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公開番号2025029715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134495
出願日2023-08-22
発明の名称チャックテープ、チャックテープ付き包装袋及び自動充填包装方法
出願人ハイパック株式会社
代理人個人
主分類A44B 19/16 20060101AFI20250228BHJP(小間物;貴金属宝石類)
要約【課題】自動充填包装において安定してチャックテープとフィルムとの溶着を行えるチャックテープ、チャックテープ付き包装袋及び自動充填包装方法の提供。
【解決手段】このチャックテープ1は、基台部12に、対向する表面側に突出し、長手方向に連続した突条状の一又は複数のリブ13,13…が備えられるとともに、裏面側に包装袋を構成するフィルム2と溶着する低融点のシール層20が形成され、シール層20のリブ13,13…の背面側位置にシール凸部26,26が設けられ、リブ突出高さHとシール部突出高さhとがそれぞれ所定の範囲となる組み合わせで形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
互いに間隔をおいて対向する一対のテープ状の基台部と、該両基台部の対向面にそれぞれ突設された雌雄爪部材が互いに着脱可能に係合してなる係合部とを備え、
前記基台部に、対向する表面側に突出し、長手方向に連続した突条状の一又は複数のリブが備えられるとともに、裏面側に包装袋を構成するフィルムと溶着する低融点のシール層が形成されてなるチャックテープにおいて、
前記シール層の前記リブの背面側位置にリブ形状に対応したシール凸部が設けられ、
前記リブの基台部表面からのリブ突出高さと、前記シール凸部のシール部裏面からのシール部突出高さとがそれぞれ所定の範囲となる組み合わせで形成されていることを特徴としてなるチャックテープ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前リブ突出高さの所定の範囲が0.18mm~0.26mmである請求項1に記載のチャックテープ。
【請求項3】
前記シール部突出高さの所定の範囲が0.00~0.05mmである請求項1又は2に記載のチャックテープ。
【請求項4】
フィルムからなる袋本体と、該袋本体の開口側内側面にそれぞれ溶着されるテープ状の一対の基台部と、該両基台部の対向面にそれぞれ突設された雌雄爪部材が互いに着脱可能に係合してなる係合部とを備え、前記基台部に、対向する表面側に突出し、長手方向に連続した突条状の一又は複数のリブが備えられるとともに、裏面側に包装袋を構成する前記フィルムと溶着する低融点のシール層が形成され、前記雌雄爪部材の着脱により開閉可能なチャックテープ付き包装袋において、
前記シール層の前記リブの背面側位置にリブ形状に対応したシール凸部が設けられ、
前記リブの基台部表面からのリブ突出高さと、前記シール凸部のシール部裏面からのシール部突出高さとがそれぞれ所定の範囲となる組み合わせで形成されていることを特徴としてなるチャックテープ付き包装袋。
【請求項5】
前リブ突出高さの所定の範囲が0.18mm~0.26mmである請求項4に記載のチャックテープ付き包装袋。
【請求項6】
前記シール部突出高さの所定の範囲が0.00~0.05mmである請求項4又は5に記載のチャックテープ付き包装袋。
【請求項7】
互いに間隔をおいて対向する一対のテープ状の基台部と、該両基台部の対向面にそれぞれ突設された雌雄爪部材が互いに着脱可能に係合してなる係合部とを備え、前記基台部に、対向する表面側に突出し、長手方向に連続した突条状の一又は複数のリブが備えられるとともに、裏面側に低融点のシール層が形成されてなるチャックテープを所定の長さに切り揃え、
該チャックテープを一方の表面に所定の間隔で固着させたシート状のフィルムを連続した筒状包装材に成形しつつ下方に送り、該筒状包装材に連続的に内容物を充填するとともに、該内容物が充填された筒状包装材の所定の位置を両側より所定の温度に加熱した一対の熱封鎖用部材によって挟んで押圧し、両端が封鎖された前記内容物を包含する包装袋を形成するとともに、前記チャックテープを前記包装袋を構成するフィルムに熱溶着させる自動充填包装方法において、
前記シール層の前記リブの背面側位置にリブ形状に対応したシール凸部を設け、前記リブの基台部表面からのリブ突出高さと、前記シール凸部のシール部裏面からのシール部突出高さとをそれぞれ所定の範囲となる組み合わせで形成しておくことを特徴としてなる自動充填包装方法。
【請求項8】
前リブ突出高さの所定の範囲が0.18mm~0.26mmである請求項7に記載の自動充填包装方法。
【請求項9】
前記シール部突出高さの所定の範囲が0.00~0.05mmである請求項7又は8に記載の自動充填包装方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チャック付き袋の形成と当該チャック付き袋への内容物の充填とを行う自動充填包装に使用されるチャックテープ、チャックテープ付き包装袋及び自動充填包装方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品包装、医薬品包装、雑貨包装等の様々な用途においては、内容物を包装する方法として、包装袋の形成と内容物の収容とを自動機を用いて連続的に行う自動充填包装が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、この種の自動充填包装においては、一方の開口部にチャックテープを備え、一度開封した後も何度も開閉できるようにしたチャックテープ付き包装袋に対応したものも知られている。
【0004】
このチャックテープ付き包装袋9の自動充填包装は、図3(a)~(b)に示すにように、一方の表面に所定長さに切り揃えたチャックテープ1を所定の間隔で固着させたシート状のフィルム2を成形・縦シール部3に送り出し、成形・縦シール部3においてフィルム2を筒状に湾曲させるとともにフィルム2の両側縁を重ね合わせ、重ね合わせた部分を熱溶着させることで連続した筒状の包装材(以下、筒状包装材4という)に成形しつつ下方に送り、この筒状包装材4に成形・縦シール部3の上方に配置したホッパー5より連続的に内容物6を投入し、充填するようになっている。
【0005】
そして、図3(b)~(c)、図4に示すように、容物6が充填された筒状包装材4が横シール・切断部7に送られる。
【0006】
横シール・切断部7には、図4に示すように、ヒートシール部材8a,8a及びヒートシール部材8b,8bが上下二段に配置され、筒状包装材4の所定の位置を両側より所定の温度に加熱した一対のヒートシール部材8a,8aによって挟圧し、重ね合わされたフィルム2を熱溶着して下方の包装袋9の上端部及び筒状包装材4の下端部を封鎖するとともに、筒状包装材4の所定の位置を両側より所定の温度に加熱した一対のヒートシール部材8b,8bによって挟圧し、袋本体14を構成するフィルム2にチャックテープ1を熱溶着させる。尚、図中符号17は雌爪部材、符号18は雄爪部材、符号20はシール層である。
【0007】
尚、自動充填包装でチャックテープ1を組み込む場合では、筒状包装材4のチャックテープ1が配置された位置を両側より加熱した一対のヒートシール部材8b,8bによって挟圧する際、自動充填包装機の構造上、チャックテープ1を構成する雌雄チャック部材10,11の内面同士の溶着(以下、内面溶着という)を防止するガイド等を入れることが出来ない。
【0008】
そこで、従来では、フィルム2と溶着するシール層20に低温シール性の樹脂を設け、チャック内面に高融点の樹脂を入れて温度差を設けることで、内面溶着がし難くなるようにしている。
【0009】
尚、チャック付き包装袋9は、ヒートシール部材8a,8aによって挟圧する際に、筒状包装材4の下端から切り離され、内容物6を収容した状態で密封される。
【0010】
一方、この種のチャックテープ付き包装袋9では、開口部の対向するフィルム2同士が重なり合った状態であると、開口部に指を入れる隙間が無く、開封に手間が掛かるという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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