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公開番号
2025028613
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-03
出願番号
2023133532
出願日
2023-08-18
発明の名称
自由空間光通信システムの光補償器及び当該光補償器を含む光通信機
出願人
KDDI株式会社
代理人
弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類
H04B
10/11 20130101AFI20250221BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】機械的な制御を行わない自由空間光通信のための光補償器を提供する。
【解決手段】光補償器は、対向光通信機から受信した受信ビームの第1位相分布であって、前記受信ビームの伝搬方向とは直交する第1平面における前記第1位相分布を検出する検出手段と、前記対向光通信機に送信する送信ビームを調整する調整手段と、前記第1位相分布に基づき第2位相分布を判定し、前記送信ビームの伝搬方向とは直交する第2平面における前記送信ビームの位相分布が前記第2位相分布となる様に前記調整手段を制御する制御手段と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
自由空間光通信のための光通信機の光補償器であって、
対向光通信機から受信した受信ビームの第1位相分布であって、前記受信ビームの伝搬方向とは直交する第1平面における前記第1位相分布を検出する検出手段と、
前記対向光通信機に送信する送信ビームを調整する調整手段と、
前記第1位相分布に基づき第2位相分布を判定し、前記送信ビームの伝搬方向とは直交する第2平面における前記送信ビームの位相分布が前記第2位相分布となる様に前記調整手段を制御する制御手段と、
を備えている、光補償器。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記第1位相分布と前記第2位相分布を合成した合成位相分布における位相の変化量の最大値が第1閾値以下となる様に前記第2位相分布を判定する、請求項1に記載の光補償器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1位相分布が示す位相を反転させた位相分布を前記第2位相分布と判定する、請求項1に記載の光補償器。
【請求項4】
前記制御手段は、前記第1位相分布を反転させた第3位相分布を判定し、前記対向光通信機と前記光通信機との相対的な位置関係の時間変化と、前記対向光通信機が前記受信ビームを送信してから前記対向光通信機が前記送信ビームを受信するまでの期間と、に基づき前記第3位相分布を補正することで、前記第2位相分布を判定する、請求項1に記載の光補償器。
【請求項5】
前記制御手段は、前記対向光通信機と前記光通信機との相対的な位置関係の時間変化と、前記対向光通信機が前記受信ビームを送信してから前記対向光通信機が前記送信ビームを受信するまでの期間と、に基づき、前記対向光通信機が前記受信ビームを送信したときの前記対向光通信機の第1位置と、前記対向光通信機が前記送信ビームを受信するときの前記対向光通信機の第2位置と、を判定し、前記第1位置と前記第2位置とに基づき前記第3位相分布を補正することで、前記第2位相分布を判定する、請求項4に記載の光補償器。
【請求項6】
前記調整手段は、空間光位相変調器である、請求項1に記載の光補償器。
【請求項7】
前記検出手段は、前記第1平面に配置された複数の第1セルを有し、
前記調整手段は、前記第2平面に配置された複数の第2セルであって、前記複数の第2セルそれぞれは、前記複数の第1セルの内の1つに対応する、前記複数の第2セルを有し、
前記複数の第1セルそれぞれは、第1セルに入射する前記受信ビームの第1基準位相に対する第1位相差を検出し、
前記制御手段は、第2セルを通過した前記送信ビームの第2基準位相に対する第2位相差と、当該第2セルに対応する第1セルで検出された前記第1位相差の絶対値が等しく、かつ、符号が反転する様に前記調整手段を制御する、請求項1に記載の光補償器。
【請求項8】
前記検出手段は、前記第1平面における前記受信ビームの第1強度分布をさらに検出し、
前記制御手段は、さらに、前記第1強度分布に基づき第2強度分布を判定し、前記第2平面における前記送信ビームの強度分布が前記第2強度分布となる様に前記調整手段を制御する、請求項1に記載の光補償器。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第1強度分布と前記第2強度分布との差の最大値が第2閾値以下となる様に前記第2強度分布を判定する、請求項8に記載の光補償器。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の光補償器と、
前記送信ビームを生成して前記調整手段に出力する光送信機と、
前記受信ビームを復調する光受信機と、
前記調整手段によって調整された前記送信ビームを空間に送信し、かつ、前記対向光通信機から前記受信ビームを受信する光アンテナと、
を備えている、光通信機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、自由空間光通信(FSO:Free-Space Optical Communication)技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
FSO通信は、光ビームを空間に送信して行う通信であり、光ファイバを設置することができない状況、光ファイバを設置することが難しい状況、或いは、光ファイバの敷設によるコスト上昇を抑えたい状況で使用され得る。
【0003】
非特許文献1は、衛星と地上局とのFSO通信のための光通信機を開示している。光通信機は、通信相手の光通信機との相対位置の変化を補償して、送信する光ビームの方向を制御する光補償器を有する。非特許文献1によると、光補償器は、通信相手からの光ビームの到来方向を四分割検出器(QPD:Quadrant PhotoDetector)により検出し、検出した到来方向に光ビームが送信される様にミラーやレンズの姿勢を制御している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
E.Ciaramella,et.al., IEEE Journal on selected areas in communications,2009,27.9:1639-1645.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1の構成において、光補償器は、レンズやミラーを機械的に制御するためのアクチュエータを備えている。アクチュエータは、ジンバルやモータ等を含む。例えば、非特許文献1に記載の光補償器を含む光通信機を衛星に搭載する場合、衛星の打ち上げ時の加速度に耐える様にアクチュエータを構成する必要があり、アクチュエータに要求される堅牢性が高くなる。必要な堅牢性の確保のためにアクチュエータの質量は増加するが、質量の増加は、衛星の打ち上げに不利である。
【0006】
本開示は、上記課題を解決できるFSO通信のための光補償器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によると、自由空間光通信のための光通信機の光補償器は、対向光通信機から受信した受信ビームの第1位相分布であって、前記受信ビームの伝搬方向とは直交する第1平面における前記第1位相分布を検出する検出手段と、前記対向光通信機に送信する送信ビームを調整する調整手段と、前記第1位相分布に基づき第2位相分布を判定し、前記送信ビームの伝搬方向とは直交する第2平面における前記送信ビームの位相分布が前記第2位相分布となる様に前記調整手段を制御する制御手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によると、上記課題を解決できるFSO通信のための光補償器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
幾つかの実施形態による、光補償器を含む光通信機の構成図。
幾つかの実施形態による、空間光位相センサ及び空間光位相変調器の説明図。
幾つかの実施形態による、光補償器を含む光通信機の構成図。
幾つかの実施形態による、光補償器を含む光通信機の構成図。
幾つかの実施形態による、光補償器を含む光通信機の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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