性材料を意図した形状で吐出することができるとともに、ノズル先端に付着する粘性材料の量を減少させて意図していない部位への粘性材料の付着を抑制し、粘性材料の垂れを減少して粘性材料の切れを良好にすることができる吐出構造を備える吐出容器又は吐出器具と粘性材料とを備えるセットを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、外壁部への粘性材料の付着量を減らし、好ましくは外壁部への粘性材料の付着を防止することで、所望の位置に所望の量の粘性材料を塗布して粘性材料の使用効率を高めることができる吐出容器又は吐出器具と粘性材料とを備えるセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一実施形態において、粘性材料、及び、吐出口から粘性材料を吐出する吐出構造を有する吐出容器又は吐出器具を含むセットであって、
粘性材料は、(a)重合性単量体及び(b)重合開始剤を含み、
吐出構造は、
仮想中心線を中心に形成されて粘性材料が移動可能な流路と、
流路と吐出口との間に形成されて吐出口に向かって断面積が漸増するテーパ流路と、を有する、
粘性材料、及び、吐出容器又は吐出器具のセットを提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吐出時の粘性材料の変形を低減させて粘性材料を意図した形状で吐出することができるとともに、ノズル先端に付着する粘性材料の量を減少させて意図していない部位への粘性材料の付着を抑制し、粘性材料の垂れを減少して粘性材料の切れを良好にすることができる吐出構造を備える吐出容器又は吐出器具と粘性材料とを備えるセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態にかかるセットの構成を示す概略図
一実施形態のシリンジの正面図
一実施形態のシリンジの平面図
図2のI-I線断面図
一実施形態の押し棒の正面図
一実施形態の押し棒の平面図
図5のIII-III線断面図
一実施形態のシリンジチップの正面図
一実施形態のシリンジチップの平面図
図8のII-II線断面図
一実施形態のシリンジチップの吐出口部分の拡大断面図
一実施形態のシリンジチップの吐出口部分の模式図
シリンジチップをシリンジの先端に装着した状態におけるシリンジチップ及びシリンジの断面図
フロー値測定における測定対象を示す模式図
一実施形態の2成分混合容器の正面図
一実施形態の2成分混合容器の底面図
図16のIIA-IIA線断面図
ピストン部材の平面図
ピストン部材の正面図
ピストン部材が挿入される前の隔壁部材と第2成分収容部材の組み合わせ状態を示す斜視図
ノズルを変位させた状態の2成分混合容器の正面図
ノズルを変位させた状態の2成分混合容器の底面図
図22のXVIC-XVIC線断面図
専用の押し出し機によりピストン部材を押して、隔壁部材の隔壁部をハウジングの第1底壁部に向かって移動させたときの2成分混合容器の底面図
図24のXVIIIB-XVIIIB線断面図
一実施形態における吐出構造を有するコンピュールがエジェクタホルダに装着された状態を示す概略図
一実施形態におけるコンピュールの斜視図
一実施形態におけるコンピュールの左側面図
図27のA-A面断面図
一実施形態における吐出口部分の拡大断面図
一実施形態にかかるコンピュールのキャップの側面図
キャップを装着した状態の一実施形態にかかるコンピュールの断面図
他の実施形態にかかるコンピュールの斜視図
他の実施形態にかかるコンピュールの左側面図
図33のB-B面断面図
他の実施形態にかかる吐出口部分の拡大断面図
ピストンの斜視図
一実施形態にかかる吐出構造を有するダブルシリンジ式の注入器の構成を示す概略図
注入器の分解状態を示す概略図
図39のXXXIII-XXXIII線断面図
図39のXXXIV-XXXIV線断面図である
ミキシングエレメントの概略断面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のセットは一実施形態において、仮想中心線を含む断面において、吐出口側の端部における流路の周壁の延在方向と、テーパ流路の周壁の延在方向との間の角度が5°~85°とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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